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NISAで株式を選ぶときの3つの方法

NISAでは投資信託だけでなく株式も購入できる。投資信託よりも高い利益を狙える分リスクも高まるため、株式を購入する際はメリットだけでなくデメリットに注意しながら銘柄を検討していく必要がある。ここではその銘柄の選び方まで解説する。

NISA最大のメリットは株式の売却益と配当金が非課税になること

NISA,メリット,デメリット
(画像=ideyweb/Shutterstock.com)

NISAとは投資から得られた利益にかかる税金が5年間非課税になる制度(非課税枠は年間120万円まで)。株式投資の場合は売却益(譲渡益課税)と配当金(配当課税)の2つの利益が非課税になる。通常、譲渡益課税、配当課税ともに税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5% ※所得税は復興特別税を含む)だ。

NISA口座とNISA以外(特定口座・一般口座)を使った場合の手取り額の差を具体的に見てみよう。たとえば株式を100万円で購入して、値上がりにより200万円になった時点で売却したとする。

・NISA口座
売却益:200万円-100万円=100万円
税金:なし
手取り額:100万円

・NISA以外(特定口座・一般口座)
売却益:200万円-100万円=100万円
税金:100万円×20.315%=20万3,150円
手取り額:100万円-20万3,150円=79万6,850円

NISA口座とNISA以外の口座では、手取り額が20万3,150円もの差がでる。税率は変わらないので、利益の額が大きくなるほど手取り額の差が大きく感じられるだろう。

非課税期間である5年間の間に売却はいつでも自由に行える。5年経って株式を保有していた場合、翌年のNISA枠に引き継ぎ(ロールオーバー)してもいいし、通常の特定口座・一般口座に移すことも可能だ。

NISAのデメリットは損益通算できないこと

NISA枠で購入した株式を損失で売却しても、一般口座で他の銘柄の利益と相殺することができないというデメリットがある。例えばA株で50万円の利益、B株で30万円の損失が出ていたとする。

・A株が一般口座、B株がNISA口座の場合
税金:A株50万円×20.315%=10万1,575円
A株の利益をB株で相殺できないのでA株の利益すべてに税金がかかる。

・A株・B株ともに一般口座の場合(特定口座・一般口座)
税金:20万円(50万-30万)×20.315%=4万630円
A株の利益をB株の損失で相殺可能。

A株・B株両方とも一般口座を利用した場合に比べ、6万円以上も税金が多くかかる。

NISA口座で株式を選ぶ際の3つの方法

NISAのメリットとデメリットを踏まえ、実際にNISA口座でどのような株の銘柄を選べばいいのだろうか。

株の利益には配当金(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)の2種類がある。株式投資初心者なら配当金を重視して銘柄を検討すると良いだろう。

株式投資初心者は配当金(インカムゲイン)重視が無難

なぜ初心者は配当金重視が良いのかと言うと、配当金は株式を保有していれば確実にもらえる利益だからだ。ただし国内株式の配当金受け取り方式を証券会社で受け取る「株式比例方式」に設定しておく必要がある。

配当金を確認する際には配当利回りを参考にするといい。配当利回りとは1株当たりの年間配当金を、現在の株価で割ったもので、高配当といわれる銘柄の目安は3%。値動きが比較的安定している大型株の中から選ぶといいだろう。たとえば配当利回りが高い大型株には次のような銘柄がある(予想配当利回りは2019年2月時点)。

あおぞら銀行<8304>5.96%
日本たばこ<2914>5.62%
三井物産<8031>4.74%
みずほフィナンシャルグループ<8411>4.38%
武田薬品工業<4502>4.12%

たとえば120万円の投資で年間4%の配当金をNISA口座で受け取った場合は、1年間で4万8,000円となり5年間で合計24万円。課税口座の場合では24万円×20.315%=4万8,756円の税金がかかるため、この差は大きい。ただし配当重視の株でも値下がりのリスクがあり、配当金が減る可能性もあるので注意したい。

株式投資経験者なら値上がり益(キャピタルゲイン)を重視する方法も

NISAでは5年間の投資期間の間、株式を保有し続ける必要はない。値上がりした場合はいつでも売却可能だ。しかも値上がり益にも税金はかからないので、値上がりすればするほど非課税の効果は高まる。

キャピタルゲインを得るためには「株を安く買って高く売る」ことが必要。株価が割安かを判断する指標として次の2つが代表的だ。

・PER(株価収益率)
PERは株価を1株当たり純利益(EPS)で割ったものである。計算式は次のようになる。
PER=株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

東証1部の予想PERは13.68倍。業種によって違いはあるものの、一般的に東証1部のPERより高ければ割高、安ければ割安と判断されることが多い。

・PBR(株価純資産倍率)
PBRは株価を一株当たり純資産(BPS)で割ったものである。計算式は以下のようになる。
PBR=株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

1株当たり純資産とは、会社が解散した場合に株主に配分される資産で「解散価値」ともいう。PBRは1倍が目途になる。1倍を割り込んでいるというは、会社の解散価値を下回っている状態だからである。

キャピタルゲイン狙いでは、PER13.68倍以下、PBR1倍割れを目途に銘柄を探すとよい。

ただし、先ほども説明したように、NISA口座では保有した株が値下がりしても他の株と損益通算できないので、値下がりした場合のリスクは留意しておくようにしたい。

日本株だけでなく海外株にも選んで分散投資

NISAで購入できる株は国内株だけではない。SBI証券や楽天証券など、証券会社によっては海外株も非課税になる。たとえばAppleやamazonなど米国株にも投資可能だ。日本株を保有している人なら、世界の株式に投資することで分散投資の効果も期待できる。

投資は自分の方針を決めることが大事

NISAは値上がり益や配当金が非課税になるという大きなメリットがある反面、一般口座の銘柄と損益通算できないといったデメリットもある。NISAで株式投資をする際は、その特徴をしっかり把握したうえで何を目的に投資するのか、どの程度のリスクを取って投資するかなど、投資方針を決めておくことが大切だ。

文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES

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