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IPOとは?初心者が始めるための3つの方法とメリット・デメリット

企業が初めて証券取引所に上場することをIPO(アイピーオー)といい、注目を集めています。

その理由は高い勝率と利益です。

IPO株を手にいれて初値(上場日の最初につく株価)で売却した場合、90%を超える勝率の年もあります。

今回はIPOの仕組みと、IPO株を手に入れるにはどのようにすればいいのかを詳しく解説していきます。

IPO
(画像=Getty Images)


IPOとは

IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、新規公開株を意味します。

未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場させて資金調達を行います。

創業者一族や親族などで保有していた株式を誰でも買えるようにし、文字通り「プライベート(私)」から「パブリック(公)」に生まれ変わるのです。

IPO株投資とは、新規上場するときに投資家に配られる株を手にすることです。

そのためには、ブックビルディングに参加する必要があります。

ブックビルディングとは、需要申告のことです。


ブックビルディングの流れ

それでは、ブックビルディングの手続きの流れを見ていきましょう。


・証券会社が公募価格の仮条件を決定する
公募価格とは、新規公開する株式が投資家に販売される価格のことで、「募集価格」とも呼ばれています。

証券会社がIPO企業の業績や財務状況、類似企業との比較を行い、参考価格を決めます。

その参考価格をもとに機関投資家にヒアリングを行い、公募価格の仮条件を決めます。


・ブックビルディングを行う
公募価格の仮条件は「1,000円~1,500円」のように「下限価格~上限価格」で決まります。

仮条件が決まったら、投資家はブックビルディングを行います。

上限の1,500円で買いたい投資家が多ければ1,500円で決まりますし、人気がない場合は下限の1,000円に近づきます。


・公募価格が決定後、抽選が行われる
公募価格以上の値段で申し込んでいる人が多数だった場合は抽選が行われます。

IPOは人気が高いので抽選が行われることがほとんどです。

当選したら購入の意思表示を行います。

もちろん、購入しないことも選択できるので、当たってから相場環境や対象企業の業績などを再度見極めてから判断するようにしましょう。


IPOに当選するためには

IPO株は人気が高く、抽選の倍率が数百倍に達することがあります。

ですから、当選確率を上げる必要があります。

そのためには、以下のことを行うようにしましょう。


証券口座を複数開設する

通常の株式と異なって、IPO株は銘柄によって、取扱う証券会社と取扱わない証券会社があります。

IPO株を引き受ける業務を引受業務と呼び、証券会社はシンジケート(企業連合)を結成します。

できるだけ多くの引受証券会社に申し込むためには、事前に複数の口座を開いておく必要があります。


主幹事で申し込む

シンジケートを仕切って主導権を握る証券会社を主幹事証券といいます。

販売する株の6~8割前後を占めることもあるので、IPO株の当選確率を上げるには、まず主幹事証券に申し込む必要があります。

主幹事の実績が多い証券会社には、必ず口座を開設しておきましょう。


資金をできるだけ多く用意する

IPO抽選に参加するためには事前に資金を入れておく必要があります(前受制度)。

資金が多いほど、多くのIPO抽選に参加することができ、当選確率を上げることができます。

IPO株の多くは30万円以下で購入することができますが、複数の証券会社に申し込むにはまとまった資金が必要になります。

ただし、最近は前受金不要の証券会社も増えています。

資金が足りなくても、前受金不要の証券会社で申込みを行うことができます。


IPOのメリット

それでは、IPIOのメリットを見ていきましょう。

初値が公募価格を上回ることが多い

上場初日の最初につく値段を「初値」といいます。

初値が公募価格を上回る確率は90%を超える年もあります。

人気の銘柄では3倍、4倍以上になることもあります。

例えば以下のような計算になります。

・公募価格…2,000円
・初値…6,000円
・保有…100株
・利益は(6,000円―2,000円) × 100株=400,000円(手数料等は考慮せず)

IPO株投資で行うことは抽選に申し込んで、当選したら初値で売却するだけです。

もちろん、初値で売却しなければいけないというわけではありません。

さらなる値上がりを狙って保有し続けることも可能です。

IPOは投資ではないという意見もありますが、このように簡単な手続きで大きな利益がでる可能性があるので、今後も人気は続くでしょう。

申込みチャンスが多い

IPO株は年間50~100社近くが上場しています。

特に多いのは3月や12月ですが、ほぼ毎月上場する銘柄があります。

しかも、ほとんどの銘柄は30万円以内で参加することができます。

デイトレードのように毎日チャンスがあるわけではありませんが、月に数回はチャンスがあるのです。

しかも、資金を用意して申し込むだけです。

証券会社の数が増えれば、多少面倒に感じるかもしれませんが、リターンの高さを考えると申し込む価値はあります。


IPOのデメリット

IPOのデメリットについても確認しておきましょう。

IPOは確実に利益がでるわけではない

アベノミクスが始まった2013年以降は、株式市場が好調なので高い勝率を誇っているIPO株ですが、それでも全銘柄で利益がでるわけではありません。

中には公募割れする銘柄もあります。

必ず対象企業の業績や事業内容を確認するようにしましょう。

初値買いには注意が必要

抽選でIPO株を手にいれて初値売りをした場合の勝率は高いのですが、その後はボラティリティ(値動き)が高まる銘柄も多くあります。

急落して大きな損失がでることもあるのです。

上場後の取引はリスクが高いということを認識するようにしましょう。

抽選はなかなか当たらない

リスクの少ないIPO株ですが、注目銘柄は非常に高い倍率になります。

数百倍に達することもあるので、複数の証券会社で申し込んでも簡単には当たりません。

毎月複数の銘柄に申し込んでも、年に数回しか当たらないこともあります。

外れても損失がでる恐れはないものの、申込みを続ける根気は必要になります。


まとめ

今回はIPOの仕組みとIPO株を手に入れるための手順を解説しました。

具体的には、以下の三点です。

・複数の証券会社に口座を開設して申し込む
・主幹事証券で申し込む
・資金をできるだけ多く用意する

人気が高い銘柄の倍率は数百倍にもなることがあるので、簡単に当たるものではありません。

しかし、申込むだけでは損失がでたり、手数料がかかったりすることはありません。

IPOは売買に専門知識を必要とせず、勝率が高いので株初心者でも始めやすい取引手法です。

まずは、口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。(提供:The Motley Fool Japan



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