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iDeCo(イデコ)で拠出金額5,000円の私は掛け金追加とNISA、どちらがいい?

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」で資産運用をしている人の中には、初めての資産運用なので試しに最低拠出金額の5,000円で始めてみたという人もいるかもしれません。少し慣れてきた頃に運用資金を増やそうと思っても、iDeCoの掛け金を追加するのか、少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」や非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度「つみたてNISA」といった投資優遇制度を併用するほうがよいのか、迷うこともあるでしょう。運用資金を増やすときの考え方を一緒に検討しましょう。

ライフプランで自分の希望を見える化しよう

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(写真=Olena Yakobchuk/Shutterstock.com)

資産運用の投資資金を増やそうと考える時、大切になるのは自分の判断軸です。これは何にいくら投資をするのかという投資における判断軸だけではなく、生きていくなかでお金とどのように付き合っていくのかを決める判断軸の意味もあります。そういった根幹にはライフプランがあります。

転職時期、結婚、子ども、マイカー購入・買い替え、マイホーム購入、親の介護、自分自身の老後の生活など、一生涯でまとまったお金が必要になる時期が何度か訪れます。そういったライフイベントをライフプラン表に書き込み、いくらお金が必要なのかを検討するのです。金額や時期が分かれば、そこから逆算して毎月どのような収支で生活をしたらよいのか、毎月いくら積み立てていく必要があるのか分かるようになります。

そのうえで、本当に積み立て金額を増やしても日々の生活に影響がないのかをよく確認し、投資資金の追加を決めます。

具体例を活用してiDeCo(イデコ)、NISA(ニーサ)、つみたてNISAを選んでみよう

それでは来年結婚する28歳のあおいさんの例をもとに、iDeCoの掛け金を追加するのがよいのか、NISAやつみたてNISAを併用するのがよいのかを考えてみましょう。

あおいさんのプロフィール
28歳独身女性
年俸:420万円(毎月の手取りは29万円)
預貯金:250万円(定期預金200万円、普通預金50万円)
家賃7万円の1Rマンションで一人暮らし
来年29歳で結婚予定

あおいさんは、来年結婚予定で、同い年のパートナーと2人で将来のライフプランを以下のように検討しています。

・3年後の31歳で子どもを出産したい

31歳での出産費用や子育て費用は変動商品での運用ではなく、すぐに使えるように流動性の高い預貯金で保有するのが無難です。

・8年後の36歳でマイホームを購入したい

8年後のマイホーム購入に向けては、NISAを活用するのも一案です。NISAは上場株式から投資信託までさまざまな種類の金融商品のうち、自分にあったものに投資をすることができます。運用期間は最長5年ですが、年間120万の非課税枠があるので最大600万円まで非課税投資ができます。中期で増やしたいお金を運用するのに適しています。ただし、使用目的のある資産なので、リスクを抑えた運用が望ましいでしょう。

また、つみたてNISAでリスクを抑えた運用をすることも可能です。マイホーム購入に際し、頭金をいくら用意できるかで月々の返済額や総返済額も変わります。NISAやつみたてNISAを活用して運用しておく手もあると考えておきましょう。

・21年後49歳、子どもの大学入学に備えて資金を積み立てたい

さらに、子どもの大学入学を見据えてつみたてNISAを活用して、じっくり時間を味方につけて運用するのも効率的です。子どものための未成年者少額投資非課税制度「ジュニアNISA」もありますが、ジュニアNISAは投資可能期間が現行では2023年までとなっているため、今から子供の大学入学に向けて積み立てようと思えば、つみたてNISAを活用したほうがよいかもしれません。つみたてNISAは金融庁が認めた長期・積立・分散投資に適した商品にのみ、投資することができます。年間の非課税枠は40万円と少額ではあるものの、運用期間が最長20年間と長期に渡ります。じっくりとお金を育てていくには効果的だといえます。

ただし、つみたてNISAは現行では投資可能期間が2037年までと決まっています。そのため、運用益が非課税となる恩恵を受けるためには子どもの大学入学を前に売却するタイミングが訪れる可能性があります。

・32年後の60歳で定年退職に向けて老後資金を検討したい

最後に老後資産です。53歳で子どもが独立してから60歳の定年を迎えるまではたった7年間しかありません。子どもに手がかからなくなるといっても、7年間で老後のために必要な資金を貯めるには時間が短いとも考えられます。そのため、子育てをしながら老後資金を積み立てておくのが一案です。

iDeCoは原則60歳以降しか受け取りができない仕組みですから、他の資金とは別物として捉えることができます。掛け金は全額所得控除の対象になること、運用益は非課税になること、一時金や年金形式での受け取りに際しても控除が受けられるといった節税メリットがありますので、コツコツと積み立てたいと思うなら、こういった複数のメリットのあるiDeCoの活用を考えるのがよいでしょう。

将来を見据えて効果的な資産運用を

iDeCoを試しに始めてみたものの、もう少し将来の資産形成にお金を回すことができそうな時にはiDeCoに掛け金を追加するのもよいですが、これからのライフプランを検討したうえで資金の追加先を検討しましょう。老後資金が目的ならiDeCo、ライフイベントに紐づいた目的ならNISAやつみたてNISA、または定期預金や他の変動商品などを併用することも考えます。

iDeCoをはじめてみて少し慣れてきたら、豊かな将来を築くためにどのように資産形成をしていけばよいのかをよく検討してみましょう。(提供:iDeCo online


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