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FOMCを始め経済指標等の発表が山積みの一週間、今年最後の山場となるか

前日に対GDP比2.04%としたイタリア修正予算案に対しEU側は一定の理解を示したと報じられましたが、翌金曜日には一転して「イタリアにさらなる赤字削減を求める可能性」との一部報道にユーロドルは頭打ちとなり、ブンデスバンク(ドイツ連邦銀行)の成長見通しの下方修正やこの日発表されたフランス、ドイツ、ユーロ圏の12月PMIが軒並み予想を下振れたことからユーロ圏の景気減速が懸念され、ユーロドルは1.13ドル半ばから1.12ドル後半へと下落しました。

一方ポンドドルはEU首脳会議でメイ首相が譲歩案を引き出せる可能性は低いとの見方が強まり、ユーロドルの下落も相俟って1.26ドル後半から1.25ドル前半へと下落、週後半の上げ幅を失いました。結局EU首脳会議での折衝は不調に終わり、来年に持ち越された英議会での採決までにメイ首相が何らかの譲歩を国内あるいはEU側から引き出すことができないかぎり、ポンドドルの戻りは限定的となりそうです。

今後の見通し

FXプライム,市況解説
(画像=PIXTA)

イタリア予算案、ブレグジット合意案に加えマクロン・仏大統領に対する不信任決議案の動きなど相変わらず欧州では問題山積ですが、先週末には米株価が大幅下落したことから、20日未明のFOMCを控えアメリカ発の材料でマーケットが動意づく可能性が高まっています。FOMCでは25bpの利上げがコンセンサスとなる一方で、声明文やドットチャートから利上げ打ち止め時期を探る流れとなりそうです。また、翌21日のMPC(英中銀金融政策委員会)では金利据え置きが予想されています。

113円台で膠着もショート維持

ドル円は前日高値が意識され反落したものの113円割れには至らず、週明けの日経平均が思いのほか堅調に推移していることから113円台半ばまで値を戻しています。しかし今晩の米株価が安値を下抜ける動きになるようだとドル円にも売り圧力がかかるものと予想します。113.40円でのドル円ショートは、損切り113.75円上抜け、利食い112.70円での戦略続行とします。

海外時間からの流れ

ユーロ圏の弱い経済指標を受けてユーロドルが下落、ポンドドルもブレグジット問題進展が見られず軟調に推移しました。米11月小売売上高が予想通りながら前月分が上方修正されたことを受けドルは強含み、この日の高値を付ける動きとなりました。しかしその後発表された米12月製造業PMI、サービス部門PMIがともに予想を下振れると米株価は下げ幅を拡大、ドルは売られ、ドル円は113.20円台まで下落しました。

今日の予定

本日はトルコ・9月失業率/10月鉱工業生産、ユーロ圏・10月貿易収支/11月消費者物価指数および米・12月NY連銀製造業景気指数、明け方には10月対米証券投資収支が発表される予定となっています。

(提供:FXプライムbyGMO)

FXプライムbyGMO情報分析チーム
為替のみならず、株式、商品相場の経験者が多角的な目線でマーケットを分析します。執筆者は営業推進部マーケッツグループ長、稲井有紀、グループ長代行、崔 敏樹。