富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

Eクラシック ミニ──電動化された古き良き時代のMINI

英国の老舗エンジンメーカーが生産販売する「クラシック ミニ」初の量産電動モデル 生産終了してから19年が経過した「クラシック ミニ」を、現代にEV(電気自動車)として甦らせる。そんな計画が発表されたのは、今年2月に英国で開催されたロンドン・クラシックカー・ショーでのこと。製造と販売を行うのは、1971年に創業し、モータースポーツ用のエンジン設計などにかかわる英国企業のスウィンドン・パワートレイン社だ。 「EVなのだからベンチャー企業が作るに違いない」と考えるのは大間違い。英国南部のウィルトシャー州に本拠地をおくスウィンドン社は、英国ツーリングカー選手権やラリーに出場するレース車両にエンジンを供給する内燃機関のプロフェッショナル。そのエンジンメーカーが初めて手がける量産型EVが、今回の『Eクラシック ミニ』なのである。 「クラシック ミニ」の電動モデルはBMWも製作したことがあり、同社は現行型MINIにモーターを搭載したEVバージョンを計画している。しかし、100台というまとまった台数の電動「クラシック ミニ」が一般向けに販売されるのは、これが初めてのことだ。 EVパワートレインの最高出力は、オリジナルの「クラシック ミニ」のおよそ2倍 スウィンドン『Eクラシック ミニ』は、フルレストアした「クラシック ミニ」のボディに自社開発のEVパワートレインと蓄電容量24kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。モーターの最高出力は80kW(約109ps)。これはオリジナルモデルのおよそ2倍に相当する出力だ。それ加えて、EVの特性として低速から強力なトルクを発生する。 最高速度は80マイル(約128km/h)、0~100km/h加速は9.2秒。けっして速くはないが、遅くて困るほどでもない。とはいえ、エンジンを降ろしたことで車両重量は720kgに軽量化された。その結果、車両の前後バランスが良くなり、バッテリー搭載によって低重心化されたのでキビキビ走ることだろう。満充電からの航続可能距離は約200km。バッテリーの充電には4時間ほどかかるが、オプションで急速充電にも対応するという。 「クラシック ミニ」はミニマムカーなので荷室の狭さが弱点のひとつだったが、ガソリンタンクを排除したことでその点も少し改善された。容量は200Lに拡大している。 価格は約1128万円と高額! BMWも現行MINIの電動モデルを今年中に発表予定 インテリアはオリジナルモデルを受け継ぎ、極めてシンプルなデザインだ。とはいえ、パワーステアリング、パワーウインドウ、電動サンルーム、シートヒーター、充電用USBポートといったオリジナルになかったEVらしい装備を充実させている。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するインフォテインメント・システムはオプションだ。 ボディカラーは6色から選ぶことができ、標準でルーフの塗り分けも可能。価格は7万9000ポンド、邦貨換算で約1128万円とかなり高額だ。しかし、これはベース車両となる中古車をハンドメイドで修復することから生産を始めるため、やむを得ない部分もあるのだろう。なお、BMWも現行MINIのEVバージョンを今年中に発表する予定だ。