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30代から始める資産運用の基礎知識と勉強方法

多くの人にとって30代は、責任のある大きな仕事を任されることが増えたり、結婚や子育てをしたり、もしくは住宅を購入したりと、人生の大きなイベントを経験する時期ではないだろうか。それと同時に、将来のライフプランを見据えた着実な資産形成を図る時期でもある。今回は30代になったあなたが、初めて資産運用をスタートさせる際に利用すべき、代表的な金融商品の知識や効率的な資産運用の学び方について解説していく。

これだけは知っておきたい金融商品の基礎知識

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(画像Watchara Ritjan/Shutterstock.com)

資産運用を始めても、この時代、銀行の預金だけでは、十分な資産形成は期待できないだろう。そこで、30代の人たちが、ある程度のリスクをとって手掛けられる代表的な金融商品に的を絞って、それぞれの特徴などを見ていこう。

1)債券

今回ご紹介する4つの金融商品の中で、最もリスクが低いと考えられるのが債券だろう(ここでは為替変動要因のない国内債券のことを指す)。債券は日本政府や東京都などの地方公共団体、一般企業に至るまで、さまざまな機関が発行しているほか、国が発行主体となる個人向け国債もある。これらの債券は、一般的に、定期的に利子を受け取ることができ、満期まで保有していれば、元本が返済される仕組みだ。リスクが限定されているため、銀行の定期預金より、少しだけ良い利率で資産運用ができる。投資初心者には始めやすい商品だろう。

2)株式

トヨタ自動車 <7203> でも、ソニー <6758> でも、企業が事業を継続的に遂行するための資金調達手段として用いられているのが株式の発行だ。購入した投資家は、その対価として、分配金や株主優待などの権利を得る。一般的には、株価の値上がり益や配当金を期待した投資となる。

株式投資というと、大きく損失を出すのではないか、ギャンブルと一緒ではないか、と負のイメージが先行しがちだ。しかしながら、確固たる技術力や戦略を持った成長企業に、じっくり腰を据えた長期投資をすることで、安定的に配当を得ながら、着実な株価の上昇を期待することができる。なお、「株式累積投資(るいとう)」といって、毎月1万円程度のリスクを抑えた少額積み立て投資を行うことも可能だ。

3)投資信託

投資信託は、ファンドマネージャーという資産運用のプロが、投資家から集めたお金を、まとめて運用・管理する投資商品だ。刻々と移り変わる経済情勢や投資環境などを考慮しながら、投資のプロが運用する。なお、投資信託を保有し続ける際、「信託報酬」という管理手数料を支払わなければならない。安定的な収益を狙う場合には、投資信託を長期間保有することになるので、「ノーロード」などの管理手数料が低い投資信託を選択したい。

4)FX(外国為替証拠金)取引

4つの中で最もリスクが高くなる投資商品がFX取引だろう。FXとは「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引と呼ばれる。FXでは「レバレッジ」といって、少ない元手で大きな金額が取引できるため、短時間に大きく利益を上げることもできれば、すぐに資産が減ってしまうリスクもある。投資初心者は、レバレッジをかけずに少額からFX投資に慣れることが先決だろう。

資産運用の効率的な学び方

投資の大前提として「簡単に大金は稼げない」という姿勢で臨んでほしい。投資を学ぶツールは世の中にあふれかえっている。最初から何十万円もする投資商材に手を出す必要はないだろう。『ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール 著/井手正介 訳、日本経済新聞出版社)』など、投資のバイブル的な良書や、金融機関が無料で個人投資家向けに開催する投資基礎セミナーなどを活用して、それぞれの金融商品の特性を理解しよう。そして、最低限の知識を身につけたら、投資の実践を重ねて、投資スキルや自分に合った投資手法を確立していくのが良いだろう。「習うより慣れよ」だ。

その際、注意していただきたいのは、いずれの投資商品においても、少額から始めることだ。例えば、数百円から、株式や投資信託に積み立て投資することもできる。毎日の生活資金とは別の余裕資金で、株価や為替レートなどの値動きを肌で感じながら、リアルな投資で経験を積んでいくことこそ、効率的かつ効果的な学び方に違いない。

「30代からの資産形成」を念頭に、代表的な金融商品の基礎知識や効率的な学び方について解説してきた。人生100年といわれる時代、30代はまだ時間がある。将来のゆとりあるライフプランを描けるよう、各投資商品の特性を把握したうえで、今から投資を始めてみてはいかがだろうか。

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