富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

1分でわかる信用取引2【信用取引のメリット】現物取引にはない資金以上の投資が可能になる仕組み

前回、信用取引をマスターする上でのポイントとして、仕組みやルールはもちろん、それと同時に投資スタイルに合わせた活用法を理解し、「メリット」と「リスク」のバランスをとることが大事と書きました。では、実際に信用取引を活用している人は、信用取引のどこにメリットを感じているのでしょうか? おそらくいちばん多い意見は「資金効率が良いから」だと思います。

信用取引,トウシル
(画像=トウシル)

信用取引では手持ち資金の約3倍の取引が可能です。正確に言えば、「取引したい金額の30%の資金」が必要です。そう言われてもイマイチよく分からないと思いますので例を挙げてみます。

例えば300万円の株を信用取引で買いたい場合、300万円の30%、つまり90万円の手持ち資金があればOKということです。

また、100万円の手持ち資金があれば、信用取引で最大333万3,333円(100万円÷30%)までの取引ができるわけですが、この例のように計算で割り切れないケースもあるため、便宜上、「信用取引は手持ち資金の約3倍の取引が可能」と説明することが多いです。

ただし、今回いちばん強調したいのは、「手持ち資金の約3倍の取引ができる」という説明ではなく、正確な表現である「取引したい金額の30%の資金で済む」という点です。

確かに「少ない手持ち資金で大きく取引できる」のは資金効率が良いですし、「レバレッジをかける」とも言いますが、レバレッジをかけている分、株価が変動する際のリスクも高まることになり、資金効率の一側面に過ぎません。

その一方で、手持ち資金が300万円あり、買いたい株(銘柄)が300万円だったとします。

手数料などのコストを考慮しなければ、現物取引で買うことができますが、その時点で手持ちの資金をすべて使ってしまうことになります。

そこで、信用取引を活用すれば、300万円の株を90万円で買うことができますから、残りの210万円で他の銘柄を買ったりするなど投資の選択肢が増えます。もちろん、損失の発生に備えて多少の現金の余裕を持つ必要がありますが、それでも資金効率はグッと高まります。

さらに、現物取引では「同じ資金を使って、同じ銘柄を1日に何回も取引できない」というルールがありますが、これが信用取引では可能なため、1日に同じ銘柄を何回も取引したいという方は信用取引を積極的に活用しています。こちらも資金効率の良さを表した信用取引のメリットです。

なお、30%という数字は「委託保証金率」と言いますが、次回はこの点を中心に信用取引のしくみについて触れたいと思います。

土信田 雅之(どしだ まさゆき)
楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
1974年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。国内証券会社にて企画や商品開発に携わり、マーケットアナリストに。2011年より現職。中国留学経験があり、アジアや新興国の最新事情にも精通している。

(提供=トウシル

【関連リンク トウシルより】
【7年連続なるか?】「年末高」を攻略せよ!注目株、アノマリー攻略法
【優待名人・桐谷広人】超カンタン![桐谷式]株主優待のはじめ方と銘柄セレクト術
【ムダな損を減らそう】投資で失敗しないために破ってはいけないルール
【じぶん年金】iDeCo(イデコ)って何?節税メリットと注意点を総ざらい
【なぜあなたは失敗するのか】投資で失敗しないためのルール。塩漬け株、行動心理学、お金が増えない人の共通点