富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

高配当利回り株で注意すべき3つの事実

モトリーフール米国本社、2019年5月28日投稿記事より

高配当利回り株は、投資家にとって2度「美味しい」株です。市場平均を上回る配当が受け取れるだけでなく、市場平均を上回るトータルリターンも享受できます。しかし、単に高配当利回り株に飛びつく前に、知っておくべき3つの事実があります。

高配当利回り
(画像=Getty Images)

1.配当利回りが最も高い株のパフォーマンスが必ずしも最も良いわけではありません

配当を重視する投資家の多くは、配当利回りが最も高い株を探します。しかし、この方法が最善ではないのは、配当株のパフォーマンスを分析すれば明らかです。

ウエリントン・マネジメントは、配当株を配当性向順に5つのカテゴリーに分け、調査しました。それによれば、配当性向が最も高い(平均72%)カテゴリーの株は、過去80年間の66.7%の期間でS&P500インデックスのパフォーマンスを上回りました。しかし、次のカテゴリー(平均配当性向41%)の株は、77.8%の期間でS&P500インデックスを上回っていました。

そして、そのカテゴリーのパフォーマンスが5つのカテゴリーの中で最高でした。つまり、最も高い配当利回り株ではなく、高めの配当利回り株のトータルリターンが最良の傾向があるわけです。

2.重要なのは、配当利回りよりも配当成長

配当を重視する投資家が犯しやすいもう一つの誤りが、配当成長のパワーを見過ごすことです。配当性向が最も高い株の企業は、事業拡大投資のための余裕資金がないため、ビジネスが停滞する可能性があり、その結果、株価パフォーマンスはさえないかもしれません。これはデータで明らかです。ネド・デービス・リサーチの調査によれば、配当政策を変更しなかった株の1972年以降の平均年間トータルリターンは6.88%で、S&P500のトータルリターンの7.3%を下回っていました。

一方、配当を開始したか増配した株のトータルリターンは9.62%で市場平均を大きく上回りました。データが示すように、投資家は、単に利回りに注目するのではなく、増配する株を探すべきです。

3.2桁台の配当利回りには要注意

高い配当利回り株のリスクが大きい場合があります。これは、配当のためにキャッシュフローの多くを使ってしまうためです。市場環境が悪化した場合、こういった企業は配当性向を下げて資金を手当てする場合があります。

また市場が高いリスク水準に警戒して株価を押し下げることで、結果的に配当利回りを高めます。配当利回りが2桁台になった場合、それは警戒信号と見なすことができ、企業は減配か配当見送りを行う可能性があります。

最も高い利回りが常に最良のリターンに結びつくわけではありません

配当利回りが最も高い株のパフォーマンスは市場平均を下回る場合があるため、投資家は配当利回りに基づいて株を選択すべきではありません。むしろ、高めの利回りがありつつ、成長のための資金を十分に確保している株を探すべきでしょう。市場平均を上回る配当を出している企業は、歴史的に市場平均を上回るトータルリターンをあげてきているからです。(提供:The Motley Fool Japan


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。