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銘柄比較:コストコとアマゾン

モトリーフール米国本社、2019年4月14日投稿記事より

コストコ・ホールセール(ティッカー:COST、以下「コストコ」)とアマゾン・ドットコム(ティッカー:AMZN、以下「アマゾン」)は、現在の小売業界を支配しています。全米売上高第2位のコストコは、常に既存店売上高を1桁台半ばから後半のレンジで成長させています。

一方、急速に拡大しているアマゾンのEコマース(電子商取引)ビジネスは、伝統的な小売業者を脅かしています。他の小売業者が苦戦する中、両社は市場シェアを拡大しています。メンバーシッププログラムの強みと高い顧客満足度がこれを支えています。

コストコのウェアハウス・クラブの場合、60ドルの年会費を払うことで、低価格商品を大量に購入することが出来ます。

アマゾンの場合、会員数が1億人を突破したプライムのサービスには、無料の翌日配達、無料のビデオストリーミング、ホールフーズでの割引などが含まれています。アマゾンは小売業者以上の存在で、先進的なクラウドコンピューティングビジネスを構築しています。

新規ビジネス分野の開拓企業としての成功は、過去5年以上にわたる株価の急激な上昇に反映されており、コストコを大きく上回っています。

比較
(画像=Getty Images)

コストコ(青)、アマゾン(オレンジ)、S&P500インデックス(赤)の推移(単位:%)

銘柄比較:コストコとアマゾン
(画像=出典:YCHARTS。2019年4月9日時点)

実店舗展開で成功したコストコ

多くの小売業者が業界の変化とアマゾンへの対応に追われている中、コストコは堅実な成長を続けています。コストコは最近Eコマースも始めましたが、同社の成功は、会員制の実店舗のビジネスモデルにあります。つまり、年間60ドルの会費を払う会員に対して、コスト同然の低価格で商品を売ることです。

コストコは大規模小売企業としては珍しく店舗数を増やしており、昨年は米国で13店舗、世界で21店舗をオープンしています。

全方位展開するアマゾン

アマゾンは、単なるオンライン小売業者ではなく、テクノロジーの巨大企業です。クラウドコンピューティング分野で、マイクロソフトと共に業界のリーダーとして台頭してきました。アマゾン・ウェブ・サービス部門の昨年の売上高は257億ドルで、前年比47%増でした。営業利益は68%増の73億ドルでした。

また、アマゾンは、買収等によりヘルスケア事業にも橋頭堡を築きつつあります。アマゾンの売上高は昨年2,330億ドルに達しており、増収率は減速するでしょう。しかし、増益率は上昇し始めたところです。

コストコかアマゾンか?

バリュエーションを比較した場合、勝者は明らかにコストコです。アマゾンのPER(株価収益率)93倍に対して、コストコは32倍です。

また、アマゾンと違い、コストコは配当を出しており、現在の配当利回りは1%です。コストコはまた、数年に一度、比較的大きな特別配当も出しています。アマゾンの高いバリュエーションは、その予想成長率を考慮すると正当化できるかもしれません。

アナリストは、今後数年間で1株当たり利益が倍増すると予想しています。両社の株は共に魅力的ですが、投資家の投資スタイルによって選好はおそらく異なります。リスク許容度が低い投資家は、割安で株価急落のおそれが少ないコストコにひかれるでしょう。

一方、アマゾンは常にリスクが高い株ですが、高い成長がそれを補ってきました。2社から選択する場合、アマゾンの世界を席巻するような勢いは評価できると思われます。

アマゾンはヘルスケアやスーパーといった産業に創造的破壊をもたらすことが出来るため、青天井の成長機会があります。コストコは、引き続きS&P500インデックスをアウトパフォームすると予想されますが、アマゾンのような爆発力はないでしょう。(提供:The Motley Fool Japan


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