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部下のやる気を引き出す自然なほめ方4選

(本記事は、沖本るり子氏の著書『期待以上に人を動かす伝え方』=かんき出版、2018年10月15日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

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マイナス言葉を言わせない

沖本るり子,伝え方
(画像=George Rudy/Shutterstock.com)

日本人はほめられると「いえいえ……」と、謙虚さを出します。それは、結果として相手に否定的な言葉を言わせていることになります。否定の言葉は、発した本人の耳にも入り、無意識のうちに相手の感情をマイナスにしてしまいます。

<NG>
「かわいいブローチですね!」
「カッコいいカバンですね!」
「素敵なスーツですね!」
「きれいな字ですね!」
「絵がお上手ですね」

※これだと、つい「いえいえ、そんなことは……」と返しちゃうよね

主語を「あなた(の●●)」、ではなく「私」に変えれば、相手は否定的な言葉で返さなくて済みます(「あなたのブローチはかわいい」↓「私もそういうブローチが欲しい」)。「YOU(あなた)メッセージ」から「I(わたし)メッセージ」に変えましょう。

<OK>
「私も、そういうデザインのブローチが欲しいな」
「私も、こんなカバンが好きだなぁ」
「私もスーツで、こんなふうに決めたかった」
「あなたのような字が私も書けたらいいんだけど……」
「こういう絵が私も描けたらいいなぁ」

「質問」で「ほめられた」と錯覚させる

相手をほめたつもりでも、相手に「ほめられた」と捉えてもらえなければ意味がありません。ほめ方によっては、最近はセクハラと解釈される可能性もあります。また、「ほめる」は相手を上から目線で評価することですから、不快に感じる人もいます。

<NG>
「メガネがとっても素敵ですね」
「その赤い服、カッコいいですね」
「この料理、おいしいですね」
「その髪型、お似合いですね」
「この資料うまく作成しているなぁ」

※「ほめる」はタテの関係性での言葉であると理解しておこう

相手に「ほめられた」と感じてもらうには、「質問」が役立ちます。質問なので、上から目線の評価にはなりません。「下から目線で教えをこう」ことになるので、相手には優越感を感じてもらえます。

<OK>
「そのメガネ、どこで買われたんですか?」
「お洋服、どこで買われてるんですか?」
「このお料理、どうやってつくられたのですか?」
「どこの美容院に行かれてるのですか?」
「どうやってこういう資料を作成するんですか?」

【POINT】
相手に気分よく答えてもらうための質問をする

「自慢話」をさせる

「ほめられた」と感じてもらうのに質問は有効ですが、過去のことを根掘り葉掘り聞く質問は、詰問、尋問のようになりがちなので、避けましょう。責められている感じがして、相手の気持ちはマイナスに動きます。

<NG>
「なぜ、やってしまったんですか?」
「いつやったの?」
「うまくできなかったのは、なぜ?」
「誰にやってしまったのですか?」

過去についての質問は、成功体験に焦点を合わせてください。過去のうまくいったことについて質問をし、話してもらうと、相手の心の中にはそのときの気持ちがよみがえります。無意識にでも自慢話をさせることで、相手の気持ちをプラスに持っていくことができるのです。

<OK>
「学生時代、どういう生徒会長だったんですか?」
「表彰されたとき、どんなお気持ちでしたか?」
「社労士の資格を独学でとられたというコツを教えてくださいませんか?」
「絵画展で入選するためには、どんなことを工夫されたのですか?」

第三者の噂話を教えてあげる

繰り返しになりますが、直接的なほめ言葉は相手を評価していることになり、上から目線となってしまいます。

<NG>
「あなたの作成した資料はわかりやすいね」
「この中で、一番、●●がうまいな!」
「いつもメールの返信が早いなぁ」
「君は、仕事の覚えが早いな」

ただし、間接的なほめ言葉であればOK。第三者が言っていたと伝えるだけで、相手の気持ちはよりプラスに動きます。噂話でも、良い話であれば伝えてあげましょう。

<OK>
「部長が、あなたの作成した資料はわかりやすいと言ってたよ」
「 懇親会のとき、山田さんたちが、良いお店を予約してくれたと喜んでいたよ。あなたが幹事のときは、欠席しないようにしたいって」
「いつもメールの返信が早いので、仕事がしやすいって経理の人から聞いたよ」
「仕事の覚えが早いから教えるのがラクだって、清川先輩が言ってたよ!」

沖本るり子,伝え方
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沖本るり子
1分トークコンサルタント。「5分会議」™ を活用し、人と組織を育てる専門家。株式会社CHEERFUL代表取締役。
広島生まれ。江崎グリコ株式会社等を経て、管財商社に入社。業務改善・業務改革のプロジェクトマネジメントを行い、30代前半で取締役になる。リーダーとして組織をまとめながら経営に関わる中で、部下との行き違いや他部門との衝突などに頭を悩ませる。やがて会社は倒産。「つぶれない会社づくりに必要なのは、円滑なコミュニケーションだ」と痛感し、「聞き手が内容をつかみやすい話し方」「聞き手が行動に移しやすい伝え方」を研究する。

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