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通勤で一気読み金融経済小説6選

金融業界や経済に関する学びを得たいと思いつつ「時間がない」「専門的で言葉が入ってこない」とお悩みの人は、経済小説を読んでみてはいかがでしょうか。ファンタジー、ミステリー、エンタメ小説と、ジャンルは幅広く、それぞれが金融や経済について考えるきっかけを与えてくれる小説6作をご紹介します。

宮部みゆき「火車」

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(写真=Lorenzooooo/Shutterstock.com)

宮部みゆき「火車」は、クレジットカードの多重債務者をめぐるミステリー小説です。ごく一般的な女性がクレジットカードを使ったショッピングにはまって陥る悲惨なストーリーです。失踪事件をきっかけに、謎解きをしながら進んでいく展開は、続きが気になり一気読みしてしまうことでしょう。本作品のポイントは、身近であるクレジットカードの持つ闇を、リアルに描いている点です。お金を借りることの本質的な重みを体感できる経済小説、とも捉えられるでしょう。

橘玲「マネーロンダリング」

マネーロンダリングの具体的な手法や、金融の知識が徹底的に描かれる、橘玲のハードボイルド小説「マネーロンダリング」。台湾ヤクザの金融がらみのトラブルに主人公が巻き込まれる、スリリングな設定に没頭しながら、裏社会のお金の循環について学ぶことができます。専門知識がなくてもストーリーに引き込まれて読み進められる、珍しい金融小説です。フィナンシャルアドバイザーの主人公は、知識豊富なうえに魅力的な男性なので、自分や周囲と重ねて読み進めると、気分が高まるかもしれません。

村上龍「希望の国のエクソダス」

村上龍の「希望の国のエクソダス」は、バブル崩壊直後の日本を舞台に、80万人もの中学生が集団不登校を選び、革命を起こす物語です。あらすじから見れば近未来ファンタジーのような印象がありますが、国家のシステムから脱走を図るために彼らが着手するネットワークビジネスは、現代のビジネスモデルにも通じるヒントがあります。地域通貨の発行や風力発電を通じたエネルギーの確保を行い、独立国家を北海道に構えていく様子はファンタジーの一言では分類できないリアリティを感じます。

ミヒャエル・エンデ「モモ」

ミヒャエル・エンデの「モモ」は、児童向けの長編小説ですが、大人になって読むと改めて学ぶ点が多い一冊です。友との時間をいつくしみ、人の相談を聞く少女モモと、人の時間を奪う時間泥棒の物語。巧みな言葉に乗せられて自分の時間を奪われてしまい、会話を楽しむこともできなくなってしまう人々の姿は、まるで仕事に追われ続ける現代の人々の写し鏡のようです。時間とは何であるかという哲学的なテーマを、柔らかく表現する幻想的な設定や登場人物が魅力的です。児童文学作家として名高いエンデは実は貨幣論について造詣が深い人。作品に隠された経済的テーマを考えてみてください。

真山仁「ハゲタカ」

買収ビジネスをめぐる人間ドラマを描いた真山仁の「ハゲタカ」は、金融小説の中でも人気の作品です。個性豊かな登場人物それぞれにスポットを当てた続編や番外編も同作品のシリーズとして親しまれ、ドラマ化や映画化もされました。投資ファンド会社「ホライズン・キャピタル」の代表である主人公が、買収を通じて日本企業に影響を与えていく様子をテンポよく描くとともに、正義を貫こうとする銀行員や、経営再建を目指すホテルの2代目社長となった令嬢など、"経営"を基軸に集う人物たちの思惑が交錯します。

池井戸潤「半沢直樹」

ドラマを通じて人気が沸騰した「半沢直樹」シリーズは、原作小説が「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」というタイトルを冠した連作になっています。銀行課長を務める半沢直樹が、ホテル再建などのミッションを通じて不正や悪と戦っていく様子が描かれており、いわゆる中間管理職の行員が正義を貫く姿がすがすがしく感じられます。金融業界のリアルをエンターテインメントとして昇華した本作は、銀行内部の抗争劇や戦略のぶつかり合いを体感しつつ、ヒーロードラマに酔いしれることのできる名作です。

物語を通じて経済の知見を深める

今回ご紹介した書籍は、ジャンルや読者層はさまざまですが、いずれも経済にかかわるテーマを描いています。いざ経済や金融について学ぼうとすると、専門知識の壁が高く億劫になってしまうこともあるでしょう。しかし、小説を通じて得た知識は、自然と吸収することができるかもしれません。通勤途中や就寝前にでも、今回ご紹介した書籍を手に取ってみてください。(提供:Braight Lab

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