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迷った時にはチェックを!iDeCo(イデコ)のポートフォリオの考え方

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を始めようと手続きをしたとしても、最終的には自分で資産配分を考え、ポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)を決めなければなりません。しかし、iDeCoのポートフォリオに迷ったらどうすればよいのでしょうか。今回はiDeCoのポートフォリオの考え方と合わせて参考にしたい内容を考えてみましょう。

iDeCo(イデコ)を始める前にリスク許容度を考えよう

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(写真=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)

資産運用をするにあたって考えたいのは、自分がどれだけリスクをとれるのかを確認することです。このときのリスクは危険という意味ではなく、金融商品の価格のぶれ幅のことを言います。価格のぶれ幅が大きい場合はリスクが大きい、反対にぶれ幅が小さい場合はリスクが小さいと考えます。また、価格がマイナスに振れた場合に、許容できるマイナス幅のことをリスク許容度ともいいます。

具体的にいえば、投資信託で10万円の運用を始めるときに、1万円なら損をしてもいいもののそれ以上は損したくないと思ったら、リスク許容度は1万円と考えるのです。リスク許容度は、金融資産の大小や投資経験、年齢などによっても異なりますし、その人の考え方によっても変わってきます。

まずはご自身がどの程度リスクをとれるのかを考え、リスク許容度を把握することが大切です。

iDeCo(イデコ)でポートフォリオを組むための3ステップ

● ステップ1 目標額や運用利回り、毎月の掛金を決める
まず、60歳までにどの程度の資産にしたいのかを決めることが必要です。そのうえで、毎月の掛金をいくらにする(いくら拠出できる)のか、運用利回りが年何パーセント必要なのかを考えます。このときにはシミュレーションソフトなどを利用して、どのような運用イメージになるのかを具体的に検討することが大切です。

● ステップ2 資産配分を決める
期待する運用利回りが算出できたら、資産配分を決めます。国内株式、外国株式、国内債券、外国債券などの資産にどのような割合で投資するのかを検討します。

● ステップ3 ポートフォリオの中身を決める
各資産の配分が決まったら、具体的な銘柄を選定しましょう。このとき、最初に考えたリスク許容度を上回らないように配慮します。

例えば、勤務先に企業年金のない30歳のあかりさん(仮名)が60歳になるまでにiDeCoで1,000万円積み立てようとしたら、毎月1万2,000円の掛金で、運用利回りが5.2%を上回れば60歳になるときには1,000万円を超える試算です。

この時、リスクの異なる資産をうまく組み合わせて毎年の運用利回りが5.2%程度を期待できる投資銘柄を決めるのです。この時に「儲けよう」という気持ちではなく、目標となる運用利回りを達成するためにはどのような資産配分やポートフォリオにしたらよいのかを考えることが大切です。

ポートフォリオに迷ったときは国民年金連合会を参考にするのも手

ただし、上記のようにポートフォリオの組み方を考えても、どうしたらよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。そういう場合は、国民年金基金連合会などを始めとした年金基金が運用している資産配分やポートフォリオを参考にするのも一手です。

国民年金基金連合会とは、自営業者や個人事業主(フリーランス)など国民年金第1号被保険者に対して、国民年金の上乗せのために存在する「国民年金基金」の制度を管理する団体です。年金や一時金の支給のために加入者から集めたお金を運用しています。運用資産をバランスよく組み合わせ、年金を支払えるようにポートフォリオが組まれています。目減りしてしまえば安定した年金の支払いができず、生活に困る人が増えるおそれもあります。そのため、年金基金は減らさない運用を求められ、実行しているのです。

実際のポートフォリオや運用結果は毎年公表されており、2017年度は債券:52%、株式:48%と分けたうえで、さらに国内債券や外国債券、国内株式や世界株式の割合を決めて運用を行っていました。なお、運用利回りは7%近くあり、世界経済の好調さを受けた結果と言えそうです。国民年金基金連合会のポートフォリオは債券と株式をバランスよく配分しているのが特徴です。

(国民年金基金連合会のポートフォリオ)

上述したあかりさんの場合は、iDeCoの運用利回りが毎年5.2%以上になれば、60歳時の目標に到達しますが、iDeCoは状況にあわせて適宜資産配分やリバランスができますので、定期的に確認しながら運用しましょう。

iDeCo(イデコ)を始めよう

このように、iDeCoの資産配分やポートフォリオに迷ったら、最初に目標金額や目標達成に必要な運用利回りを決めましょう。また、どうしても自分のポートフォリオに自信がないというときは国民年金基金連合会など年金運用をしている大きな基金を参考にするのも一案です。(提供:iDeCo online


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