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資産形成のために「リゾートタイプ」の不動産に手を出してはいけない理由

Singapore
(画像=MEzairi/Shutterstock.com)

不動産投資に興味を持ち始めた方には、注意していただきたいことがある。それは「リゾートタイプ」の不動産への投資だ。リゾート地の不動産の価値判断はとても難しい。ところが、初心者ほど往々にして「“リゾート地”=“富裕層がたくさんいる”=“リターンを得やすい”」と簡単に考えて、手を出してしまいがちだ。

都心部のマンション経営を2~3年経験し、満を持してリゾート不動産に乗り出そうと考えている方にも、いま一度だけ慎重になって考えてほしい。マンション経営がせっかく軌道に乗ったのに、それを帳消しにしかねないリスクがあるからだ。

安いリゾートマンションの「落とし穴」

リゾートタイプの不動産のひとつに「リゾートマンション」がある。立地がリゾート地に変わっても、投資の本質は都心部のマンション経営と同じだ。購入した物件を貸し出し、賃料を得ながらローンを返済する。毎月の賃料からローン返済額を差し引き、プラスになれば投資は成功だ。

その一方で、リゾートマンション経営と都心部マンション経営では、異なる点がある。それは販売価格だ。都心部のマンション価格は数千万円になることも珍しくないが、リゾートマンションは100万円以下で買えることもあり、200万~300万円が用意できれば、選択肢はさらに広がる。そのため、不動産投資の初心者や経験の浅い人たちは、気軽にリゾートマンションに手を出してしまう。しかし、その気軽さが大きな落とし穴になっている。

住む人を想像できないなら投資しない

リゾート地の格安マンションへの投資が「落とし穴」になる要因は、結論から言うと「ニーズがない」からである。リゾート地で、安いマンションを借りる人はいない。

あなたがリゾート地に行くときの気分を思い出してほしい。「せっかくリゾートに遊びに行くのだから、多少の贅沢はOK」と、いつもより豪華で快適なホテルを選ぶのではないだろうか。果たして、格安のマンションが貸し出されていたとき、そこを利用するだろうか?移住する場合も同じ理屈で、リゾート地を選ぶ理由は「リゾート気分を味わえること」が第一なのだから、安いところに住もうと思う人は少ないはずだ。

裏を返せば、「投資のうまみ」がないから、リゾート地のマンションは100万円のような安値の物件が出回るのだ。

リゾート地は管理が難しい

もうひとつ、リゾート地のマンション投資の難しさがある。それは「管理のしにくさ」だ。東京に住んでいるオーナーが、東北や北陸のスキーリゾート地や沖縄、九州の臨海リゾート地にマンションを購入したとしよう。

もしそこで借り主とトラブルが発生し、管理会社から「とにかく現場を見てください」と言われたら、オーナーはわざわざ東京から東北や沖縄に行かなければならない。この面倒と苦労は、都市型マンション経営には、まず発生しない問題だ。しかも、遠方への交通費ともなれば、かなり高いコストがかかる。

『不動産投資に成功するためにその道のプロになる必要はない。しかし、その道のプロでないのなら、自分の限界を知っておくべきだ』

著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、不動産投資について、このように述べている。リゾートタイプの不動産投資は、マンション管理という点では、明らかに「自分の限界」を超えているだろう。ベテラン投資家でも、不動産関連企業であっても、不動産投資の基本は「自分の見える範囲」で行うことだ。

マンション経営は資産形成の手段としてお勧めできる投資だ。だが、そのマンションがリゾート地にある場合は、少し話が違ってくる。安いリゾートマンションを買うことは、一見ローリスクに思えるかもしれない。しかしながら、賃貸需要は少なく、管理面でのリスクも見落とせない。やはり、安定した需要があり、管理面でも目の行き届く、都市部でのマンション経営が投資の基本だろう。(提供:USTRUST)