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貸株とは?塩漬け株を有効活用できるサービスのメリット・デメリットを解説

株式を保有しているが損をして塩漬けにしている。

そもそも長期投資で配当や株主優待を主に検討している方非常に多いことと思います。

特に、2018年度以降、米中貿易摩擦によって株式市場が大きくさがりましたのでなおさらです。

そういった方に知っておいていただきたいのが、『貸株』と言われる投資手法です。

今回は、この貸株サービスが一体どういったものなのか、メリットとデメリット、取り扱いしている証券会社の具体例と合わせて解説していきたいと思います。

貸株
(画像=Getty Images)


貸株とは

貸株サービスとは、個人投資家が保有している株を証券会社に貸出し利息を受取るサービスのことを言い、証券会社はこれを機関投資家などに貸出し、証券会社も貸出金利を受取ることができます。


貸株の種類

貸株には、上記のように個人投資家が証券会社に貸し出すものと、信用取引で証券会社が個人に貸し出ものが存在します。

しかし、これらのサービスは全く異なるものなので、混同しないよう注意しましょう。


貸株のメリット

株を貸すだけで金利が受け取れる

貸株をすることで、対応する銘柄に応じた貸株金利を受け取ることができます。

この利率は証券会社ごとに異なり、中には二桁以上のボーナス金利が付くような銘柄も存在します。

長期投資を検討されている方、塩漬け状態で株式を放置している方にとってはメリットがあります。


配当金と株主優待がもらえる

貸株中は名義が証券会社に移りますが、設定で権利前に名義を戻すことができます。

その際の貸株金利は低くなりますが、これを使い分けることによって自分の欲しいリターンを受け取ることができます。


貸株のリスクとデメリット

株価下落リスク

証券会社に株を貸し出し高い金利がもらえていても、それ以上に株価が下落して大損してしまう可能性があります。

どうしても貸株をしたいのなら、しばらく保有すると決めている銘柄に限定した方がいいでしょう。


信用リスク

貸株中は名義が証券会社に移りますので、その会社が倒産してしまうと貸した株戻ってこないリスクがあります。

なので、貸株サービスを検討する際は信用力のある証券会社を選択しましょう。


株の長期保有による優遇措置を受けることができない

株主優待制度には、何年か保有していないと株主優待をもらえなかったり、内容が保有期間に応じてグレードアップされるものが存在します。

貸株中は、一時的に名義が証券会社に代わってしまいますので、銘柄によってはそれらを受け取ることができなくなります。


証券会社から配当金を「配当金相当額」で受け取った場合、二重課税となる。

貸株中は株の名義を証券会社に貸しているため、本来、配当金は証券会社が受け取ることになります。

しかし、あらかじめ設定しておくことで、配当金に相当する金額を配当金相当額として投資家が受け取ることができます。

配当金相当額は雑所得に該当するため、確定申告を行うと、源泉徴収された税金と雑所得分の税金を二重に課税しなければなりません。

また、配当金相当額には配当金控除がないため、税金の軽減余地もありません。


貸株で株主優待は受けられるか

証券会社に株を貸出している間は、株式保有者の名義人は証券会社になりますが、設定を変更することで、配当や優待は受取れるようすることができます。

しかし、「1年以上長期保有者」へ送られる長期保有特典権利など保有期間制限のある株主優待は対象外となります。


貸株サービスを行っているネット証券

貸株サービスは、証券会社ごとに内容、金利等が異なり、そもそも取り扱いしていない所もあります。

なので、取り扱い証券会社ごとのサービス内容を紹介したいと思います。


楽天証券

プレミアム金利適用銘柄

金利は0.1%~15%以上の超ボーナス金利銘柄も存在。


金利優先

・株式の自動返却を行わず、貸株金利を継続取得できます。
・権利確定日は、貸株金利が通常の5倍になります。
・配当金は、配当金相当額として、お客様の預り金に入金されます。

株主優待優先

・株主優待の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式が返却され、株主優待の権利を受け取ることができます。
・株主優待情報がない場合は、配当金は配当金相当額としてお客様の預り金に入金されます。

株主優待・予想有配優先

・株主優待や配当金の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式が返却され、株主優待や配当金を受け取ることができます。
・信用取引と貸株サービスの併用が可能。

SBI 証券

プレミアム金利適用銘柄

プレミアム金利適用銘柄とは、通常に比べ高い金利を適用する銘柄のことです。

最低金利は0.1%~上限なし。


貸株中でも株主優待や配当金を得ることができる

株主優待の権利確定日に自動的に権利を獲得する「優待権利自動取得サービス」があるので、あらかじめサービスの設定をしておけば、普段は貸株金利を受取り、株主優待も獲得することができます。

また、銘柄ごとに優待を取得するかしないかの設定も可能です。


信用取引と貸株サービスの併用が可能

カブドットコム証券

プレミアム金利適用銘柄

年率1%以上のボーナス銘柄は200以上。

手持ちの株式を貸出すだけで金利を受取れる。

最低金利は0.1%。


自動優待取得サービスで株主優待も賢くGET

自動優待取得設定をしていれば、貸出中の株式でも自動で返却されるので、株主優待も逃すことはありません。

手間いらずで、貸株料も株主優待も両方を受取ることができるオトクなサービスです。


信用取引と貸株サービスの併用が可能

GMO クリック証券

ボーナス金利の銘柄が多数

0.1%~二桁以上のボーナス金利銘柄多数存在。


株主優待自動取得サービスで、株主優待もしっかり取得

株主優待自動サービスを利用すれば、貸株サービスを利用中でも株主優待を自動で受け取ることができます。

お好みに合わせて「金利優先コース」と「優待優先コース」の2つのコースから選択が可能です。

信用と貸株サービスの併用が可能

マネックス証券

高水準の貸株金利

マネックス証券は金利5%超の高金利銘柄を多数取扱い。

最低金利は0.1%~上限なし。

株主優待自動取得

株券を貸出しながら優待も欲しい場合は、権利確定日に自動的に貸株を解除する設定が可能です。

配当金自動取得

株券を貸出しながら配当金も欲しい場合は、権利確定日に自動的に貸株を解除する設定が可能です。

都度の貸出設定不要

新しく買った株は自動的に貸株に出され、売却するときは自動的に解除されるため、特別な手続きは必要ありません。

信用取引との併用は不可


松井証券

松井証券の場合、最低金利がほかの証券会社より高く「0.2%~上限なし」で設定されています。

また、主なサービス内容は以下の通りです。


貸株金利優先

権利確定日であっても、貸株を継続することで、貸株金利を受け取り続けることができる設定です。

配当金は配当金相当額としてネットストック口座に入金されます。


株主優待優先

株主優待を配布する予定のある銘柄について、権利確定日前に貸株を解除して株主優待を受け取ることができるようにする設定です。

優待権利月以外に発生する配当金は、配当金相当額としてネットストック口座に入金されます


権利取得優先

株主優待の有無にかかわらず、権利確定日前は必ず貸株を解除することで、株主優待と配当金両方を受け取ることができるようにする設定です。

信用取引との併用は不可


まとめ

以上より、貸株サービスは株式長期保有者で株主優待の長期保有特典にこだわらない方にとっては魅力的なサービスだと言えます。

もちろん、貸株金利は証券会社ごとに異なりますし、信用リスクは十分に注意しなければいけません。

しかし、損をしたから塩漬けしかないと思い込むのではなく、貸株サービスを検討するなど様々な道を模索することで、今後の投資の幅は広がっていきます。

自分の投資スタイルにあった方法を選択していきましょう。(提供:The Motley Fool Japan



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