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裁定取引とは?現物と先物の価格差を利用した取引方法のメリット・デメリット

「裁定取引」という言葉を、投資をしている方は聞いたことがあると思います。

とはいえ、実際に説明できる方は少ないと思います。

なぜなら、個人投資家が関わる機会は少ないからです。

実際、株式相場を大きく動かすといわれている裁定取引について、ぜひその仕組みを理解しておくことで、より深い相場観を身につけられるはずです。

株価と理論価格の価格差を利用した投資手法は、理論上では100%の勝率とも言われていますが、実際の局面では難しいといわれています。

その理由やメリット・デメリットついて、今回は説明していきます。

裁定取引について、まずは基本から理解していきましょう。

裁定取引
(画像=Getty Images)


裁定取引とは?

裁定取引とは投資手法のひとつで、さや取りやアービトラージとも呼ばれる取引用語です。

株式相場における現物取引と先物取引など、連動性のある銘柄における売付取引と買付取引の一時的な価格差を利用した取引のことをいいます。

最も一般的な取引でいうと日経平均株価と日経平均先物による裁定取引が有名で、この2つには理論的な相互関係があるため、需要と供給の関係により理論価格よりも価格が上下に変動するのです。

先物の理論価格とは、現物価格から計算された理論上の価格のことを言います。

現物価格より満期までの金利分高く、配当分低くなる計算です。


裁定取引のメリット

裁定取引は、先物が割高の場合は現物を購入して先物を売ることを「裁定買い」と呼び、先物が割安の場合は先物を買って現物を売ることを「裁定売り」と呼びます。

大きなメリットとして、理論価格の差を利用するために、連動する2つの商品を利用して取引されるので、仕込み時の差額分だけ利益を得る事ができます。

また、日経平均先物はメジャーSQ清算日には日経平均株価と同じ金額となりますので、SQ時は必ず利益を得る事ができます。

このように、理論価格のズレを利用した取引が裁定取引で利益を上げる方法です。裁定取引は、主に大口投資の機関投資家などがリスクを抑えて稼ぐために利用しています。

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裁定取引のデメリット

理論上は100%の裁定取引ですが、残念ながら個人投資家向きの投資手法ではありません。

なぜなら、日経平均先物と現物株で裁定取引を行うのであれば、日経平均株価と同じになるよう取引をする必要がありますが、実際にはとても困難だからです。

日経平均株価を決める上場銘柄だけでも225種類あり、全ての銘柄を同時に、そして日経平均株価指数と同じようになるように計算しなければならず、常に株価は動いているので正確に取引をするのは困難を極め、おすすめできません。

売買をプログラムに任せることも可能ではありますが、そもそも売買をするためには最低でも数億円分の資金が必要であるため、個人投資家にはハードルがとても高く、資金を多く集めることが可能な機関投資家でないと厳しいと言えます。

このように誰でも参加できるわけでまく、理論通りに取引するのが難しいことも、裁定取引のデメリットといえるでしょう。


まとめ

裁定取引そのものは機関投資家向きであるため、個人投資家とは直接の関わりはほとんどありません。

しかし、この裁定取引を知ることで、市場トレンドを予測することに役立ちます。

なぜなら、日経平均先物を利用した裁定取引の場合は市場への影響力も大きく、裁定買い銭、売り銭を材料として株価の予測をするのに利用できるため、個人投資家にとってもメリットがあるのです。

ぜひ活用しながら、投資家としてさらなるレベルアップを目指してみましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。(提供:The Motley Fool Japan



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