富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

英国では賃貸用不動産よりもREITと不動産関連株

モトリーフール英国支局、2019年4月25日投稿記事より

英国の不動産市場への懸念が相場を押し下げていますが、賃貸用不動産購入はお勧めできません。その運用はあまりにもリスクが高すぎます。注目されるのは、不動産投資信託(REIT)と住宅建設企業の株です。なお、以下の数値は全て記事執筆時点のものです。

不動産関連株
(画像=Getty Images)

有望なREIT

RDI Reit(ティッカー:RDI)は、かつてRedefine Internationalとして知られていました。先日発表した上半期報告には、「逆風にもかかわらず事業は堅調」と記されています。

英国の産業部門と小売部門に重点を置いて収益を追求している同REITは、利益が3.6%減の2億6,400万ポンドとなり、一株当たり利益が5.2%減の6.94ペンスとなりました。現在の経済情勢においては、これはかなり良い数字と言えます。賃貸料収入は、0.2%増加しました。

しかし、ホテルの改装費用70万ポンドを除いた場合、賃貸料収入は1.9%増でした。ホテルの稼働率は堅調で、2018年8月3日時点の92.1%から2019年2月28日時点では96.9%まで上昇しました。

分配金

中間分配金は1投資持分当たり6.75ペンスから4ペンスに引き下げられました。しかし「年間業績とともに、通常の分配性向に戻ることを予想しており」、年間分配金は年後半に加重される見込みです。昨年の分配金利回りは8%でしたので、その半分でも十分な水準だと思われます。

そして、RDI Reitにおいて最も注目されるはバランスシートです。RDI Reitは1投資持分当たりの純資産価値(以下「NAV」)を204.4ペンスと発表しました。この数値は、前年の213.8ペンスから4.4%減少しましたが、REIT価格と比較してどうなのでしょうか。

現在のRDI Reitの価格は129ペンスで、NAVに比べて約4割減の水準で取引されています。最近のREITは、純資産価値に比べて2桁台のディスカウントが期待されていますが、それでもRDI Reitの価格は低いと考えられます。

不動産関連株に注目

不動産関連株については、ロンドンの主要オフィススペースと英国の小売およびレジャー用不動産に投資しているFTSE 100のBritish Land Company(ティッカー:BLND)が注目されます。同社の年間賃料収入約5億8,000万ポンドが基となり、5%以上の配当利回りが享受できます。

British Land Companyの株式は、RDI Reitと同様にNAVと比べてかなり割安で取引されています。同社自体もそう考えているようで、3月に2億ポンドの自社株買いを実行しました。

結論

British Land Company の直近の業績について、CEOのクリス・グリッグは次のように述べています。

「ブレグジットの不確実性があるかもしれないが、最高品質のロンドンのオフィススペースへの需要は今後も続くものと予想する」

オンライン販売の成長による小売業界への圧力は理解できます。しかし、商業用不動産セクターは、最大の悲観論の真っただ中にあると考えられ、投資機会を提供しているとの見方があります。(提供:The Motley Fool Japan


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。