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英国での不動産購入でトップ10都市とワースト10都市

モトリーフール・英国支局、2019年4月15日投稿記事より

ブレグジットの不確実性および景気減速の影響などが、英国内の不動産購買動向調査で明らかになりました。英国の不動産情報サイト「Rightmove」、「Zoopla」、「Prime Location」、「On the Market」などのデータに基づき、英国の不動産仲介業者Springbok Propertiesは、2019年第1四半期(1月~3月)において最も買い手の需要がある都市はスコットランドのフォルカークであることを確認しました。

同都市の買い手需要スコアは「64%」です。このレポートでは、売りに出されている住宅と、その中で既に購入されているか、購入契約を結んでいる住宅の合計比率に基づいて、英国の200都市の中で最も人気のある都市を計算しています。

たとえば、ある都市で100の物件が売りに出されており、その中の60の物件がすでに購入されている場合、この街の需要率は60%になります。

不動産購入
(画像=Getty Images)

不動産人気ランキング

スコットランド地区の人気の高さは、グラスゴー、エジンバラ、フォルカークが上位4位のうち3つを占めていることで非常によくわかります。事実、英国では、ミッドランド(中部地域)とそれ以北の都市における買い手の需要は、ロンドンと南東の伝統的に人気のある地域に対する需要よりもはるかに強かったのです。唯一、ケントのダートフォードだけがトップ10にランクインしています。

Springbok Propertiesの創設者シェパード・キューブは、このデータについて次のように述べています。「ブレグジットの不確実性が全英レベルで広がっており、普通なら不人気な地域の人気が高まっています。」

英国で最も人気のある10都市

(都市名)          (現在の需要)

  1. フォルカーク            64%
  2. グラスゴー             58%
  3. マンチェスター           57%
  4. エジンバラ             56%
  5. ケント州ダートフォード       53%
  6. ウェストミッドランドのダドリー   53%
  7. ブリストル             52%
  8. ウォールソール           51%
  9. サウスヨークシャー州シェフィールド 51%
  10. ウェストミッドランドのコベントリー 49%

衰えるロンドンの人気

しかし、Springbok Propertiesのデータによると、英国の北部の都市が全て人気があるわけではありません。北海油田に近いアバディーンはわずか10%の需要しかなく、英国で最も人気のない都市となりました。

原油安の影響を大きく受けたとみられます。また、データが示唆していることは、ロンドンの人気はかなり抑制されたままだということです。ロンドンは最も人気のない都市の6番目に位置しています。

イギリスで最も人気のない10都市

(都市名)             (現在の需要)

  1. アバディーン              10%
  2. ストックトン・オン・ティーズ      26%
  3. サンダーランド             26%
  4. ミドルスブラ              26%
  5. ダラム州ダーリントン          26%
  6. ロンドン                27%
  7. ランカシャープレストン         27%
  8. ブラックプール、ランカシャー      27%
  9. ハイウィコム、バッキンガムシャー    29%
  10. ニューカッスル・アポン・タイン     30%

(訳注:サンダーランドには日産自動車の英国最大の自動車工場があります。しかし同社は今年初め、ブレグジットの影響を抑えるためサンダーランド工場でのSUV(スポーツ多目的車)次期モデルの生産計画を撤回しました。)

ロンドンの不動産地域について、シェパード・キューブは以下のように述べました。「ロンドンの住宅購入者にとっては、より手頃な価格の周辺地区に人気があります。それでもなお、ロンドン中心部は、依然として根強い人気を誇っています」

住宅購入者の人気が最も高いロンドンの10地域

(地区)              (現在の需要)

  1. ベクスレー               51%
  2. バーキング               46%
  3. ウォルサムフォレスト          45%
  4. ルイスハム               43%
  5. ヘイヴァリング             41%
  6. ブロムリー               41%
  7. サットン                40%
  8. ヒリンドン               38%
  9. ハリンギー               38%
  10. グリニッジ               38%

賃貸用不動産投資への参考?

このデータは、賃貸用不動産の投資家に十分な検討余地を与えます。しかし、それは急いで英国やロンドンの人気地域で不動産を買うべきということではありません。

運用コストと規制の増加およびブレグジットの影響により、英国の賃貸不動産は株に比べてうまみがなくなってきているのかもしれません。(提供:The Motley Fool Japan


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