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自分にとって必要なモノを選びとる考え方の軸とは

衣食住において、モノを選ぶ機会は多くあるものです。しかし、人からどう見られるかに基準を置いていると、見極めが分からなくなってしまいます。一田憲子著『暮らしに必要なものは、自分で決めていい。』 より、必要なモノを選ぶ考え方をご紹介します。

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2019.3.31

自分の目でモノを選び取る

「これ」と選ぶには理由があります。理由の後ろには、私がこれまで過ごしてきた日々が繋がっています。
3ページより引用
編集者でありライターである著者は、企画から編集を手がける著書について、多くの人々から支持を得ています。その暮らしぶりにも注目が集まり、身につけるものや自宅に置いているものまで、真似をする固定ファンがいるほど。
そんな著者は、モノを選ぶ感覚には昔から確固たる自信があったのかと思いきや、4〜5年前までは自分の暮らしに必要なものを人に紹介するなどということは、とうてい難しいと考えていました。
できない言い訳をあれこれ考えていた理由として、「誰かの目」を気にしていた自分がいたからなのだとか。
自身を優等生体質であると評する著者は、年齢を重ねるごとに、いちいち「誰かの目」を気にすることが面倒になってきたのだといいます。ようやく、最近になって暮らしに必要なものは、自分で決めていいのだと思えるようになってきたというのです。

衣食住においてモノを決めるに至った理由はさまざまあり、つながる小さな物語は何かしらあるものです。「誰かの目」ではなく、自分の目を信じて。物語を紡ぎだすようなモノを選ぶ力を身につけたいものです。
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経験を手に入れるお金の使い方

使うことで私たちはものの価値を知り、ものを通して、その価値を生み出した社会を知っていきます。お金はそれを知るための手段となる……。
23ページより引用
本著は、全体を衣食住の三章に分けて構成されています。
衣の章では、セーターやシャツなどを事例に出しながら、買い物をすることやお金を使うことそのものについて触れられています。
なんのためにお金を稼ぐのかについて、ずっと疑問を感じてきた著者。びっくりするほどのお金持ちにならなくても、そこそこのお金をほしいと思っている人は、世の中において多いのではないでしょうか。
肝心なのは、そのお金で自分自身は何を買うのかということ。著者は、よくよく考えた結果、自分は「経験」が欲しいのではないかという結論に至ります。
たとえば、シンプルなウールのセーターであれば、量販店で数千円払えば、手に入れることができる。しかし、カシミア素材だと2〜3万円はかかるものです。見た目はほとんど変わらないのに、ウールとカシミアでは一体、何が違うのか。その答えは、自分で実際に着てみないとわからないと著者はいいます。
真冬になると、その違いは体感できるもので、その差は歴然。カシミアは、薄手なのに暖かく、軽いので肩がこるということもない。実際に身につけて使ってみることで、その価値を体感できるといえるでしょう。
身につけることで、自分らしい生き方を発見できることもある。買い物が、経験を与えてくれるということが分かります。
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習慣は自分のタイミングで選択する

文章を書く仕事をしている人は、夜更かしであることが多いようです。著者も、若い頃は早起きが本当に苦手であったのだとか。
どうにかして朝方に切り替えたいと考えていた著者は、エッセイストの平松洋子氏にインタビューした際、朝型生活に切り替えるコツを聞いてみたのだといいます。しかし、平松氏は、早起きができないということは、それが今の自分に必要がないということではないかと教えてくれたのだとか。
深夜の静寂の方が、執筆に集中できるということもあります。早起きがいいことで、夜更かしが悪いということでもない。習慣は人それぞれであり、みんな違っていていいのではないかというのです。
現在の著者は、早起きができるようになりました。きっかけは、朝、良い入浴剤を使って半身浴をするようになったからだといいます。20分ほど半身浴をしていると、パチッと目が覚めてくる。意思の力でできないことも、良いモノの力を借りつつ、体が気持ちよければ自然に習慣は変わるのだということを実感したようです。
習慣は無理に変えるのではなく、良いモノを選択しながら体が喜ぶ基準で変えていくということも、時には必要なのかもしれません。
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タイトル:暮らしに必要なものは、自分で決めていい。
著者: 一田憲子
発行: 秀和システム
定価: 1,490円(税込)
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(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター 。元・銀行員であり図書館司書。現在は、女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っている。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。

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