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老後に備える「セーフティネット」としてのプライベートカンパニー

プライベートカンパニーを設立してとにかく節税がしたいという人は考えを改めたほうがいいかもしれない。コンサルタントという本業の傍ら、自身でも多くの不動産を所有し、複数のプライベートカンパニーのオーナーでもある石川貴康氏はこう語る。

「プライベートカンパニーとは、自分でお金の流れをコントロールできるための箱です。箱だけ作ってもお金が入ってくる仕組みが作れなければ意味がありません。また、単に税金を払いたくないということが目的でもありません。税金はきちんと払ったうえで、お金の流れをコントロールする力を手に入れることが目的なのです」

将来の老後に備えるセーフティネットとしてのプライベートカンパニーのメリットについて、教えていただいた。(聞き手:ZUU online編集部)

石川貴康氏
石川貴康(いしかわ・たかやす)
企業改革コンサルタント、不動産投資家。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、筑波大学大学院経営学修士。アクセンチュア、日本総合研究所などを経て独立。14棟126室のマンションやアパートなどを所有。主な著書に『今すぐプライベートカンパニーを作りなさい』『サラリーマンは自宅を買うな』(東洋経済新報社)、『サラリーマンダブル収入実現法』 (プレジデント社)ほか、多数。

目次

  1. これからの時代、将来の生活費や介護費用を年金や貯金だけに頼るのは難しい
  2. 不動産以外で永続性がある方法は?
  3. 不動産はいつでも本職を辞めるための"保険"
  4. 日本の人口減と、夫婦親子間のしがらみはリスク要因

これからの時代、将来の生活費や介護費用を年金や貯金だけに頼るのは難しい

――「お一人様」などの老後のセーフティネットとしてのプライベートカンパニーについてお話を伺いたいと思います。石川さんの義理のお父様は、実際に資産からの収入に多くを助けられているそうですね。

私の義理の父は不動産を3つ持っているんです。義父はサラリーマンでしたが、今は年金暮らし。しかし年金だけでの生活費だと、やはり大変だというお話をこれからします。

義父はある日突然倒れて生死をさまよい、入院して復活しました。でも家には戻れず、それなりに手厚い介護が必要になってしまったんです。

そこそこの値段がする施設に入らなければいけないという選択に迫られました。しかし、不動産3つ分の収入と年金収入を合わせるとけっこうな金額になり、きちんとした介護付きの施設に入れたんです。

これはたまたま身内の例ですが、年金だけでは暮らしていけない方がこれからたくさん出てくると思います。年金の支給額は減らされ、支給年齢も上がっていくことが予想されるので。

そんな状況でもものともせずに済んでいるのは、人が入居し続けてお金を払ってくれる不動産があったからこそ。過去に個人事業主として不動産を買っていたために、プラスαの収入が今もあるわけです。

――自分の将来を重ねてしまうようなお話です。

これは、本人にとってのセーフティネットになっているだけでなく、周囲で関わる家族にとってもセーフティネットになっているわけです。

繰り返しの話になりますが、キャッシュフローの生まれる資産を作っておかないと、定年退職したらサラリーマンは年金以外の収入が無くなるわけです。何らかのカタチで資産から収入が入ってくるビジネスの枠組みを作っていかないと、とても大変になっていく時代をこれから迎えると思います。

うちの義理の父は、義理の母がすでに亡くなっていますから、最近の言葉で言うところの「お一人様」なわけです。それでも恵まれた暮らしができているのは資産というお金があるからで、世の中お金で解決できることがあるのが現実です。

そのために、カンパニーでも個人事業主でもいいので資産を持っておいて、自分が働かなくてもお金が入ってくる枠組みを作っておくべきだと思います。

そうでないと、年金だけに頼るのはあまりに心細い。個人の年金でもらえる金額って微々たるものですよね。月に20万円もない。厚生年金が破綻したらみなさんどうするのでしょうか?

――リスクはあります。しかも、起こりうる可能性が高いリスクであれば誰もが想定できますよね。

厚生年金が破綻なんかしたら暮らしていけないのに、なぜみなさん何の備えもしていないのかが分からない。

そして貯金をしているから安心だと思っている方、貯金は怖いですよ。だって、自分が何年生きるか分からないわけじゃないですか。貯金を頼りにしていると、仮に3000万円の貯金があったとしても年間300万円ずつ使っていけば10年しか持たないわけです。

そういう意味でも、永続的にキャッシュが入り続けるビジネスを作っておくほうがいい。

キャッシュフローさえ作れれば、事業は何でもいい

不動産以外で永続性がある方法は?

――不動産投資以外で、永続性のあるお勧めの方法はありますか?