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素直になって成長のスピードを加速させよう

自分の「我」や「未熟なこだわり」を捨て、結果を出している人のアドバイスを素直に聞いてそのまま行動する、これが「流される力」=信託思考です。より多くの人に流されることで、速く成長し、人生の成功を手にできます。泉正人著「流される力」より定期連載スタート。

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2019.2.28

素直になって成長のスピードを加速させよう

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僕が教える立場になったとき、教えたことを素直にやる人には、「もっと良いことを教えてあげよう」と思った経験があります。
僕が代表を務める日本ファイナンシャルアカデミーのスタッフであるI君の例をお話ししましょう。
彼は20代半ばで入社してきました。入社当初は、ジーンズにパーカーといったダボダボな格好をしていて、社会人の服装としては少々不適切でした。
彼なりのこだわりがあるのでしょうが、そのような外見で、かつ若く見えてしまうので、社内でも社外でもどうしても軽く見られてしまうことがありました。
しかし、内面的には、人一倍やる気もガッツもあり、仕事も素直に吸収していく好青年でした。だからこそ、僕は、I君が見た目で判断されてしまうのは、もったいないと日ごろから感じていたのです。
その当時のI君がしっかりしたビジネスパーソンになるためには、内面的な成長以外にも、最初は見た目や服装も重要だと僕は感じたのです。
それを彼に話したら、「成長するために見た目も変えたい」と言ってくれました。
そこで、僕は彼と一緒にデパートに行き、ジャケットやネクタイなどビジネスパーソンとしてふさわしい服を選んであげました。
彼にも服装の好みがあるでしょうが、文句も言わず、言われたとおりの服を自分の予算内で購入し、翌日からその服を着て出勤するようになったのです。
それから徐々に、彼を見る社内、社外の目は変わりました。
ジャケットを着たせいか、歩き方もシャキッとし、しだいに話し方や仕事ぶりも変わっていったのです。
彼は、服装を変えたのをきっかけに、すぐに大きく成長し、まわりからも一目置かれる存在になっていきました。僕自身も過去に通ってきた道だったので、I君が成長するポイントが明確に見えました。
立場を変えて見てみるとよくわかるのですが、

他人を信頼して行動できる人は、まわりの人からの信頼を得ることもできる

のです。
その後も彼は、「話し方のイントネーションを直したほうがいいよ」というアドバイスを僕がすると、それを変えようと努力するなど、自分の「我」を主張することなく、アドバイスを即実践しているのです。
教える側の立場から見ると、やはり、素直にアドバイスを聞いて、実践してくれるとうれしいですし、彼が成長する姿を見ると誇りに思います。
だから、僕自身へのリターンなど考えることなく、どんどん彼のためになるような助言をしてあげたくなります。
ボールを投げても吸収するか、はねのけてしまう人が多いのですが、I君の場合は成長というリターンが返ってくるのです。

「教えてあげたい」と思われる人間になる

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先ほどもお伝えしたとおり、教えるほうは良くなってほしい、知ってほしいと思って教えるのでリアクションがあると、どんどんもっと良い情報を教えたくなります。
度が過ぎるとおせっかいになってしまいますが、「教えたラーメン店に実際に行ってくれた」と知れば、「今度は、あそこのラーメン店に行ってみたらどうかな」と次の情報を教えたくなります。
これを数回繰り返し、信頼が生まれれば、次は「フレンチでおいしい店があるんだ」「君におすすめの本を教えてあげよう」「あの人を紹介してあげよう」「こんな仕事があるよ」という具合に徐々に関係は深まっていくでしょう。
思考信託をうまく実践するには、「教えてあげたい」と思われる人間になることがいちばんの近道です。そのためには、他人を信じて行動できること、すなわち「素直なる」ということが必要だと、さまざまな経験から僕は気づいたのです。
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