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積み立て頻度『毎営業日 vs 毎月』によって得られるのは、リターンよりも心の安定

投資の王道とも呼べる『長期・分散・積み立て』の3本柱のうち、「積み立て」頻度に関してはここ数年のネット証券のサービスが進化したことで、毎月積み立てから毎営業日積み立てが可能となりました。

毎営業日積み立ては投資タイミングを極限まで分散することになりますが、それによって得られるのはリターンよりも心の安定です。

高配当
(画像=Getty Images)

リターンの観点からすると、長期的にプラスリターンが期待できるのなら1日でも早く市場にお金を投入する毎営業日積立が有利に働くのですが、実際はほとんど差異がでません。

論より証拠なので、実際に先進国株式市場を時価総額比率で投資ができる野村DC外国株式インデックスF(信託報酬:0.22%)を、積み立て頻度違いで5年前・10年前からのリターン差計算してみました

5年前から投資開始:毎月積立てが+0.08%有利10年まえから投資開始:毎月積立てが+0.13%有利積立て頻度による影響は0.1%程度であり、この傾向は先進国株式のみならず新興国株式、国内株式のインデックスファンドで計算しても同レベルの結果となります。

理屈上では1日でも早く市場にお金を投入した方が良いはずが、なぜ結果は理屈通りにならないのか?

その答えの1つとして投資期間が10・20年と長くなるにつれ、たった30日間(1ヶ月)の中での買付けタイミングは、ほとんど誤差レベルで収斂していくからです。

では毎営業日買付けをすることに意味がないのか?と問われると、少なくとも私は『投資に少し興味がある』人にとって毎営業日買い付けは心の安定に寄与してくれると思っております。

私が実際に積立て投資をデビューした時の体験談をお話させていただきます。

毎営業日積立てのサービスが実装されるまで、給料日に設定している毎月の買付けタイミングになると 「安く買えないかな~?」と気になってしまう日々がありました。

相場を振り返ると1ヶ月の間に安く買えてたタイミングは何回もありますが、積立て日を給料日等で固定してしまっている限り、月の途中で買い付けることができません。

しかし毎営業日積立てに変更してからは「今月は安く買えるかな?」というソワソワ感がなくなったので、良い意味の「諦め」によって相場の変動が気にならなくなりました。

長期投資の成否はいかなる相場に於いても市場に居続けることです。

投資頻度によってリターンに影響が出ないのなら、心の安定に寄与してくれる投資タイミングまで分散してみるのは効果的だと思われます。

そもそも相場が気にすらならない人は、毎月積立てで問題ないでしょう。

大切なのは資産形成の手段でしかない投資という存在を、いかにして私生活から切り離して運用できるかですね。(提供:The Motley Fool Japan


記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。