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短期継続融資がマッチする企業と声かけアプローチ【3】

short term
(画像=mary416/Shutterstock.com)

⑤運転資金でも長期で借り入れたほうが有利と考えている先
毎月返済負担の軽減効果を具体的な数値で示しながら提案

「借入れはゆっくり返していったほうが有利だ」あるいは「運転資金は長期で借りるもの」という先入観、もしくはそれが当たり前との認識を持つ中小企業経営者は意外と多いのではないか。

このような経営者の思考回路の背景には、金融機関の融資提案の多くが長期であったという経緯がある。長年、金融機関が信用保証協会の保証付き融資を推進してきたことも大きい。

各金融機関は、シェアを競合他行庫から奪われないようにするため、積極的に保証協会の保証枠を満たしていった。また長期でゆっくり返済してもらえば、残高が一気に減少することもなく、シェア維持には好都合だったというわけだ。

しかし、中小企業の財務を考えるとき、「1年以内に返済すべき運転資金は短期」「設備投資資金は長期」という資金調達の原則に則ったほうが、健全な財務、あるいは資金繰りを整えやすい。

本ケースのような中小企業に対しても、経常運転資金を算出し、その範囲内で短期継続融資を実行していくことが資金繰りに大きく貢献する。

長期借入金の本数が増えれば、それだけ毎月返済負担が増えているはずだ。一方、経常運転資金を短期継続融資で賄えば、毎月返済負担は減り、資金繰りの改善効果が表れてくる。

長期借入れでの返済負担も具体的に説明