富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

短期継続融資がマッチする企業と声かけアプローチ【2】

man
(画像=giggsy25/Shutterstock.com)

③証書貸付で徐々に資金繰りが苦しくなっている先
約定返済のない短期継続融資で資金繰りが改善することをアピール

金融機関から順調に借入れできているにもかかわらず、徐々に資金繰りが厳しくなっていく──という企業は意外と多い。

具体的には、「短期で調達すべき運転資金を長期で借り入れている」というケースが多い。極端な例になると、B/S上に短期借入金がまったくなく、借入金はすべて長期借入金として計上されている企業もある。

運転資金は本来、短期借入金で調達すべき性質のもので、長期で調達するものではない。したがって金融機関は、企業が「仕入支払資金」で融資の申込みをしてきたのであれば、例えば「数カ月後に回収する売上代金で返す期日一括返済の手形貸付」という案件として取り上げるのが王道なのである。

しかし、多くの金融機関では運転資金も長期の証書貸付で対応している。これは、かつて金融庁検査で「書替継続を繰り返している手形貸付は不良債権とみなす」と指摘を受けたことに1つの要因がある。もう1つとしては、長期で貸し出せば融資期間中は残高が保持でき、「他行からの肩代わり提案を受けない限り、取引解消となることがない」と考えた金融機関側の都合も要因となっている。

もちろん、運転資金を杓子定規に短期で貸す必要はないが、企業の資金繰り等を勘案して、短期と長期のバランスをとって理想的な融資を実行していくことが求められる。

資金繰りの悪化要因が長期借入れにある点を指摘