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相場急落で一喜一憂しないためには?おっさんFPが語る投資の極意

春田26歳、(一浪一留W大卒マーケッター、社会人2年目)は、通いのスポーツジムで経歴30年のベテランFPである黒澤と知り合う。資産運用らしいことは何もしていなかった春田だが、黒澤からアドバイスを受けているうちに、資産運用について真剣に考えるようになった。ジムでのトレーニングを終え、エントランスのソファでiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)のパンフレットを見ていると、おっさんFP黒澤が声をかけてきてくれた。

長く投資を続けること

相場急落,投資の極意
(画像=確定拠出年金スタートクラブ編集部)

黒澤:おっ、それはiDeCo(イデコ)のパンフレットじゃないか。早速行動に移そうと思ってるんだ。偉い偉い!

春田:そうなんです。黒澤さんに「投資は早めに始めたほうがいい」とアドバイスしてもらったから。これまでうかがった話、すごく納得できたんです。つみたてNISAのパンフも持ち歩いていますよ。

黒澤:そうかそうか。おっさんの話を真剣に聞いてくれていたもんね。嬉しいよ。

春田:はい。さすがにこのままだといけないと思って。黒澤さんには今まで分散投資や積み立ての話、資産配分とその後のリバランス(資産の再配分)なんかについて教わってきましたけど、とても勉強になってます。ありがとうございます。

黒澤:いずれも投資の基本ではあるけど、すごく大切なことだから忘れずに覚えておくといいよ。

春田:忘れませんよー。30年もずっとFPとして活躍してきた黒澤さんの言葉ですし、重みが違います。

黒澤:いやー、おっさんも今まで投資ではずいぶん失敗してきたからさ。息子には同じ失敗をして欲しくないんだよ。

春田:息子?

黒澤:いや、春田くんは息子のようにかわいいということだよ。これから長い間投資を続けることで、人生を豊かに過ごしてもらいたいからね。投資を長く続けていると、自分のやり方に疑問をもってしまったり、悩んだりすることが出てくるし、自分で決めた投資のルールをつい破ってしまうことだってあるんじゃないかな。人間だからね。

春田:そんなもんですかねぇ。

黒澤:例えば、株式相場が急落したとき。そういう時、人は不安になって冷静な判断ができなくなってしまいがちなんだ。

春田:大学生の頃、少し株をやってたことはお話ししましたけど、3ヵ月くらいで買った株が半値になってしまったので、慌てて売ってしまいました。その時も確か株式市場全体が連日のように下がっていた気がします。

相場が急変しても慌てないようにするには

黒澤:株式相場全体の急激な上昇や下落に影響されて慌てて売ってしまったとしたら、それは冷静で合理的な判断だったといえるかな?

春田:自分はとても冷静ではいられませんでしたよ。パニック状態でしたから。

黒澤:そう。雰囲気に流されて冷静な判断ができず、周りと同じ行動をとってしまうことがあるんだ。相場急落の局面などで、多くの人が持っている株を売ってしまうことを「パニック売り」なんて言ったりする。売りが売りを呼ぶというやつだね。

春田:みんな冷静な判断ができなくなってしまうわけですね。そういう状況を避けるにはどうしたらいいんでしょうか。

黒澤:実はそれが、この前伝授した「積み立て投資」なのさ。一定の資金を定期的に積み立てる方法だよ。価格が高い時も安い時も定期的にコツコツと買っていく。そうすれば、相場急落の時にもあまり慌てる必要がなくなるんだ。

春田:あっ、「ドル・コスト平均法」でしたっけ?

黒澤:さすが!よく覚えていたね。ドル・コスト平均法によって、相場の短期的な動きに左右されずに安定した資産形成が期待できるというわけさ。そう言えば、春田くんが大学のころ株に手を出したきっかけは、週刊誌の特集記事を見たからといってたよね。「テンバガー(10倍株)期待の有望株」だっけ?

春田:そんな感じでした。

黒澤:深く考えずにそうした旬な銘柄や人気が集中している銘柄に手を出してしまうのは、長期的な資産運用、資産形成という観点からはオススメできない。もちろん、儲かることもあるだろうけど、運任せみたいな部分もあるから、大きな失敗をしかねないんだ。これまで、せっかく短期で大きなお金をつかむことに成功したのに、そのまま同じような直観的な取引を続けたことで、結果的に大きな痛手を受けて株式市場から退場させられた人を何人も見てきたよ。

春田: 一時的に大きく儲けても、長い目で見て損をしてしまったら意味がないですね。

黒澤:その通り。こうした失敗につながりやすい行動、人々の心を経済の分析に応用した研究があるよ。「行動経済学」と呼ばれる分野だ。例えば、「人は利益を好むよりは損失を嫌う傾向がある」とか、「人は現状を維持しようとする傾向がある」とか、「目先の利益を追求した選択をしてしまう」といった感じさ。

春田:ちょっと興味あります。面白そうですね。

リスク管理が大事!

黒澤:時間があれば行動経済学の本を読んでみるといいよ。今まで春田くんに話してきたさまざまな投資のイロハにも関係しているし。あと、旬な銘柄に飛びついてしまうとか、パニック売りをしてしまうとか、人が陥りやすい投資のワナに陥らないための方法でもあるんだ。

春田:それが分散投資や積み立て投資なんですね。たしかに、これなら感情に流されることはかなり避けられそうです。

黒澤:とにかく投資の世界で重要なのは、分散投資や積み立てなどを活用して、リスクを管理することなんだ。

春田:黒澤さんにレクチャーしてもらったことを実践しようとすると、やっぱりこのiDeCo(イデコ)とかつみたてNISAがよさそうですね。

黒澤:春田くんは、今なにも運用をしていない状態だし、その2つを活用してみるといいんじゃないかな。どちらも税制上の優遇が受けられるし、分散投資や積み立てができるいい制度だよ。

春田:このパンフレットにも、色々なiDeCo(イデコ)のメリットが書いてありますね。

黒澤:じゃあ、「思い立ったが吉日」だし、早速やってみよう。さて、何から始めればよかったかな?

春田:まず、自分の収入や投資に回せる金額などを確認して、どれだけリスクをかけられるかを考えて、それから、えーっと、資産配分を決めるんですよね。その割り合いに合わせて株とか投資信託なんかの金融商品を組み合わせて運用していく……。黒澤さん、なんか僕やれそうな気がしてきました!

黒澤:お~、やる気になってきたね。その意気その意気。投資信託を選ぶときに迷ったりしたら、ポイントをいつでも教えてあげるよ。

春田:あとは、資産の運用は長期的な視点で分散投資や積み立てを有効に活用していく。運用は、長期になればなるほど複利運用の効果が高くて……定期的に資産の配分をチェックして、配分の比率が変わっていれば調整をすると……ブツブツ。

黒澤:あ、あんまり肩肘張らずにね。でも、そこまでやる気を出してもらえると、おっさん嬉しいなぁ。春田くんとのこれからが楽しみだ。

春田:僕とのこれから?

黒澤:あ、いや、これから運用の成果を聞くのが楽しみだってこと。

春田:これからもわからないことがあったら聞いてもいいですか?

黒澤:遠慮しないでじゃんじゃん聞いてよ!

(提供:確定拠出年金スタートクラブ

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