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相場全体としては積極的に買い上がるということもない

12月に入り、一段と陽も短く、寒い朝となりました。株式市場も注目された米中首脳会談の結果は「無難なところ」に落ち着いた感じで、米国の強気と中国の「大人の対応」がとりあえずは落ち着くものと思います。ただ、少なくとも積極的に買い上がるような材料でもなく、目先の需給からの買い戻しなどは見られるのでしょうが、上値は重くなりそうです。

G20で「反保護主義」が宣言できなかったことも案外大きな問題であり、欧州での政治の混乱も経済への影響が懸念されてくるのではないかと思います。米GM(ゼネラル・モーターズ)のリストラもトランプ大統領の政策の失敗ということに結び付けて考えられるようであれば、米国の株式市場などへの影響が大きくなってくるのではないかと思います。米国でも利上げの「次」が取りざたされるのであれば、「減税効果の次」への懸念も出てくるかもしれません。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

週末のG20や米中首脳会談の株式市場への影響が注目されましたが、貿易摩擦問題が解決するということでなく「最悪の事態」は免れたことでとりあえず好感する動きになったとしても、上値を買い上がる材料にはならないということでしょう。日経平均自体は影響の大きな銘柄の目先の需給で振らされることになるのでしょうし、相場全体としては少なくとも積極的に買い上がるということもないと思います。

ソフトバンク(9434)の上場も株式市場への新規資金の流入ということであればいいのですが、上場時からあまり上昇しないようであれば、逆に資金の固定ということになりかねず、株式市場にとっては逆効果ということになりかねません。うまく、買い方の回転が効いて来ればいいのですが・・・。

ソフトバンクのための「換金売り」なども出てきそうです。また、年末ということで税金対策の売りということもありそうですから、まだまだ波乱もあると思います。引き続き売られ過ぎ銘柄の戻りに期待ということで、割安銘柄を探すということで良いのでしょう。引き続き森永乳業(2264)など食品株や極洋(1301)やパナソニック(6752)などの出遅れ銘柄にくわえ、安値圏にあるアサヒ(2502)などにも注目です。

アサヒ(2502)は底値を試す動きになっています。遅行線が日々線に絡みながら動いており、ここから戻りを試す動きになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。