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相場の転換点を見極める、MACDとは?使い方やメリット・デメリットについて

株式の取引を実際に始めてみて、いざチャートを見てみても、中々ポイントがつかめないという方も多いのではないでしょうか?

そんな方向けに、心強い味方となってくれるかもしれないのが「MACD」です。

MACDは移動平均線と同じく株価の値動きをチャート上に表示する線ですが、移動平均線とは少しだけ考え方が変わってきます。

今回はMACDについて、考え方や利用シーン、メリット・デメリットについても解説していきます。

とっかかりは少し難しいかもしれませんが、理解できてしまえば「脱初心者」の方からお使いいただけるような使いやすい指標です。

ぜひ、ご自身のトレードに取り入れてみてください。

相場の転換点
(画像=Getty Images)


MACDとは?オシレーター・トレンドどちらにも用いられる指標

MACD(Moving Average Convergence Divergence)は日本語に訳すと移動平均収束拡散法という呼び方をします。

漢字に直してみてもイメージが掴みにくいですが、簡単に言えば「より直近の株価に比重を置いた移動平均」を考えます。

一般的な移動平均線は、特定の期間の株価の動きを単純に平均化した線ですが、MACDではより現在に近い時点の株価の影響を強く反映した値になります。

なぜそのような考え方をするか解説します。

たとえば翌日の株価の推測を立てるにあたって、

・昨日の株価
・1週間前の株価

どちらをより重要な判断材料と考えるでしょうか?

昨日の株価の方が重要な気がしますよね?

MACDでは、そのような考え方を反映し、現在に近い時点の株価の比重を高めながら数値化しています(指数平滑移動平均)。

MACDは基本的にはオシレーター指数として分類されることが多いです。

次の項目で詳しく使い方を説明しますが、「MACDライン」と「シグナルライン」の交差をシグナルとして売り買いの勢いの展開を探ることができるためです。

しかし、「移動平均」という考え方を用いているため、当然その向きや角度からトレンドを測る指標として活用することもできます。


MACDの見方

MACDは指数としては3つの線を組み合わせて使います。

・MACDライン・・・2つの異なる期間の指数平滑移動平均の差
・シグナルライン・・・MACDラインの値を一定期間分単純平均したもの
・0ライン・・・MACD、シグナルが0の値になるチャートの横軸

一般的にはMACDラインの算出に使われる「2つの異なる期間」は12日と26日、シグナルラインの「一定期間」は9日という数値が使われます。

それぞれの線がどういった位置関係でどの向きかを見ることにより、売買のタイミングのサインをキャッチすることができます。

1.MACDラインが下向きで、シグナルラインよりも下にあるとき、相場は弱気です。

2.相場が転換し、MACDが上向きになった後シグナルラインを下から抜かす(ゴールデンクロス)と、「買い」のサイン。相場が強気の間、MACDラインは上向きです。ゴールデンクロスの後、両方の線が0ラインよりも上にあれば、よりサインは強いと言えます。

3.相場がまた転換し、MACDラインが下向きになり、遅れて上昇してくるシグナルラインにしたから抜かされる形になる(デッドクロス)と今度は「売り」のサインです。

4.MACDが0ラインより上にある時(上昇トレンド)、0から上に離れるだけ上昇の勢いが強く、0に近づいてくるだけ勢いが弱ってくることを表しています。0ラインよりも下の下降トレンドでは逆に0より下に離れるだけ下落の勢いがつよく、0に近づいて上昇してくるだけ勢いが弱まってきます。


MACDを見るメリット

MACDは単純な移動平均線に比べ、直近の株価に比重を置いて線が表れている分だけ、より株価の動きを敏感にキャッチすることができます。

また、MACDラインとシグナルラインの交差により、ゴールデンクロス:買い、デッドクロス:売り、という非常に分かりやすいサインがでるため、売買のタイミングとして奨励されるサインを視覚的に判断することができます。

さらに、MACDラインからシグナルラインを引いた「ヒストグラム」という指標を使うと、ヒストグラムが0ラインよりも「上か下か」だけで、MACDラインとシグナルラインのどちらが上にあるのかや、その転換点(=線が交差した点)が一つの指標でわかります。


MACDを見るデメリット

理解してしまえば使い勝手の良いMACDですが、「指数平滑移動平均を用いてトレンドの転換をいち早くキャッチする」という性質上、

・トレンドが存在しない相場
・あまりに急激に動くトレンド

といった相場においては一時的な株価の上下動(ダマシ)に反応して誤ったサインを出してしまったり、急激な株価の動きを正確に捉えられないなどといった欠点があります。


MACDを見て、相場の転換点を予想しよう

オシレーター指標と言われる多くの指数はトレンド相場には弱く、どちらかというとトレンドの発生していないボックス相場でこそ価値を発揮しやすいです。

一方、MACDはトレンド相場において強みを発揮する指数です。

とりわけ、「トレンドの始まり」と「トレンドの終わり」を確認するのに適している指標のため「上昇トレンド→下降トレンド」といったトレンド相場の転換だけでなく、「トレンド相場→ボックス相場」といった転換もいち早くキャッチすることができます。


まとめ

考え方の概念としてはやや難解なMACDですが、厳密に成り立ちを理解する必要はありません。

未来の株価にとってより重要な判断要素となる「現在」に近い株価をより重要視してグラフ化することで、単純移動平均線と比較してより早く相場の転換点をキャッチすることができます。

視覚的にも利用しやすく、初心者から上級者まで利用している人が多い指数ですので、ぜひ覚えておいてください。

ただし、全ての指数に言えることですが、万能な指数ではないので盲信はせず、苦手な場面を理解しておくことや、他の指数を併用することも重要です。(提供:The Motley Fool Japan



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