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注目される米国フィンテック株:グリーン・ドット、マスターカード、ワールドペイ

モトリーフール米国本社、2019年5月25日投稿記事より

近年、決済業務などの金融サービスが急速に進化しており、フィンテックは最もエキサイティングな成長分野の一つです。そんな中、注目される銘柄がグリーン・ドット(ティッカー:GDOT)、マスターカード(ティッカー:MA)、ワールドペイ(ティッカー:WP)です。

フィンテック株
(画像=Getty Images)

グリーン・ドット:ポテンシャルが大きいフィンテック専業企業

グリーン・ドットはよく知られた企業ではありませんが、キャッシュレス化へのトレンドを最も享受出来る企業の一つです。しかし、5月上旬に発表された第1四半期(1月~3月)決算や2019年通年見通しがアナリスト予想を大きく下回ったため、株価は一時約30%下落し、その後も低位で推移しています。

グリーン・ドットには2つの主力ビジネスがあります。一つはプリペイドデビットカード、小切手口座代替サービス等で、銀行口座を持てず、小切手やクレジットカードが使えない人々向けです。もう一つは、企業向けの「バンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)」プラットフォームです。企業は、顧客対応でグリーン・ドットの既存銀行インフラを利用できます。

たとえば、Apple Pay Cashの個人間決済プラットフォームの背後にグリーン・ドットのテクノロジーがあります。同様に、ウーバーの運転手がサービス提供後すぐに支払われるものそうです。

グリーン・ドットには、2つの長期的な成長ドライバーがあります。第一に、最近発表された投資によりBaaSプラットフォームはさらに大きなものとなり、銀行的なサービスを必要とする企業にとってさらに使いやすいものになりそうです。第二に、同社のプロダクトは、依然として現金を商品購入等で使う階層を対象としており、今後現金決済がますます不便になっていくことで、同社のプロダクトの導入速度が加速する可能性があります。

マスターカード:視野に入っていないフィンテック企業

巨大な既存クレジットカード会社をフィンテック企業と呼ぶことにややためらいがあるかもしれませんが、マスターカードは、決して古びたクレジットカード会社ではありません。同社は、決済ネットワークを通じた決済ごとのごくわずかな手数料を積み上げることで大きな利益をあげており、第1四半期(1月~3月)の調整後営業利益率は56.9%と極めて高いものです。マスターカードはさらに、現金から電子およびデジタル決済への移行の恩恵も享受しています。

第1四半期の総収入は前年同期比13%増の38億9,000万ドルで、調整後1株当たり利益(EPS)は、(為替中立ベースで)前年同期比24%増の1.78ドルでした。また、マスターカードの「その他の収入」セグメントも、第1四半期に14%増の8億4,200万ドルとなりました。このセグメントにはマスターカードの付随サービスが含まれ、それらには、人工知能搭載の不正防止サービス、データ分析、ロイヤルティープログラム(いわゆるポイントシステム)管理などが含まれます。

ワールドペイ:小売業者向け電子決済処理で世界的な存在

ワールドペイは、英国でスタートした小売業者向け電子決済処理の大手企業です。昨年、ワールドペイと米国の決済サービス会社のバンティフが合併し、世界最大の決済処理企業となりました。この合併により、ワールドペイは世界的なサービスネットワークを構築し、競合に対する競争優位性となっています。そして、ワールドペイはさらに大きくなろうとしています。

フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ(ティッカー:FIS)が、ワールドペイ買収を申し出ています。FISは金融機関に対する決算処理で強いため、小売業者に強いワールドペイと補完関係になるでしょう。合併規模335億ドルのうち、ワールドペイの株主は合併会社の約43%を支配する見込みです。買収はまだ完了していませんが、FISはワールドペイが十分に開拓していないブラジルやインドなどで事業を展開しているため、ワールドペイの事業拡大に貢献すると考えられます。(提供:The Motley Fool Japan


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