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楽天証券でNISAを運用するメリットを徹底検証——口座開設の決め手は何?

NISA口座は、1つしか開設できない。変更は可能だが1年に1回までだ。よく調べずに選ぶと後悔することになるかもしれない。今回は、大手ネット証券である楽天証券のメリットや特徴などを紹介する。証券会社選びに迷っている人は参考にしてほしい。

投資信託で貯まる楽天ポイント

nisa,楽天
(画像=slyellow/Shutterstock.com)

他の証券会社にはない楽天証券ならではのメリットは、金融商品の購入や保有によって楽天ポイントが貯まることだ。貯まったポイントは1ポイント1円で換金でき、投資信託の購入にも充てられる。特に普段、楽天カードや楽天市場などを利用している人にとっては魅力的ではないだろうか。具体的にNISAの取引でポイントが貯まるのは、次のようなケースだ。

楽天カードで購入する

NISAやつみたてNISAで、積み立て投資信託を利用する人は多いだろう。楽天証券では、毎月の買い付けをクレジットカードの楽天カードで決済でき、販売手数料がポイントで還元される。もともと販売手数料が無料であるノーロード投資信託には付与されない。楽天証券で取り扱う投資信託はすべて、実質的にノーロードになるわけだ。

「ハッピープログラム」に参加して楽天銀行の口座と連携する

楽天銀行の口座を持っている人は、楽天証券における入出金を自動で行うサービス「マネーブリッジ」に登録し、「ハッピープログラム」に参加することでポイントを貯めることができる。

ハッピープログラムに参加すると、投資信託の残高10万円につき毎月4ポイントが付与される。株式の場合は取引手数料100円につき1ポイントだ。NISAの対象ではないが、FXや先物取引などの取引手数料も同様にポイント還元される。

投資信託の残高がある

ハッピープログラムに参加していない人も、投資信託の残高に応じてポイントが付与される。50万円から200万円の場合は毎月50ポイントだ。仮に年間を通して50万円を維持していたとすると還元率は0.12%となる。保有している投資信託の残高に応じて、発生する信託報酬が少し割安になると思えばいい。

ただし一部の投資信託には適用されないので注意が必要だ。「楽天日本株トリプル・ブル」のような、株価指数にレバレッジをかけるタイプを中心に、ポイントが付与されない商品がある。

楽天ポイント以外の2つのメリット

他にも次のような特徴がメリットとして挙げられる。

手数料が安い

積み立て投資信託の買付手数料は、前述のとおりポイントでキャッシュバックされる。NISA口座では、海外のETF(上場投資信託)も同様に全額ポイント還元される。個別の株式は、取引手数料そのものが無料になる。

取扱本数が多い

楽天証券が取り扱う投資信託の本数は、約2,600と非常に多い。同じネット証券である松井証券の700本と比べると、その差は歴然だ。同業シェア1位であるSBI証券の約2,700本と比べても遜色ない。店舗型証券会社である野村證券の800本、大和証券の500本と比べても圧倒的に優位で、国内最大規模といっていいだろう。

楽天証券のホームページにある他のメリットを検証してみると……

楽天証券のホームページではさまざまなメリットを謳っているが、実際にNISAで運用する場合はどうだろうか。

トレードアプリが充実しているが経験者や短期売買をしたい人向け

楽天証券の特徴の一つに、取引アプリが充実していることがある。特にデスクトップアプリの「マーケットスピード」はデイトレーダーに人気だ。ただし、投資初心者やNISA口座で中長期運用をしたい人には、それほど魅力的に映らないないかもしれない。モバイル向けのアプリ「iSpeed」はiPhoneやAndroid、iPadにも対応しているが、これも名前のとおり積極的に短期売買をする人向けといえる。

投資信託で安定的な運用を目指す人にとっては、他の証券会社と差はあまりないだろう。

初心者への情報提供が多いがNISA口座である必要はない

楽天証券はトウシルという初心者向けの情報提供サイトを運営している。ここで配信しているコラムは、山崎元氏や竹川美奈子氏など、著書がベストセラーとなった著名なファイナンシャルプランナーやファンドマネージャーによるものも多い。

また無料のセミナーや勉強会も多数開催し、これらの動画配信もしている。

ただし、これらの情報のほとんどは口座開設をしていなくても視聴できる。口座があればセミナーの申し込みが簡単にできるが、NISA口座である必要はない。

口座を開設しておけば初心者が勉強するためのツールとしては有用だが、NISA口座を開設する理由としては弱い。

つみたてNISAの場合は証券会社による取り扱い商品数の差が出にくい

先ほど取り扱い商品の多さをメリットとして挙げた。一般NISAの口座を開設する証券会社としては、欲しい商品がいつでも手に入りそうなイメージがある。ただし、つみたてNISAのラインナップについては、もともと金融庁が指定した商品のみが対象となるため、証券会社による差が出にくい。

つみたてNISAの対象は、長期運用に適したものとして、原則ノーロードで信託報酬も低い商品が多い。信託報酬がポイント還元されるのは魅力的だが、「商品の豊富さに惹かれて楽天証券につみたてNISAの口座を開設したのに、選択肢が少ない」とがっかりしないように、あらかじめお伝えしておこう。

NISA口座開設の決め手は楽天ポイントか

中長期的な投資信託の運用を前提に、NISA口座をどこの証券会社に開設するのがいいか考えてみる。楽天証券は取扱本数や実質的な手数料の低さなどで、各証券会社と比べても遜色はない。決め手となる部分があるとすれば、楽天ポイントの存在だろう。

文・山田悠記(マネー系ブックライター)/MONEY TIMES

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