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株価の勢いを表すRSIとは?メリット・デメリットやストキャスティクスとの違いを解説

株を少し勉強して、実際に始めてみて、

「思っていたような相場の動きをしない」

と思われる方も多いのではないでしょうか?

「上昇トレンドを狙え!」

などと言われても、実際のところ、そもそも上昇も下降もトレンドなど起きていない。

そんな銘柄もたくさんあります。

トレンド相場は株の値動きの中のあくまで一つ。

そうでない相場もたくさんあります。

そんな相場の中でも、こまめにやり取りをすることで利益を出しやすい指標として「RSI」というテクニカル指数があります。

大まかにはトレンド指標に対して「オシレーター指標」と総称される指数の中の代表格です。

今回は、RSIをテーマに、計算方法や他のオシレーター指標との違い、メリット・デメリットを解説しています。

本格的なトレードをやってみたい、という方はもちろん、長期投資スタンスだったが、あまりにも相場が動かないから余った資金を少し増やしてみたい、なんて方も是非参考にしてみてください。

RSI
(画像=Getty Images)


RSIとは?計算式を説明

RSI:「Relative Strength Index」(相対力指数)は値上がり、もしくは値下がりの勢いをパーセントで表すことで相対化する指数です。

0%~100%までの間で表します。

「値動きなし」の状態を50%としたとき、値上がりの勢いが強ければRSIは100に近づき、値下がりの勢いが強ければRSIは0になります。

具体的な計算式としては

RSI=上昇した値幅の合計/(上昇した値幅の合計+下落した値幅の合計)

で表すことができます。


RSIの見方

文字で表しても実感が持ちにくいかと思いますので、たとえば5日間で以下のような値動きをした銘柄のRSIを求めます。

例1)

株価の勢いを表すRSIとは?メリット・デメリットやストキャスティクスとの違いを解説
(画像=The Motley Fool)

これを先ほどの式に当てはめてみましょう。

RSI=上昇した値幅の合計/(上昇した値幅の合計+下落した値幅の合計) =(6+8+2)/(6+8+2)+(10+4)≒53.3%

になります。

このケースでは、日によっては8円上昇したり、10円下落したりと値動きを見せましたが、最終的な5日間の値上がりは2円です。

中間の50%から見て、2円上昇したというのは3.3%の上昇の勢いがあったと言えます。

では、次の例はどうでしょうか?

株価の勢いを表すRSIとは?メリット・デメリットやストキャスティクスとの違いを解説
(画像=The Motley Fool)

今回は、計算するまでもありませんね。

全て上昇しているので、分子と分母が同じになります。

RSI=100%です。

逆も同様で、5日間全て下落した場合、分子が0になりますので、

RSI=0%です。

計算の仕方や考え方、どんな数字を当てはめても、0~100の間に収まるというのもイメージいただけたのではないでしょうか?

なお、今回は理解しやすさを優先して「5日」を例に挙げてみましたが、短期で見る場合「14日」で考えるのが一般的です。

RSIが70~80といった数値になってくると「買われすぎ」として売りサイン、逆に25~30といった数値になってくると「売られすぎ」として買いのサインと考える投資家が多いです。


同じオシレーター指数、「ストキャスティクス」との違い

RSIはオシレーター指数の中でも用いる人の多い人気の指標ですが、同じくよく使われるものとして「ストキャスティクス」が挙げられます。

ストキャスティクスも0~100までのパーセンテージで表され、70%以上で「買われすぎ」、30%以下で「売られすぎ」と考える投資家が多く、しかもグラフの形も似てくることが多いです。

混合しないように、違いを明確にしておきましょう。

詳しい計算式はストキャスティクスの記事に記載していますが、ストキャスティクスとは

「過去n日の値動きの中で、現在の価格が相対的にどの位置にあるか」

を表す指標です。

一方で、RSIは

「過去n日の値動きの結果、上昇、もしくは下落の勢いはどの程度か」

を表します。

そもそも表している対象がまったく違うことを念頭に置いておきましょう。

今一つイメージがつきにくければ、

1.「ストキャスティクスが0の時」
2.「RSIが0の時」

上記を考えてみましょう。

①が達成される条件は、「その時点の株価がn日の中で、最も低い」です。

下落相場においては特別珍しい現象ではないでしょう。

一方で、②が達成される条件は「n日間、全ての日に株価が下落した」です。

こちらはまったくないとは言いませんが、nの日数が多くなればなるほど難しくなります。

とりわけ、基本は14ですから、営業日ベースで約3週間、全て下落したと考えると難しさがご実感いただけると思います。

両者の違いは今一度明確にしておきましょう。


RSIを見るメリット

改めて「上昇、もしくは下落」の勢いを追いかけるRSIを使うメリットについて考察していきます。

RSIを使うメリットは、大きなトレンドのない相場(ボックス相場)での、売り時、買い時を判断しやすいということです。

RSIは先ほど「0」という極端な例で考えましたが値動きが比較的小さい範囲に収束しやすいのはイメージいただけたと思います。

そのRSIが上下どちらかに大きな値(30%以下、もしくは70%以上)を取った場合、ボックス相場が続くようであれば、逆方向に動く可能性は高いです。

従って、比較的勝率の高い指標として使うことができます。


RSIを見るデメリット

逆に、上昇もしくは下降のトレンドが形成された場合、RSIの値だけをサインに飛びつくと裏目に出ることが多いです。

株価がどちらかのトレンドに動いている場合、その勢いを示すRSIの数字も当然に50を離れていきます。

ボックス相場であれば、ある程度乖離したところで反転が予測できるため、「逆張り」の戦法をとりやすいですが、ボックス相場を離れてトレンド相場が形成された場合、逆張りは裏目に出て損失が出てしまいます。

また、緩やかにボックス相場からトレンド相場に移行する場合は比較的、RSIの盲信は危険だと判断しやすいですが、急騰、もしくは急落から相場が形成される場合、売買のタイミングを誤り大きな損失を出すリスクもあります。


ストキャスティクスとRSIは状況によって使い分けよう

違いが明白になったところで、改めてストキャスティクスとRSIについての使い分けの例を説明します。

もっとも望ましいのは、買い時、売り時は双方の指標から判断することです。

簡単に言えば、ストキャスティクスの方がシグナルのキャッチはしやすいです。

一方で、その時点での株価数字が出てくる分、ほんの一時の大きな買いや売りに反応してしまい(「ダマシ」に合い)シグナルを誤る可能性も高いです。

そこで、別の指標であるRSIからもあらためてその数字を検証することで、高い精度でシグナルのキャッチが行える可能性が高まります。


まとめ

相場の過熱度合いを判断するオシレーター指数の中で代表選手の一つともいえる、RSI。

相場の上昇、もしくは下落の勢いの強さを表す指標ですので、同じくよく出てくるストキャスティクスと混合しないように、それぞれをよく理解しておきましょう。

上手く使い分けたり、併用して使えることが望ましいです。

ボックス相場での逆張り投資を行うには強い味方になってくれることが多いですがトレンド相場に転換する際には、とりわけ急展開する際には裏目に出ることもあるので、覚えておきましょう。(提供:The Motley Fool Japan



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