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株価の「加熱具合」を判断するオシレーターとは?一般的な指数と使い方も解説

株式投資のことが少しずつわかってくると、株価チャートについてもより詳しく知りたいと思ってくるのではないでしょうか?

短期のトレードを行う場合にはテクニカル分析は必須となってきます。

ある程度長期保有するスタンスであっても、テクニカルを補助的な指標として使うことで、適切なタイミングで入ることができればより大きな利益を出せる可能性が高いです。

今回はテクニカルの判断指標としてよく名前が挙がる「オシレーター」について解説していきます。

オシレーターとはどのような指標なのか、どのような場面で利用するのか、代表的なオシレーター系指標についても複数触れながら解説していきます。

ぜひ、ご参考にしていただけますと幸いです。

加熱具合
(画像=Getty Images)


オシレーター系とは?テクニカル分析に使われる手法

オシレーター系とは株価のテクニカル指標で、「買われすぎ」「売られすぎ」といった相場の勢いを判断するのに役立つ指標です。

オシレーターという単語自体はもともと「振り子」「振れ幅」という意味で使われますが、転じて株式投資の世界では株価の振れ幅を表す指標の名称として使われています。


相場の過熱感を表すのが一般的

オシレーター系が「テクニカル指標」と書きました。

他に同じくテクニカル系の指標として挙げられるものには「トレンド系」の指標があります。

トレンド系とはトレンドとは、ローソク足や移動平均線、出来高などから株価の動きの「傾向」やその勢いを判断する考え方。

比較的株価が大きく変動する時に用いられがちです。

一方で、オシレーター系はどちらかというと株価の値動きが少ない中で、相対的に「買われすぎ」「売られすぎ」の過熱感を分析する際に用いられる傾向にあります。


一般的なオシレーター系指数

「オシレーター系指数」と呼ばれているものは複数存在します。

すべてを覚えて使いこなす必要はありませんが、代表的なものを抑えておきましょう。今回は代表的なものを5つご紹介します。

詳しい使い方などについては、それぞれの項目ごとにまとめていますので、今回は、どんなものがあって、だいたいどういう意味か、という目線でご確認いただければと思います。


ストキャスティクス

ストキャスティクスは対象の銘柄の過去の値幅(高値、安値)の中で、その日の終値がどのような位置にあるかを数値で表す指標です。

日本語に直訳すると、統計推測学。過去の株価という「統計」の中で、その日の株価の位置を知ることで、相場の勢いを判断します。

ストキャスティクスで用いる指数は「%K」「%D」「%SlowD」(%SD)の3つがあります。

詳しい計算式や、具体的な使い方については別記事にて詳しく解説していますが、一般的にこれらの指標が70%を超えていると「買われすぎ」。

30%を切ると「売られすぎ」と判断されます。

ストキャスティクスとは?メリット・デメリットや使いどころも考察


RSI

RSIは価格が上がる力、もしくは下がる力を相対的に数値化した指数です。

「Relative Strength Index」(相対力指数)のイニシャルを取って名付けられています。

RSIはパーセンテージで表す指標で、50%を中心として、0%~100%までの範囲で表します。

価格が下がる力が強ければ、0の方に、上がる力が強ければ100に数字が近づくということですね。

具体的な算出方法は下記です。

ある期間、例えば7日間であればその間で

・上昇した全ての日の、上昇した値幅の合計
・下落した全ての日の、下落した値幅の合計

を計算します。

その上で、上昇した値幅の合計を、上昇した値幅の合計+下落した値幅の合計で割ります。

その値をパーセンテージに直すと、RSIの数字になります。

その期間、上昇しかしていなければ、分子と分母が同じなので、値は1(100%)になりますし、逆に下落しかしていなければ、分子が0なので値は0(0%)になるということです。

この幅の中で、100に近づけば「買われすぎ」、0に近づけば「売られすぎ」と判断され、それぞれが売り、買いのシグナルとして使われます。

株価の勢いを表すRSIとは?メリット・デメリットやストキャスティクスとの違いを解説


ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド(通称:ボリバン)は、統計学の「標準偏差」を用いて株価の振れ幅を予測し、その値から売り時、買い時を判断するテクニカル指標です。

投資家のジョン・ボリンジャー氏が開発したことから、ボリンジャーバンドと名づけられました。

標準偏差、というとなじみのない項目に感じるかもしれませんが、受験を経験されている方であれば「偏差値」という単語が記憶には残っているのではないでしょうか?

その偏差値の考え方をチャートに応用したものがボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドの考え方を簡単に説明します。

移動平均線(次の項目で解説)の上下に、それぞれ3本の線を引きます。

移動平均線の上に表示される3本の線は、移動平均線に近い順から+1σ(シグマ)~+3σ、下に表示される線も、同様に近い順から-1~-3σと呼びます。

このσは標準偏差表し、それぞれをプラスマイナスで1~3倍したものが±1~3σで表されます。

このσで表される線の中で、統計学的な数字として±1σの中にデータが収まる確率が68%、同様に±2σであれば、95%、±3σであれば99%の確率になります。

したがって、株価がボリンジャーバンドのより外側の線に近づけば近づくほど、統計的な確率としては、逆方向に動く確率が高くなっていきます。


移動平均線

移動平均線は一定期間(例5分、75日、25週など)の価格を平均した値をつないだ線です。

今まで出てきた3つの指標に比べると、比較的聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか?

移動平均線を「オシレーター指標」とみなすかは意見の分かれるところではあります。

移動平均線が上向きか下向きかでトレンドを判断するという考え方は、「トレンド」寄りの考え方で「オシレーター」ではない、というご指摘ももっともです。

移動平均線をオシレーター的な指標で使うこともできます。

どういうことかというと、「現在の株価」と「移動平均線」を比較することで、現在株を持っているプレーヤーの中で全体としてどれだけ含み益、もしくは含み損が出ているかを知ることができるのです。

移動平均線と株価の位置が逆転した時、というのは全体の含み益と含み損が逆転することを意味しますので、そのポイントで売り、もしくは買いが出やすいサインと考えることもできます。


サイコロジカルライン

サイコロジカルラインは一見数値化しづらい、「投資家の心理」を数値化することで売り買いのサインを探る指標です。「心理的」を表すサイコロジカルを語源としていますが、「サイコロ」と略されることもあります。

心理を数値化する完璧な指標を定めるというのも中々難しい所ではありますが、サイコロジカルラインは以下のように表されます。


サイコロジカルライン=過去n日間の内、株価が上昇した日数/n

ある日数の内、どれだけの日で上昇したかを考えることで「そろそろ売られる」「そろそろ買われる」という投資家心理を表します。ピンと来ない方は、コインの裏表で考えてみましょう。

5回連続で表が出たら「そろそろ裏が出るだろう」と考える人が多くなりますよね?

その心理を数値化した値ということです。

一般的には25%を切ると「売られすぎ」、75%を超えると「買われすぎ」と考えられます。


オシレーター系指数は状況によって使い分けよう

これらのオシレーター系指数を最初からすべてを覚えるのも、完ぺきに使いこなすのも中々難しいと思います。

それぞれ、どのような場面でより有効に活用できるかというのも異なってきます。

それぞれの指標についてより深くインプットすると同時に、実際の相場の中で見てみる中で、津状況に応じた活用を覚えていきましょう。


まとめ

テクニカル指標の内、どちらかというと値動きが少ない相場の中で相対的な売買の加熱度合いを見る中で用いられる、「オシレーター系指数」。

知らない単語や計算式がたくさん出てきて混乱されたかもしれませんが、ぜひ、少しずつで構わないので日々のトレードの中に取り入れて行ってみてください。

状況に応じた使い分けや、得意な指標を使いこなすような動きができるようになると、きっとトレードを有利に進められます。(提供:The Motley Fool Japan



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