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景気後退は近づいているのか?

モトリーフール・シンガポール支局、2018年12月13日投稿記事より

経済学者は、景気後退を先読みするために最善を尽くしてきましたが、あまり成功していません。

「エコノミストは過去8回の景気後退のうちの10回を予測した!」と冗談を言われるほど、予測は確かではありません。

景気後退の可能性を示唆する兆候というものはありますが、それらを満たしても、必ずしも景気後退につながるとは言えません。

この記事では、景気後退になる可能性を判断するための4つの兆候を見ていきます。

景気後退
(画像=Getty Images)


原油価格の急上昇

原油価格が上昇すると、企業のさまざまな費用が増加し、利益を上げることが阻害されるため、多くの企業に悪影響を及ぼします。

一番打撃を受けるのは、輸送および物流会社でしょう。

これらの企業は、他の多くの企業と関わっているので、原油価格の上昇はサプライチェーン全体のコストを増加させることになります。

しかし、原油価格は1バレルあたりの高値80ドルから下落しており、急上昇する兆候は見られません。


米国の金利上昇

金利が上昇すると、多額のお金を借りている企業や個人は心配になるでしょう。

米国のFRBによる利上げは、世界各地で金利上昇を引き起こします。

大半の企業がバランスシートに一定の負債を抱えているため、金利の上昇は企業の利益に直結します。

FRBは2018年12月にFF金利の誘導目標を、2.00~2.25%から2.25~2.50%に引き上げました。

そしてFRBは、今後数回の引き上げを検討しています。


財政支出の削減

財政支出の削減は、政府が財政を引き締め、建設、工事、社会問題への取り組み、医療などへの支出を抑制することです。

現在、財政支出は急増し、米国の財政赤字はさらに拡大しており(2018年度は17%の増加)、財政支出の削減は進んでいません。


利益の減少

米国や主要国の企業の大半が、依然として堅調な利益の成長を続けていることから、利益の減少はまだ表面化していません。


最後に

現在、景気後退を見る上での景気のシグナルは入り交じっています。

確かに、金利は緩やかに上昇していますが、原油価格は1バレルあたり20ドルの低水準から現在の価格まで上昇したものの、急上昇の兆候は見られません。

また、財政支出削減はなく、企業利益も減少していません。

したがって、景気後退が始まろうとしている、と結論づけるには時期尚早と思われます。(提供:The Motley Fool Japan



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