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日経平均株価、円高ドル安、超低金利時代、少子高齢化etc 平成最後の年をおっさんFPと振り返る。

春田26歳、(一浪一留W大卒マーケッター、社会人2年目)は、FP歴30年になる黒澤とスポーツジムで出会う。今年は2019(平成31)年、平成最後の年。黒澤は、平成の時代を通して活躍してきたベテランFP(ファイナンシャル・プランナー)だ。春田は、黒澤にとって平成とはどんな時代だったのか。また、春田の歳の頃にはどのようなことを考えていたのか。春田はずっと興味があった。そんな時、たまたまスポーツジムのジャグジーでばったり黒澤と遭遇。気になることを聞いてみることにした。

平成の日経平均株価の推移

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(画像=確定拠出年金スタートクラブ編集部)

春田:黒澤さん、お疲れさまです。トレーニングで汗を流したあとのジャグジーは最高ですね!

黒澤:おっ、春田くん。グッドタイミング。会えて嬉しいよ。さらにまた体が引き締まったね。おっさんも頑張ってるんだけど、やっぱり代謝が悪いんだなぁ。若いってやっぱりいいね。

春田:そういえば、黒澤さんの若い頃って、どんな感じだったんですか?前から、お金のことをどんなふうに考えていたのか聞きたくって。

黒澤:春田くんはいま26歳だよね。君の誕生日もちゃんと覚えてるよ。

春田:あ、ありがとうございます。覚えていてくださってたんですね……うれしいです。

黒澤:僕が君の年齢の頃は、ちょうど景気の転換期だったんだ。平成はバブルの崩壊から始まった感じかな。日経平均株価は、平成元年(1989年)12月にピークをつけたんだ。当時は4万円近くまで上がっていたんだよ。まさにこの世の春という雰囲気だったね。

春田:いまって、だいたい2万円くらいですよね?

黒澤:そうだね。バブルが崩壊してからは日経平均は右肩下がりで、春田くんが生まれた平成5年(1993年)の頃はちょうど半分の2万円程度になってしまったんだ。その後、ITバブルや郵政相場なんていう上昇相場があったんだけど、2008年(平成20年)にはリーマンショックによって7,000円くらいまで下がってしまった。

春田:リーマンショックは、僕が中学生の時なので少し覚えていますよ。それにしても株価が4万円近くからが7,000円まで下がるなんて、ひどい状態だったんですね。改めてびっくりしました。

黒澤:2012年(平成24年)以降の「アベノミクス相場」でバブル後の最高値を更新しているし、日経平均の上昇が続いていたんだけど、去年は米中貿易摩擦なんかがあって、高値からは少し下げているね。まぁ、バブル当時の日経平均といまを比べると、採用銘柄が大幅に変わっているから一概には比べられないんだけどさ。

春田:へぇ、下がるばっかりではなかったんですね。それくらいは気にしておかないとダメだなぁ。これからは株価の動きをちゃんと見ていきたいと思います。

超低金利時代に突入

黒澤:株価だけじゃなくて、為替や金利の動きも合わせて見ておくといいよ。為替といってもユーロとかポンドとか色々あるけど、春田君みたいな投資の初心者は、まず米ドルと円相場だけでいい。平成のドル円相場は、1990年(平成2年)にドル高が進んで、1ドルが160円程度だった。そこから急激に円高が加速して、キミの生まれた1993年(平成5年)も125円台から105円程度まで円高が進んだんだ。それから、2011年(平成23年)10月にはなんと75円台。当時は、この先どうなるのか専門家の間でも意見が分かれて大騒ぎだったのを覚えているよ。

春田:高校を卒業する時に親が珍しくハワイに連れてってくれたんですけど、もしかしたら円高だったからかな?

黒澤:ハハハ、円高だと海外旅行の費用が安く済むから、そうかもしれないね。

春田:あ、あと金利がずっと低いのは知ってます。銀行に預けていても利息はほとんどつかない時代なんですよね。

黒澤:そのとおり。例えば郵便局には定額貯金という金融商品があるけど、3年以上のものだと1990年(平成2年)の9月の利回りが6.33%だった。半年複利で10年運用されるから、1年あたりの平均利回り(年平均利回り)は税金を差し引く前だと8%を超えていたんだ。ところが、いまじゃその平均利回りは0.01%まで下がっている。

春田:バブル崩壊後の長い景気低迷によってデフレが続いて、超低金利時代に突入したことは、大学の授業でも勉強しました。

少子高齢化が加速

黒澤:日本の人口は2008年(平成20年)をピークに減少している。散々ニュースになっているから知っていると思うけど、少子高齢化が止まらないんだ。65歳以上の人口が全体に占める割合を「高齢化率」っていうんだけど、1989年(平成元年)は高齢化率が12%くらいだったのが、2018年(平成30年)は27%を超えているんだよ。

春田:約30年ですごい高齢化が進んでいるんですね。確かに、お年寄りの方々はみなさん元気ですもん。うちのおじいちゃんやおばあちゃんもまだまだ元気です。

黒澤:それはいいことだね。平均寿命も1989年(平成元年)では男性が76歳くらい、女性が82歳くらいだったのが、2018年(平成30年)では、男性が81歳、女性が87歳。5年くらい伸びているんだ。

春田:その一方で、子どもの数はどんどん減っているんですよね。

黒澤:そう。この数字もびっくりするよ。1989年(平成元年)の出生数はおよそ約124万人。2018年(平成30年)は、なんと約92万人なんだ。少子高齢化による人口の減少は、経済成長や財政にも大きな影響を与えるよね。例えば、老後の生活設計の柱となる「公的年金」の支給開始年齢をみても、平成元年にそれまでの60歳から65歳に引き上げられている。いまじゃ、70歳なんて話も出てるほどだよ。

公的年金はどうなる?

春田:いやー、それほんとに心配なんですよ。将来、年金がもらえなくなるんじゃないかって。

黒澤:週刊誌なんかでもよく特集されたりするからね。心配になるのも当然だと思うよ。おっさんの僕だって、9年後には65歳になるわけだけど、その時の公的年金制度がどうなっているのか気になるくらいだからさ。

春田:これからも制度の内容は変わっていくんでしょうか。

黒澤:うーん、まだ政府内でも議論の真っ最中だし難しい質問だけど、これまでは「基礎年金」といわれる部分の国の負担割合を引き上げたり、年金の保険料を段階的に引き上げて、歳入面の対応をしてきたんだ。これからは決められた歳入の範囲内で、給付の水準を決めていく段階に入っていくよ。

春田:僕の場合、公的年金を受け取るのはまだずっと先なので、実感がまったくないですね。

黒澤:公的年金の年金額の改定ルールは、これまでも変わってきているし、今後どうなるかはわからない。でも、公的年金の制度は個人でコントロールできるものではないからなぁ。

春田:そうですね。年金の保険料は給料から天引きされて、あとは国が定めたルールにしたがって受け取るしかないですもんね。

黒澤:うん。だから自分で将来のことをしっかり考えなければならない時代が来ているということなんだよ。つまり、働いている現役の時代にしっかりと準備しておくことが大切なんだ。前に話したつみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、そのための手段として適しているんだよ。

春田:今まで以上に、自分でいろいろ考えて計画的に準備しないといけないっていうことですね。ところで、黒澤さんが26歳の頃は、将来のためになにかやっていたんですか。

黒澤:いやぁ、その頃は会社で財形貯蓄(財形住宅)をちょっとやっていたくらいかな。FPの勉強のために資料を買ったり、セミナーに出たりと、30歳くらいまでは自分の知識や経験を積むための投資をしてたね。勉強のために、複数の金融商品を少しずつ買っていたよ。株や債券、投資信託、外貨預金っていう具合に。ただ、それは儲けるためではなくて、あくまでも金融商品の知識と経験をえることが目的だったんだ。

春田:へぇ、やっぱり色々やってたんだなぁ……。黒澤さんの30歳以降の話も聞きたいところですけど、そろそろジャクジーあがりましょうか。これ以上入っていたらのぼせちゃいそうです!

黒澤:僕はもっとここでキミとゆっくり話をしたかったんだけどなぁ。じゃあ、それは今度の楽しみにとっておくよ。

(提供:確定拠出年金スタートクラブ

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