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新型マカンS──このポルシェはフルオーダーで乗りたい

改良型の『マカンS』は、新型『911』にも採用された最新デザイントレンドを採用 ポルシェのプレミアムコンパクトSUV『マカン』は4つのグレードを展開する。ベーシックモデルの『マカン』、そして『マカンS』『マカンGTS』『マカンターボ』だ。 2018年12月にマイナーチェンジを受けたのは『マカンS』である。「GTS」と「ターボ」が生粋のスポーツモデルであるのに対し、「S」はベーシックグレードよりも高性能なエンジンを搭載し、動力性能に余裕を持たせた上級版という位置づけとなっている。 エクステリアやインテリアのアップデートは、先に発表された『マカン』のマイナーチェンジモデルと同様のもの。新デザインのLEDヘッドライトが装着され、リヤでは、『カイエン』『パナメーラ』、そして先ごろ発表された992型『911』にも採用される横一直線のテールランプが新しい。このテールランプは最近のポルシェのデザイントレンドだ。 インテリアでは、フルHDタッチスクリーンのサイズが7.1インチから10.9インチに拡大され、それにともない、エアコンの吹き出し口が縦型から横型に変更された。最新モデルらしくコネクテッド機能の「ポルシェコネクトプラス」を標準装備。道路情報をクラウドに送受信することで、リアルタイムの交通情報表示と最適なルート案内を可能とする。 スポーツクロノパッケージをオプションで選択すると、『911』と同じデザインの「GTスポーツステアリング」が装備される。この点も新型『マカンS』の新しいところだ。 最高出力354馬力。『マカンS』だけに搭載される新開発の3.0L V6ターボエンジン 注目はなんといっても新開発の3.0L V6ターボエンジンが搭載されたことだろう。3.0L V6ターボである点は現行型と同じだが、Vバンクの内側にターボチャージャーを配置したセンターターボレイアウトを新たに採用。燃焼室とターボチャージャー間に短いエキゾーストガスバイパスを備え、レスポンスが向上した。新テクノロジーを採用したツインスクロールターボチャージャーは低回転域から大トルクを発生させると謳われている。 最高出力は354ps/5400~6400rpmと、従来から14psアップ。最大トルクも2kgm増の48.9kgm/1360~4800rpmへと引き上げられた。スポーツクロノパッケージ仕様車の0-100km/h加速は従来比マイナス0.1秒の5.1秒、最高速度は254km/h。もちろんトランスミッションはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の7速PDKだ。 足回りもアップデートされている。ダンパーやスプリングのチューニングを見直すことでハンドリングや乗り心地を向上させ、4WDのPTM(ポルシェトラクションマネジメントシステム)もプログラムの最適化がはかられた。また、ブレーキディスクをプラス10 mmの360 mm径としてストッピングパワーを強化し、フロントサスペンションの一部をスチールコンポーネントからアルミ製スプリングに変更することで1.5kgの軽量化を実現。こうした改良の積み重ねによりクルマを熟成させていくのがポルシェ流である。 さらにハンドリング性能を高めたい人には、最新のアクティブダンパーシステム「PASM(ポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム)」、車高調節式エアサスペンション「PTV Plus(ポルシェトルクベクトリングプラス)」もオプションで用意されている。燃費(NEDC=新欧州ドライビングサイクル)は8.9L/100km(=11.2km/L)だ。 価格は859万円から。オプション代金数百万円でフルオーダーの『マカンS』に乗る 新型『マカンS』の予約受注は1月18日より開始されており、日本仕様の価格は、右ハンドルのみの設定で859万円。デビュー記念モデルとして、より装備を充実させた「テクノロジーエディション」と「シュポルトエディション」が用意され、こちらからデリバリーが始まるという。価格はそれぞれ、1082.5万円、1082.1万円からとなっている。 ポルシェではフルオーダーによって 自分だけの一台を作り上げることも可能だ。カスタマイズ部門の「ポルシェ・エクゼクティブ・マニュファクチャー」は、新型『マカンS』をベースにした多彩なカスタマイズプランを用意している(上の写真はその一例)。 その場合、スタートプライスの859万円に加え、オプション代金として別途数百万円は必要となる。しかし、手頃な価格のポルシェのSUVが欲しいならベースモデルの「マカン」で十分だが、『カイエン』よりもコンパクトであることに魅力を感じるなら『マカンS』のフルオーダーがベストな選択だ。むしろそれこそ粋な大人の乗り方かもしれない。