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投資信託の資料活用&説明トーク【第5回】運用金額・期間・方法の検討

予測
(画像=PIXTA)

数多くある投資信託の中から最適なものを提案するためには、お客様が「どのくらいの金額」「どのくらいの期間」「どのような運用方法」で運用するのかを確認することが大切です。しかし、具体的に決まっていないお客様は多いでしょう。今回はこうしたお客様に、どのような案内をすればよいか見ていきます。

まず、運用金額・期間を検討します。そのためには、お客様の運用目的やライフプラン、総資産などを聞き取ったうえで、総資産のうちどれくらいを運用に回せるか確認する必要があります。

確認にあたっては、サンプル①のような資料を使い、資金使途ごとに「お金の色分け﹂をすると分かりやすいでしょう。例えば「生活費として確保しておくお金」「使いみちの決まっているお金」「当面使う予定のないお金」などと色分けします。このうち、運用に回しても問題ない資金は、一般的に当面使う予定のないお金に分類されます。

リスク分散の観点からも、運用は極力中長期的に行うことが望ましいといえます。お客様には、当面使う予定のないお金がいくらくらいあり、いつまで使う予定がないのかを確認し、運用金額・期間を決めてもらうとよいでしょう。

リスク許容度や経験に応じて運用方法を決める

運用金額・期間が決まったら、次に、運用方法を検討します。運用方法は、お客様のリスク許容度や運用経験を踏まえて決めます。

どのように決めればよいか分からないというお客様には、以下の①~⑤のタイプのうちどれに当てはまるか考えてもらうとよいでしょう。

①元本の安全性を重視

収益性は低くても、元本割れとなるリスクが極力小さいことを重視します。リスク許容度が限りなく低いが、定期預金等の金利には不満があるお客様などに当てはまるでしょう。個人向け国債やMMF等が選択肢となります。

②分配金による安定的な収入の重視

分配金を重視した中長期的かつ安定的な運用を望む一方、ある程度の元本割れとなるリスクを許容します。価格変動は小さいほうがいいが、一定の分配金は欲しいというお客様などが当てはまるでしょう。国内債券ファンド等が選択肢になります。

投資信託の 資料活用&説明トーク
(画像=バンクビジネス)

高い利回りを追求すればリスクは非常に大きい

③分配金や利金による収入とともに値上がり益を追求

分配金や利金だけでなく、値上がり益も追求するため、相応の元本割れリスクを許容します。ある程度リスク許容度が高いお客様が当てはまるでしょう。国内バランス型ファンド等が選択肢になります。

④利回り・値上がり益を追求

積極的に利回り・値上がり益を追求するため、元本割れとなるリスクがある程度大きくても許容します。リスク許容度が高いお客様が当てはまるでしょう。外貨建ての投資信託が選択肢になりますが、リスクが高いことや、商品性は複雑なものが多いことをきちんと説明する必要があります。

⑤高い利回り・大幅な値上がり益を追求

積極的に高い利回り・値上がり益を追求するため、元本割れとなるリスクが非常に大きくても許容します。投資経験が豊富で、知識もあるお客様などがあてはまるでしょう。国内株式ファンドや外国株式ファンド等が選択肢となります。

このような分類は、投資信託の販売用資料などに記載されていることもありますので、提示しながら説明すると分かりやすいでしょう(サンプル②)

井村りえ