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投資信託の目論見書は「5W1H」を押さえればサクサク読める

5W1H
(画像=beeboys/Shutterstock.com)

目次

  1. 目論見書の内容が難しい・分かりにくいと感じてしまう理由
  2. 核となる情報は5W1Hに込められている
    1. Where(どこに投資するか)
    2. What(何に投資するか)
    3. How(どのように投資するか、コストはいくらぐらいか)
    4. When(いつから、いつまで運用するか)
    5. Who(どの運用会社が運用しているか)
    6. Why(なぜ運用するか)
  3. まとめ

投資信託の交付目論見書は、投資信託を購入する前に必ず目を通さなければならない重要な書類です。

目論見書はたいへん重要な一方で、初心者の方にとっては敷居が高く感じてしまうことも多いかと思います。

それはなぜなのでしょうか。

目論見書の内容が難しい・分かりにくいと感じてしまう理由

目論見書が一見難しそうに思えてしまう理由は、慣れないうちは中に何が書いてあるか、何が要点か分からないからかもしれません。

内容について予備知識がない状態で最初から熟読しようとしても、なかなか理解が進まないだけでなく、読むのに時間がかかりすぎてしまいます。

いくつかのファンドを比較検討する段階では目論見書をいくつも読む必要があります。

目論見書一つ一つを読むのに過大な時間と労力をかけていては肝心な検討・選択を行う前に疲れてしまうでしょう。

つまり「目論見書の要点を押さえてサクサク読めるようになる」というのも、ファンド選びにおいて有用なスキルになりそうです。

実は目論見書は様式・順序が統一されており、どの運用会社のファンドであっても非常に似通っています。

つまり目論見書の要点さえ押さえれば、ファンドの内容が概ね理解できるようになるでしょう。

核となる情報は5W1Hに込められている

5W1Hとは情報をWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)という6要素に分ける考え方です。

ビジネス上の情報発信・情報読解にも有用なため聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

目論見書から「ファンドの骨格」とも言うべき概要を読み解くのも5W1Hを活用します。重要度が高い順に並べると下記の順です。

1 Where(どこに投資するか)
2 What(何に投資するか)
3 How(どのように投資するか、コストはいくらぐらいか)
4 When(いつから、いつまで運用するか)
5 Who(どの運用会社が運用しているか)
6 Why(なぜ運用するか)

これから一つ一つの要素を掘り下げて解説させていただきます。

もし今気になるファンドがあれば、その目論見書を開きながら解説通りに読み解いてみるのも良いでしょう。

Where(どこに投資するか)

Whereは投資対象の地域を指します。目論見書では「ファンドの目的・特色」として記載されています。

投資対象の区分けは概ね下記のいずれか、もしくは下記をいくつか組み合わせたパターンであることが多いです。

・先進国、新興国といった区分け・ヨーロッパ、東南アジア、オセアニアといった地域による区分け・日本、中国、アメリカ、インドなど国別の区分け

最近では日本、先進国(日本以外)、新興国を合わせて全世界を投資対象としているファンドも存在します。

What(何に投資するか)

Whatは投資対象を指します。Whereと同じく、目論見書では「ファンドの目的・特色」として記載されています。

多くの場合は、株式・債券・不動産(REIT)の3種類です。

ちなみにファンド名称がシンプルなものであれば、名称を見ただけでWhereとWhatが分かるものも少なくありません。具体例を挙げてみましょう。

例)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

名称からWhere(新興国)とWhat(株式)が分かると思います。

目論見書を読む前から一部の情報が把握できていれば、それだけで目論見書も読みやすくなるでしょう。

WhereとWhatが明らかになれば、そのファンドにどういうリスクが伴うか想像がつくようになります。

この時点で目論見書の「投資リスク」を読めば理解もはかどるでしょう。

How(どのように投資するか、コストはいくらぐらいか)

Howは意味が二つあります。「How to(どのように投資するか)」と「How much(コストはいくらか)」です。

前者の「How to」は銘柄選択の方法です。目論見書では「ファンドの目的・特色」として記載されています。

銘柄選択の基準はファンドによってさまざまです。

割安感、成長性、配当性向、業界シェア、業界での競争力などいくつかの情報を多角的に分析/評価したうえで選択しているので詳細は目論見書からしっかり読み取りましょう。

特に理解してほしいポイントは図解されていることが多いです。

内容にもよりますが、図解されている箇所とその周辺から読み進めていくと理解しやすいでしょう。

続いて後者の「How much」はそのファンドの購入や保有にかかるコストです。

目論見書では「手続・手数料等」として記載されています。

・購入時にかかる手数料(購入時手数料)は何%か?・保有している間にかかる手数料(運用管理費用)は年何%か?・解約時にかかる手数料(信託財産留保額)は何%か?

ファンドの運用内容を加味して納得できるコスト水準か、ここで判断しておきましょう。

When(いつから、いつまで運用するか)

Whenはファンドの運用期間を指します。

目論見書では「手続・手数料等」にて「信託期間」という名前で記載されています。

具体的に運用期間が定められているファンドと、定められていない無期限のファンドがあります。

前者は、投資期間に合っているか確認が必要です。また、全てのファンドに言えますが、残高が少ない場合等では運用期間終了前に繰上償還になる可能性もあるので、「繰上償還」も念のため確認することをおすすめします。

Who(どの運用会社が運用しているか)

Whoはファンドの運用会社を指します。目論見書では表紙に記載されています。

目論見書では「運用会社」ではなく「委託会社」という名称で記載されています。両者は同じ意味とご理解ください。

ファンドの内容について不明点があった際に、お問い合わせをすることも可能です。運用会社への問い合わせは各社ごとに方法が異なります。

Webフォームで問い合わせ可能な会社、電話受付のみの会社、会員登録して初めてWebフォームで問い合わせ可能になる会社などさまざまです。

まだ保有していない検討段階であっても、問い合わせることは可能です。

Why(なぜ運用するか)

最後のWhyについては目論見書の「ファンドの目的」に「信託財産の中長期的な成長を目指す」と記載されていることが多いです。これがどのファンドにも概ね共通する「なぜ運用するか」に対する一つの答えと言えます。

特に「中長期的な」というところがポイントです。

なぜなら、ファンドに投資した資金が個々の企業に株式や債券という形で経営に必要な資金となることで企業活動を応援し、結果として資産価値の向上につながるという一連のプロセスには相応の期間を要するからです。

そのため、ファンドの保有もこのスパンに合わせて中長期的に保有することが望まれます。

内容の分からないファンドを中長期的に保有するのは難しいので、目論見書を通してファンドを理解することは、納得感のある投資を実現するための第一歩と言えるでしょう。

まとめ

目論見書からファンドの5W1Hを押さえる方法を解説いたしました。

内容は5W1Hで表せると直観的に理解してしまえば、これから目論見書を読む労力も時間も大幅に節約できるはずです。

節約できた分を比較や検討に充てることで、より満足できる選択ができるようになっていただければ幸いです。

  1. ・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

  2. ・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

  3. 三菱UFJ国際投信株式会社
    金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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