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投資を実践する上での基本知識 (シリーズ)投資期間とは

投資を行う上でとても大切な概念は「時間」の概念です。投資するお金が、いつまで投資対象に振り向けられるか、これを前もって決めておくことは極めて重要です。これは、株式投資、債券投資、FX、不動産投資の世界でも共通です。これを一般的に出口戦略と呼びます。

投資期間の設定

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(写真=Zephyr_p/Shutterstock.com)

多くの人が投資を始める時の期間を定めるにあたって、マーケットの動きをテレビや新聞、またはネット証券のサイトを含めたインターネットから情報収集を行います。しかし、そのときに必要なのは、短期的な情報でなく中長期な見方でしょう。FXに投資をする方ならよくご存じかもしれませんが、最近はどの会社でもチャートにさまざまな機能がついています。

具体的には1分足、5分足、1時間足、6時間足、日足、週足、月足、年足といった感じです。例えば、1分足でトレードを行う場合、基本的にはマーケットに張り付いて相場を見ていく必要があります。いわゆるデイトレードです。極短期間で売買を繰り返し、少ない利ざやを取りに行く手法ですので、薄利多売な手法といっても良いかもしれません。

もう少し長い時間軸、例えば日足を使ったトレーディングは、スウィングトレードと呼ばれています。特に、最近では外資系証券会社などコンピュータを使った超高速取引(HFT=High Frequency Trade)が行われ、ミリ秒単位での取引が可能となりました。

また、取引所と同じ場所にコンピュータのサーバーを置くことで、通信時間のロスを押さえるコロケーションというサービスも東証は用意しています。しかし、株式取引に関しては、あまりにもHFTに偏りはじめてしまったので、金融庁はHFTを行う業者を2018年4月1日から登録制としました。

短時間な情報は意味がない?

株式マーケットやFXマーケットは、プロとアマチュアを分けていません。例えば、格闘技などは当然プロとアマチュアの区分を行い、さらに体重別で分かれていますが、こと金融マーケットに関しては、プロもアマチュアも同じリングで闘うわけです。そこをはっきりと認識した上で、投資を行う必要があります。

では、我々のような一般的な投資家がそのような弱肉強食の世界で勝てる方法はあるのでしょうか。そのためには、「長期」「分散」「積立」の3つが大切な要素となってくると考えます。それでは、この時間の概念をもう少し深堀していきましょう。よく私たちが目にする概念は、過去数ヵ月のトレンドを見て今後の見通しを立てるといったことを行います。しかし、その過去3ヵ月のトレンドで5年後の予測ができるのでしょうか。

具体的に外国債券投資の例で考えていきましょう。過去6ヵ月、金利は上昇し、為替レートも上昇、債券格付けも安定、経済も良好といった状態です。それを基に今後6ヵ月も同様な状態が続くと予想をします。わかりやすくするために、現在、1ドル=100円のとき、利回り5%の債券を100ドル購入したと考えましょう。円換算の金額は1万円です。

6ヵ月後、為替レートは予想に反して10%下落し、このときの債券の円評価額は9,225円となりした。このように、まだ6ヵ月しか経過していない状態で見ますと、利息を含んだ円相当額でも赤字となります。ところが5年後はどうなっているでしょうか。購入時より10%の為替の下落が続いたとしても、この債券の円換算の評価額は1万1,250円(単利で計算、複利だともっと良い結果になる。また税金は考慮していない)と当初の1万円より良いパフォーマンスとなります。

これは言うまでもなく、為替の下落を利息でカバーしたこととなるわけです。これが、ある意味投資の本質で、金融商品の持つ本源的価値を使って、時間をかけて資産を増やしていくことが大切になるのです。前回お伝えしたように、短期間で売買を行っていくことを投機と呼びます。この違いをしっかり踏まえて、本当の投資を行っていきたいものです。(提供:アセットONLINE


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