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投資をしない人によくある5つの思い込み——貯金は安心、投資は怖い?

貯蓄には「堅実」「まじめ」といったポジティブなイメージを、投資には「怖い」「ハイリスク」といったネガティブなイメージを持っていませんか?それはほとんどの場合、思い込みです。投資経験のない人たちが持つ5つの思い込みを分解し、投資についての理解を深めましょう。

思い込み1「貯金があれば安心」

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(画像=リビタ)

預貯金は元本保証で安心と思われがちですが、実はリスクもあります。

投資をせず貯金しかしていないことが問題になるのは、物価が高くなる時です。貯金の金額が変わらなくても、お金の価値が減る時には預貯金はリスク資産となります。

たとえば、現在150円で買えるペットボトルの飲料が、物価が上がって300円になったとしましょう。同じ飲料を買うのに2倍のお金が必要になると、お金の価値が半分になったことになります。物の値段が上がりお金の価値が下がってしまう、いわゆるインフレの状態です。

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(画像=リビタ)

インフレになると賃金や株、不動産は値上がりする傾向がありますが、現金や預貯金の金額は変わらないため、実質的な資産価値は目減りします。

現在のようにデフレが長く続いている状態では、インフレを想像しにくいかもしれませんが、いつまでもデフレが続くとも限りません。

インフレに強いとされる金融商品は、株式や不動産です。物価が上がれば企業の収益も不動産の価格も上がると考えられるからです。投資には、インフレリスクを回避する目的もあるのです。

思い込み2「投資はリスクが大き過ぎる」

投資にはリスクがつきものですが、ある程度はコントロールできます。

ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンという言葉を聞いたことがあると思います。価格の変動が激しいものはハイリスクですが、高いリターンが見込めます。変動が小さいものは低リスクですが、低いリターンしか望めません。大きく値上がりしそうなものはその分、値下がりする可能性もあるため、リスクを避けたい場合は不確実性の低いものを選ぶことです。

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(画像=リビタ)

リスクを抑える方法には、「分散投資」や「長期投資」があります。分散投資とは、複数の投資先に資金を分けることを言います。株式と債券など、違う値動きをするものを組み合わせることです。また、異なる地域や通貨を選ぶことも分散投資と言えます。

長期投資もリスクをコントロールする手段の一つです。価格が変動する商品は、短期間で見ると、値上がりや値下がりによって収益を得られることもあれば、損失を被ることもあります。しかし、10年や20年といった長期で見ると、一時的に価格が下がっても、その後は価格が上がることもあるため、リスクを軽減することができます。

思い込み3「お金は働いて稼ぐしかない」

お金は自分が働いて稼ぐのが一般的ですが、投資や運用で「お金に働いてもらう仕組み」「お金がお金を生み出す仕組み」を作ることができます。具体的には、利息や配当収入、不動産の家賃収入などの「不労所得」がそれにあたります。

労働による収入だけでは、病気やケガなどで働けなくなった時に困ります。保険もありますが、お金がお金を稼ぎだす仕組みを持っていると安心でしょう。将来、高齢になって働けなくなった時にも役立つはずです。

思い込み4「投資はお金持ちでないとできない」

「投資はお金持ちが大金をつぎ込んですること」と思われがちですが、今は、少額からでも投資できる時代です。

投資信託やETF(上場投資信託)などは1,000円前後から買えます。投資額が小さいほどリターンも小さくなりますが、その分リスクを抑えて投資できます。

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(画像=リビタ)

思い込み5「投資をして利益が出ても税金がかかる」

「投資で利益が出るほど、税金がかかる」と思っている人もいるでしょう。しかし投資で出た利益が非課税になる「NISA(ニーサ)」や「つみたてNISA」というお得な制度があります。また個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)にも税制優遇があります。

株式や投資信託などへの投資では通常、利益に約20%の税金がかかりますが、NISAやつみたてNISA口座で取引すると配当・譲渡益が一定期間非課税になります。また、iDeCoは配当・譲渡益非課税はもちろん掛金は所得控除の対象となり、受け取る時も税制上の優遇が受けられるのです。

思い込みを捨て公平な視点で投資を検討しましょう

投資について、多くの誤解があることに気づいていただけたのではないでしょうか。「投資をすれば必ず資産が増える」ということではありませんが、先行きが不透明な時代だからこそ、ずっと先の将来を見据えてコツコツと長期・分散投資をしておく必要があります。

もし投資をしていない理由が思い込みだとしたら、大変もったいないことです。短期間で大きな利益を出そうとせず、リスクをしっかりコントロールしながら無理のない範囲で投資を始めてみてはいかがでしょうか。(提供:のくらし

writing:篠田わかな(フリーライター、ファイナンシャル・プランナー)

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