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投信のいろは 第12回 基準価額が下がり続けている投資信託、どうしたら良い?

値上がり期待があるなら買い増しを

投資信託,トウシル
(画像=トウシル)

投資信託は、価格変動を伴う有価証券に投資するため、購入チャネルに関係なく元本の保証はありません。しかし、投資判断というのは運用のプロであっても時に迷いが出るものです。個人の場合は特に、運用成績が振るわず、含み損を抱えている時ほど冷静な判断ができなくなります。そこで、保有する投信が値下がりを続けている場合にまずご自身に問いかけていただきたい質問があります。

「保有する投資信託は今後値上がりすると思いますか?」

ここで「はい」と即答できる場合は、同じ投信を買い増して平均買付単価を下げましょう。将来的に基準価額が上昇した時、より大きな値上がり効果を期待できます。反対に「いいえ」の場合は、思い切って解約に踏み切り、損失を確定させる覚悟が必要です。

「分配金で損失を穴埋め」の考えは捨てる

極端な選択肢と思われるかもしれませんが、実は非常に厄介なのが「いずれは上がる」と信じ込んでしまうことと、損した分を別の投信で取り戻そうと躍起になってしまうことです。特に最近は、通貨選択型を始めとする高分配投信が人気を集めていることもあり、毎月の分配金を受け取ることで別の投信の損失分を取り戻そうと考える投資家が増えているようです。

投信に元本の保証がないということは既に述べた通りですが、分配金自体も支払いが確約されているものではありません。さらに、高分配投信の中には、元本を取り崩して分配金を捻出しているケースもあるほか、損失を抱えている投信よりリスクレベルが高い可能性もあります。このように、分配金を受け取って損失を穴埋めするというのは、資産分散の観点からも決して有効な方法とは言えません。

図1
(画像=トウシル)

篠田 尚子(しのだ しょうこ)
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト
慶應義塾大学法学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。国内銀行で資産運用関連業務に従事後、ロイター傘下の投信評価機関リッパーで市場分析担当、ファンドアナリストとして活躍。2013年より現職。

(提供=トウシル

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