富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

手取りの2割が貯金の目安!アラフォーおひとりさまが老後までに必要な金額は?

そろそろ老後のために資金を準備し始めたいと考えているアラフォー独身女性は少なくないでしょう。でも毎月どれだけ貯蓄をすれば良いのかが分かりにくい……。その理由は、目標額が定まっていないからといえます。毎月の貯蓄額は老後に必要な資金がわかれば導き出せます。そこで、ライフスタイル別に老後に必要となる資金と、その資金をためるために必要な毎月の貯蓄額や貯蓄率について考えてみました。

大切なのは貯蓄率

老後,年金,貯蓄
(画像=PR Image Factory/Shutterstock.com)

年収が違えば、生活レベルは異なります。年収200万円の40歳女性と年収2,000万円の40歳女性では、老後を迎えるまでの年数は同じでも、生活レベルは異なるでしょう。老後までに同じ1,000万円を準備したとしても1,000万円が消費されるスピートはその人の生活レベルにより異なります。

したがって、年齢が同じでも老後までに貯蓄すべき金額は人それぞれです。「毎月いくら貯蓄すれば良い」ではなく「毎月手取りの何割を貯蓄すべきか」という貯蓄率を考えることが大切です。なおここでいう手取りとは収入から税金を除いた金額とします。

金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(平成30年)」によると20代〜60代までの単身世帯が手取りから貯蓄する割合の平均は約1割です。一方で貯蓄をしなかった単身世帯の割合は3〜4割であることがわかりました。老後は年金だけで生活するのは難しいと思うので、老後に向けた貯蓄は必須です。そのためできるだけ早く年収に応じた貯蓄を始めたいものです。

ライフスタイル別貯蓄率の目安

会社員の場合とフリーランスの場合を想定し、ライフスタイル別に貯蓄率の目安を計算したので、ご自身に一番近いケースを確認してみてください。

会社員の場合

モデルケース:40歳独身女性。22歳で就職し65歳まで会社員として働く予定。その間の平均年収は400万円。この女性が65歳から受け取れる年金額は概算で月額14万円です。60歳以降は収入が減る可能性が高いため貯蓄はできもないものと考え、60歳までに老後資金を準備するとします。

ケース1:賃貸住まい
65歳からの1ヵ月あたりの支出を19万5,000円とします(家計調査をもとに筆者算出)。年金受給額が月14万円なので、毎月5万5,000円の赤字です。平成29年簡易生命表(厚生労働省)によると、女性の平均寿命は87.26 年なので、寿命を90歳とすると赤字の総額は

5万5,000円×12ヵ月×25年=1,650万円

となり60歳までに1,650万円を貯蓄する必要がある事がわかります。60歳まであと20年なので、毎月約7万円の貯蓄が必要なことになります。貯蓄率に換算すると手取りの約2割です。

ケース2:持ち家(住宅ローン完済済み)、実家住まい
65歳からの1ヵ月あたりの支出を15万5,000円とします。年金受給額が14万円なので、毎月1万5,000円の赤字です。同じく寿命を90歳とすると60歳までに準備しておく金額は450万円になります。つまり毎月2万円の貯蓄が必要ということになり、手取りの収入に対する貯蓄の割合は約1割です。

持ち家の場合について、上記の計算においては住宅ローンが完済していることを前提としましたが、もしも返済が残っていれば老後の貯蓄額に大きく影響するので注意が必要です。

住宅ローンがいつまで続くか、公的年金以外の収入はあるか、また退職金がいくら見込めるのかによっても老後の必要資金は異なります。

フリーランスの場合

フリーランスは会社員ほど年金が手厚くありません。企業に一度も就職することなく生涯フリーランスなら、年金は国民年金のみとなり受給額は最大で月額約6万5,000円です。しかし、フリーランスの強みは定年がない点です。もし70歳まで働き、年金を70歳から受け取るなら、年金の受け取り時期を遅らせることでもらえる年金は増えるので、年金額は最大で月額約9万円になります。

中小企業庁の「フリーランス事業者調査」(2015年)より、手取り年収300万円未満のフリーランスが約6割を占めることから、フリーランスの手取り年収を300万円とし、70歳までに老後資金を準備し、70歳から年金を受け取るとします。

ケース1:賃貸住まい
会社員のケースと同様、1ヵ月あたりの支出を19万5,000万円とします。年金受給額が月9万円なので、毎月10万5,000円の赤字です。寿命を90歳とすると赤字の総額は

10万5,000円×12ヶ月×20年=2,520万円

となり70歳までに2,520万円を貯蓄する必要がある事がわかります。70歳まであと30年なので、毎月7万円の貯蓄が必要なことになります。貯蓄率に換算すると手取りの約3割です。

ケース2:持ち家(住宅ローン完済済み)、実家住まい
こちらも会社員のケースと同様、1ヵ月あたりの支出を15万5,000円とします。年金受給額が9万円なので、毎月6万5,000円の赤字です。寿命を90歳とすると70歳までに準備しておく金額は1,560万円になります。つまり毎月約4万円の貯蓄が必要ということになり、手取りの収入に対する貯蓄の割合は約2割です。

定年までに貯めておくと安心な金額

このように年収や働くスタイル、年金の受け取り方などによって準備すべき老後の資金は異なります。安心できる金額を貯めたいのであれば、ゆとりある生活をイメージしておくと良いでしょう。ゆとりある生活費分を6万円とすると、持ち家単身世帯の老後生活費は21万5,000円です。

女性の正規職員の平均年収は377万円で、その平均年収で計算すると年金額はひと月あたり14万円になります。よって、ゆとりのある生活をしたいと考えるのであれば約2,250万円が老後不足する金額ということになります。40歳から貯蓄し始めるのであれば、手取りの約3割から4割の貯蓄が必要です。

貯蓄をするならスタートは早い方が良い

ライフスタイル別に毎月の貯蓄額と貯蓄率をお伝えしました。40歳の女性をモデルに金額を計算しましたが、貯蓄をスタートする年齢が上がれば上がるほど毎月の貯蓄すべき割合は増えます。早くから準備をすることで無理なく貯めることができますので、早め早めの対策を心がけましょう。

文・前田菜緒(CFP・1級ファイナンシャルプランナー)/fuelle

【こちらの記事もおすすめ】
せこくない、苦しくない、続く「節約術」まとめ
これで10%オフ!デパコスのオトクな買い方3選
免税店でさらにお得に買い物する3つの裏ワザ
イオン系列の株主優待「徹底活用術」生活費を浮かせる3つのポイント
えっ、知らないの?ヨーロッパでオトクに買い物できる「デタックス」活用法