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急成長しているアジア諸国に注目

モトリーフール香港支局、2019年6月14日投稿記事より

世界におけるパワーバランスは変化しています。

それは、アジアでも当てはまります。

中国はここ数十年間、アジアの中心的地位を占めてきました。

しかし、中国は超大国としての頂点に達しつつあるようです。

とりわけ、生産年齢人口が縮小し始めているのが問題です。

また、急速な高齢化の影響を受けており、その不利な人口構成が成長の障害となっています。

このように中国は苦境に陥っていますが、アジアの他の国は非常に有望です。

南アジアや東南アジアのいくつかの国は、中国の成長率を追い抜くようなスピードで急成長しています。

アジア諸国
(画像=Getty Images)

アジアの5大潜在力国家

ブルームバーグによると、スタンダードチャータードのチーフグローバルエコノミストであるデービッド・マンと、インドを中心としたリサーチ責任者であるマドゥール・ジャーは、以下の5か国が2020年代に世界経済を牽引し、7%のGDP成長が期待される国家だと結論付けました。

  • インド
  • バングラデシュ
  • ベトナム
  • ミャンマー
  • フィリピン

中国が上記の7%クラブに入っていないことが目を引きますが、バングラデシュやフィリピンなど、あまり注目されていない国が含まれていることは注目に値します。

これらのアジア諸国の経済を活性化させているのは何なのでしょう。

ベトナムとフィリピンを見ていきます。この2か国は910マイルしか離れていませんが、成長の仕方は大きく異なります。

ベトナム:急速な成長

1970年代までの戦争で荒廃した貧困国から復活し、アジアの急成長国の一つとなったベトナムは、まさに奇跡の国です。

政府は1986年にドイモイ政策を採択して「社会主義志向の市場経済」を目指し、それが転換点となりました。

現在、ベトナムは電気機器、履物、電子回路などを含む幅広い製品の世界的大手サプライヤーです。

ベトナムにとって、北米は重要な輸出相手国であり、ナイキ、アディダス、ユニクロのようなグローバル企業は、ベトナムで製造業を立ち上げています。

スマートフォン大手のサムスン電子は、現在ではベトナムで総生産高の3分の1を製造しています。

また、米中貿易戦争をきっかけに、アップルの主要組み立て業者であるFoxconnが、ベトナムにiPhone工場を設立することを計画しています。

国家の信用は、自由化、インフラへの投資、そして外国投資家に対するルールに大きく依存します。

ベトナムでは、これらはすべて過去10年間で改善しています。

ベトナムのGDPは2000年以来年平均6%の伸びで成長しており、2018年には191億米ドルもの記録的な直接投資を諸外国から集めています。

この数字は、2017年から9%増加しており、日本、韓国、シンガポールが直接投資総額の中で大きなシェアを占めています。

ハイテクに精通した若い人々と中間層が拡大しているため、ベトナムの未来は明るいでしょう。

スタンダードチャータードは、ベトナムの一人当たりGDPが2030年までに4倍以上になると予測しています。

予測通りだった場合、ベトナムは、上記で挙げた5つのアジア諸国の中で最も裕福な国となるでしょう。

フィリピン:速い目標達成

2011年当時、フィリピンの経済は3.7%という低ペースで成長しました。

天災と世界的な経済的混乱が、政府の貧困対策を遅らせたのです。

しかし、ドゥテルテ大統領が、野心的な「構築、構築、構築」プログラムを本格化させ、アジア開発銀行(ADB)は2019年、2020年にフィリピンが6.4%成長すると予測しています。

2016年10月、ドゥテルテ大統領は「AmBisyon Natin 2040」という政策を採用しました。

これは、10の社会経済的目標を明確にした長期的なビジョンです。

その一部には、2022年までに失業率を現在の5%から3.5%に引き下げることが含まれています。

2040年までに、「繁栄し、立ち直りが早く、貧困のない中間層社会」の実現を追求しています。

ドゥテルテ大統領は、彼のビジョンを推進するために外資を求めており、いくつかの中国企業を誘致することに成功しました。

フィリピンが昨年集めた海外からの20億ドルの投資のうち、半分近くは中国からのものです。

中国企業は最近、フィリピンの製造業とエネルギーインフラに重点を置いており、19件の取引に121億1600万ドル相当を投じました。

シンガポール、日本、インドネシア、そしてマレーシアもフィリピンに投資をし始めています。

フィリピン人はドゥテルテが国家を次のレベルに引き上げると考えています。

そして信用格付機関のスタンダード&プアーズは最近、フィリピンにこれまでで最も高い信用格付を付与しました。

結論

このペースで成長すれば、ベトナムとフィリピンはシンガポールのような成長国家に追いつくことができるでしょう。

インド、バングラデシュ、そしてミャンマーについても注目すべきです。

インドの成長は有名ですが、バングラデシュの急成長はおそらく一般的には知られていません。

また、ミャンマーが驚異的な速度で成長していることにも驚くでしょう。(提供:The Motley Fool Japan

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。