富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

幸せじゃないお金持ちも?それでもお金がなくて幸せはあり得ない理由

お金持ちは皆が皆、幸せな人ばかりでしょうか。幸せじゃないお金持ちは存在しないのでしょうか。このような素朴な疑問を持つ方も少なくないはずです。お金持ちは、基本お金持ち同士で付き合いますから、外には余計にその実態(精神面も含む)は見え難いのですね。

 (42952)

2019.7.19

お金持ちが幸せなのか一般人からは分かり難くなっている?

 (42953)

お金持ちは本当に幸せなのか、一般層にはあまり知られていません。昨今のメディアには、お金持ちにフォーカスしたコンテンツが溢れていますね。いずれも表層的で、物質面にばかり着目したものばかりです。例えば、お金持ちが住まう高級マンション、所有する高級車、お気に入りの高級ブランド・ファッションなどにばかりに注目し、内面的な部分は完全にスルーされているのが常です。
このため、一般人がお金持ちのメンタル状態や価値観、見えている世界などを窺い知ることは困難なのですね。言わずもがな、お金持ちに幸せな人が多いのか否かなど、想像の域を出ません。なぜなら、お金持ちほど一般人の前ではパッと見は幸せそうな人が多いですし、オフィシャルな場では当然デキる自身を演出しますし、かつての苦労を楽しそうに語ってくれたりもするからです。
その上、厄介なことにメディアでは「演出」までが入ります。脚色されて、編集者の意図までもが入り込んでくるので、なおさら素の状態でお金持ちが幸せなのかは見えてきません。仮に、あなたの個人的な友人・知人にお金持ちがいたとしても、彼/彼女が本当に幸せなのか、あなた自身もお金持ちでない限り妥当な判断は難しいでしょう。お金持ちを理解・判断するための視点・モノサシを、現時点で持ち合わせていない可能性が高いからですね。

お金持ち=幸せな人々、とは限らない?

gettyimages (42984)

結論を言ってしまえば、「お金持ち=幸せな人々」という一般に広く信じられている図式は、基本的に大手メディアが創り上げた虚構だと言えます。なぜなら、資本主義自体が貧富の格差を是認する社会システムであり、一般層がお金持ちを目指して努力することを前提としたビジネスモデルが運用されるためです。大手メディアは、資本主義システムの究極的な旗振り役である以上、お金持ち=幸せな人々、という図式を立場上崩し難い訳ですね。
このため、まだ相当数の一般層が、お金持ちは無条件に幸せな人々である、という虚構のイメージを抱いているのです。しかし、実際には異性からの誘惑が増えて家庭不和になりやすかったり、出資を求める話が多く持ち込まれて断るのに苦労したり、資産承継や税金対策に常に頭を悩ませたりと、お金持ちを取り囲む難問は想像以上に多いものなのです。何より、一度持ってしまったモノを失うことに対して、人間は本能的に極めて大きな恐怖心を覚える生き物です。
お金持ちになってからの方がストレスが増えた、幸せを感じている暇がない、というケースも決して珍しくありません。例えば、主観的なお話ですが、知人の経営者や友人で明らかにお金持ちと看做せる人々を眺めても、経済力があるという理由だけで幸せそうなケースはほぼ見かけません。幸せなお金持ちは、信頼できる家族がいたり、後進のサポートが生き甲斐になっていたり、努力・研鑽を続ける自身に納得できていたりなど、経済力以外の大切な「何か」を持っています。

お金持ちと幸せの関係とは?

 (42987)

幸せなお金持ちがいるとすれば、幸せなお金の使い方ができているか(結果)、幸せなお金の稼ぎ方ができているか(プロセス)、もしくは両方できているか(結果+プロセス)ですね。資本主義システムの枠内で生きている以上、お金持ちの方が幸せである可能性が高いことは、言うまでもありません。一つの見方に過ぎませんが、人間は「お金・場所・人間関係」の3つの制約から自由になれると、幸せを感じやすくなるとも言われます。
資産家レベルの本物のお金持ちになれば、一般人よりもこれら3つの制約から解き放たれ易いことは確かです。それでも、逆説的にも聞こえますが、お金持ちになった方が良い理由は、資本主義システムから敢えて外れる選択肢を持つことが可能になるから、との見方も可能なのです。お金を稼ぐシガラミから解き放たれることを目的に、お金持ちになることを目指す訳ですね。
経済力がある人ほど軽々と国境を跨いで仕事をしたり、子育てしたりするライフスタイルは、欧米文化圏や中華文化圏では従来から有り触れたものでした。働く場所や住まう場所を、自身や家族の状況、社会情勢に合わせてしなやかに変えてゆくことは、お金持ちならば至極当然のことです。自身や家族の幸せを追求するのに、良い意味で貪欲なお金持ちが、結果的に幸せなお金持ちでいられるのでしょう。
Kenneth S

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。

元のページを表示 ≫

関連する記事