富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

多くの金融パーソンも知らない「プライベートバンク」と「プライベートバンキング」の違い

『プライベートバンクの嘘と真実』の著者が語る
富裕層の資産管理
  1. 【第1回】PBとIB両面でオーナー社長を支援「ここに20億あるんだけど」と言われたときはどうする?
  2. 【第2回】学校法人を外交する金融セールスが知っておきたい「学校法人のリスク選好度」
  3. 【第3回】元BNPパリバのエクイティヘッドが自分の資産を預けたくなるスイスのプライベートバンクの魅力
  4. 【第4回】多くの金融パーソンも知らない「プライベートバンク」と「プライベートバンキング」の違い
  5. 【第5回】本当の富裕層はリスクを嫌う 「数百億の資産家」が漏らした本音
  6. 【第6回】日本の富裕層に刺さる スイスのプライベートバンクの提案
  7. 【第7回】欧州の歴史ある富裕層が活用している財団や信託とは

金融セールスにとって富裕層は重要な顧客群だ。富裕層の執事とも呼ばれるプライベートバンクではどのような資産管理が行われているのだろうか。本特集では『プライベートバンクの嘘と真実』の著者であり、株式会社アリスタゴラ・アドバイザーズ代表取締役の篠田丈 氏に聞く。(聞き手:元野村證券のZUU online編集部 菅野陽平)※本インタビューは2018年11月16日に実施されました

『プライベートバンクの嘘と真実』の著者が語る富裕層の資産管理
(画像=ZUU online)
『プライベートバンクの嘘と真実』の著者が語る富裕層の資産管理
篠田 丈(しのだ・たけし)
株式会社アリスタゴラ・アドバイザーズ代表取締役。1985年に慶応大学を卒業後、日興証券ニューヨーク現地法人の財務担当役員、ドレスナー証券(ドイツ大手金融機関)及び ING証券(オランダ最大手金融機関)でエクイティ・ファイナンスの日本及びアジア・オセアニア地区最高責任者などを歴任。直前はBNPパリバ証券(フランス最大手金融機関)東京支店の株式派生商品本部長として、日本でのエクイティ関連ビジネスの責任者。トレーディング部門の経験が長い。2011年4月から現職。著書に『プライベートバンクの嘘と真実』(幻冬舎)。※画像をクリックするとAmazonへ飛びます

――この本には「プライベートバンクとプライベートバンキングは実は違う」と書いてありますね。プライベートバンキングというのは、ユニバーサルバンクの一部門というイメージですか。

その2つは微妙に意味が違いますね。スイス人は意外とこだわります。どちらも「富裕層ビジネス」と言っていいと思いますけど、ユニバーサルバンクの一部門はプライベートバンキングサービスとかプライベートバンキングと言ってやっていますね。プライベートバンクはPBだけを専業でやっていて、言葉の定義は時代と共に少しずつ変わってくるのですが、基本的にはパートナーシップで無限責任の人がいるというのがプライベートバンクです。

無限責任って考えてみたら恐ろしいことで、「何かがあったら自分の全財産をはたいてでも責任を果たす」っていうことです。その責任を負ってやっていたのが、いわゆる「ファミリー」と呼ばれる、銀行を持っている一族でした。最近は、ほとんどのファミリーにとって、なかなかそこまで責任が持てなくなってきているので、もう1つ新しい協会ができたのですが、それでも今も頑なに、無限責任でやっているところもありますよ。