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夏は株の取引が少なくなる?投資のアノマリー「夏枯れ相場」とは

日本株式市場での海外投資家による影響力は非常に大きく、現在では市場参加者の約7割を占めるまでに至りました。主体別売買動向で海外投資家の動向、ポジションを売りと買いどちらに持っているのかを予測することは非常に重要であり、海外投資家の思惑と逆に付いてしまうと想定外のロスを出しかねません。

近年では、ネットの高速取引が市場の変動率(ボラティリティ)を異常なまでに高めてしまっていることもあり、株式を売買するタイミングも難しくなってきました。しかし、何事にも必ず隙間があり、そこをうまく突けさえすれば有利に事を運ぶことが可能なのです。

では、実際その隙間とはどういった局面で訪れるのか。代表的なものとして「夏枯れ相場」という市場参加者が極端に少なくなるタイミングがあります。

そこで今回は、閑散相場の代表格である「夏枯れ相場」について、いったいどういったものなのか、その時にどういった行動に移ればよいのかを詳しく解説して生きたと思います。

夏枯れ相庭
(画像=Getty Images)

夏枯れ相場とは?

夏枯れ相場とは、主に株式や商品先物などの相場で使われる用語であり、市場関係者が夏季休暇を取ることにより、マーケットの取引高が極端に減少し、相場が閑散として方向感乏しい状態になることを言います。この時の日経平均の出来高は通常時よりも少なくなるため、思うようなリターンを取ることが難しくなります。外国人投資家による相場を上下させるための起爆剤が一時的になくなりますので、個人投資家はその前に一度資産を売却し、閑散相場では逆に株を買い増し海外投資家が戻ってきた時の上昇を期待するのです。

また、ちょっとした材料に敏感に反応した株が急上昇する場合や、テーマ銘柄に資金が集中したり、投機筋が市場の隙を突いて仕掛けてきたりすることもありますので、注意が必要な場合もあります。

夏枯れ相場の原因

夏枯れ相場の原因は、海外投資家などの市場関係者が夏の長期休暇を理由に市場からいなくなることが原因と言われています。外国人投資家は、日本人とは異なりONとOFFのメリハリをきっちりつけており、休みはしっかりとる傾向があります。なので、夏季休暇前には仕掛けていたポジションをいったん解消してくるのです。

日本のマーケットは外国人投資家が約7割を占めますので、相場を形成する主体がいなくなると売買高が極端に少なくなり閑散相場となるのです。

夏枯れ相場はいつからいつまで?

夏(7~8月)になると、外国人投資家は9月の第1月曜日である祝日、「レイバー・デー」に向けて夏季休暇を取ります。これに日本のお盆休みや夏休みの時期が重なることで、夏枯れ相場は形成されます。

日本では、お盆休みが終わったころから市場参加者が増え始め、売買高も通常状態に戻ります。しかし、その期間中に何かしらの材料が出ると機関投資家にとっては稼ぎ時となりますので、その場合は出来高が増える可能性があります。一概にいつからいつまでと決まっているわけではないので注意しましょう。

夏枯れ相場はアノマリーの一種だが覚えておこう

アノマリー(Anomaly)は、ある法則や理論から見て異常(例外)、または説明できない事象のことをいいます。これは、マーケット(相場)においては、はっきりとした理論的な根拠を持つ訳ではないものの、実際に”よく当たるかもしれない”とされる経験則のことをいいます。この夏枯れ相場も投資の世界において一種のアノマリーであり、夏季休暇中は株式市場の取引高が減少し、相場が動かなくなり閑散相場となるという経験則に過ぎないので、100%その通りになるということではありません。

このほかにも「セル・イン・メイ(5月に株は売り抜けろ)」や「節分天井、彼岸底」などの経験則がありますが、根拠はないにしてもこういう相場格言があるということは何かしらの理由があります。投資家の中には相場格言通りに動く方もいますし、いざという時にこれを覚えていれば素早く投資判断を下すことができる可能性がありますので必ず覚えておきましょう。

まとめ

夏枯れ相場はあくまでも経験則であり、100%格言が当たるというわけではありません。しかし、市場関係者が長期休暇を理由に市場から少なくなることは事実であり、この時の市場の出来高も通常よりも明らかに少なくなります。日本のマーケットの約7割が外国人投資家であることを考えると、外国人投資家の売買の流れに素直に従うことが非常に重要となります。

夏枯れ相場前にいったん資産を売却することを検討したり、閑散相場となった時に買い戻し、海外投資家が戻って新たにポジションを組みに来るのを待ち、次の相場に備えるなど様々な戦術を組み立てることが必要となります。夏季休暇終了後のマーケットに不確定要素がないか、上がる要因はあるのか様々なことを検討し、うまく夏枯れ相場を活用して自分の投資ポジションを組み立ててみましょう。(提供:The Motley Fool Japan


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