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墓に巣食ったミツバチの大移動作戦。きっかけは住職の投稿「SNSが知識をつなげてくれる」

福岡県北九州市にあるお寺の住職がTwitterに投稿した、お墓に巣食った“ミツバチの大移動作戦”が話題になっている。

所有者が分からないお墓にできたミツバチの巣の対処をめぐって、SNS上で助けを求めたところ、知人が紹介してくれた養蜂家が駆けつけてくれたという。

住職の松崎さんによると、お寺の敷地内のお墓に蜂の巣が出てきてしまい、その隣の墓の参拝者から6月9日、お参りができないため除去してほしいという要望が寄せられた。

翌日に確認すると、ミツバチだと分かり、自身で駆除しようとしたがうまくいかず、業者に依頼するべきか、対応に悩んでいた。 

松崎さんは「スズメバチではないのでホッとしました、益虫であるミツバチを駆除したくないなぁという思いでした」と、当時を振り返る。

どうしたらいいものかと、この出来事をFacebookに投稿すると、過去にお寺を訪問した人からコメントがあった。やりとりの中で、ミツバチを殺さず、移動させる選択肢があることや、手伝ってくれるかもしれない養蜂家がいることを教えてもらった。

ミツバチは、人間への危険性が低いとされ、益虫としても知られる。

そして6月13日、養蜂家、Facebookでやりとりした人、石材屋とお墓を訪れて、ミツバチの“大移動作戦”がスタート。その様子を、Twitterに投稿した。

墓石の中を開けると、蜂の巣は想像以上のサイズで、納骨室がはちみつだらけになっていたという。

真っ白で、蜜の色が混じった、大量の蜂の巣が取り出される様子が写っている。

その日は、女王蜂を発見できず、引き続き女王蜂を探しながら、今後ミツバチを移動させる予定だという。 

一連の出来事、SNSでの情報共有や広がりについて、松崎さんはハフポスト日本版に次のようなコメントを寄せた。

「最初から平和的に解決をしようとしていたわけではなく、やりとりで初めて駆除以外の方法を知りました。今回学んだのは、正しい知識があれば、殺すという選択肢が生かすということに変わることです。そして、1人では限界のある知識をSNSがつなげてくれることを知りました。SNSは、怒りや憎しみを一瞬にして拡散することもできますが、こうして生かす知恵を共有することができるのだなぁと思いました」

仲介役や養蜂家など助けてくれた人たちに向けて、「他人事にも関わらず真剣に関わってくださる方々がおられることに心から感謝をしたいです」とつづった。

松崎さんが一連の出来事をTwitterで投稿すると、立派な蜂の巣への驚きや、「貴重な在来種が駆除されなくて良かった」「理想的なSNSのつながりの具体例」といった反響が広がった。