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元政治家が教える「脱ストイック」グータラでも出来る「自分コントロール」

(本記事は、中田宏氏の著書『忙しい人のための死ぬまで太らないカラダの作り方』アスコム、2018年4月24日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

ストイックじゃ続かない。グータラでもできる「自分流」を見つけよ!

忙しい人のための死ぬまで太らないカラダの作り方
(画像=GP Studio/Shutterstock.com)

「アスリートみたいな体型ですね」と言われることがある。背が高いこともあって「モデルみたい」とお世辞を言われることもある。

だが、モデル体型を目指そうなどと、勘違いをしないようにと自分を戒いましめている。

●ストイックじゃなくていい。コントロールだけすればいい

モデルの人は、食生活、睡眠、トレーニングなど相当ストイックな生活を送る。食事制限を徹底し、トレーニングを自分に課しているのだろう。

パーフェクトボディを目指して日常生活のあらゆることに気を付けているからこそ、モデル体型を作り上げることができる。

そうした生活をどれだけの人が送れるのだろうか。モデル体型に憧れることはできても、それを実践することはできないと思う。

人間は怠けることを知った高等動物である。

食べたいものを食べて、飲みたいものを飲む。甘いものも食べるし、カロリーの高いものだって食べる。むしろそういう食べ物のほうがおいしかったりする。

そして、時々カラダを動かしたいとも思うものの、基本的にはのんびりダラダラ過ごしていたいものだ。

ストイックに生きることが健康につながると思い、制限した生活を送ることが目的化してしまったら、はたして精神的に健康なのだろうかと考えてしまう。体重や体脂肪や血糖値などの健康指標となる数値が正常であることは大切だが、精神的に健やかであることはもっと大切に思える。

徹底したストイックな生き方ではなく、ついつい怠けてしまう自分をいかにうまくコントロールするかということが、心身ともに健康に生きることに役立つと思っている。

●コントロールするために自分を知れ

理屈で考えれば、実は、ストイックに生きることより、コントロールしながら生きていくことのほうが難しい。

なぜなら、ストイックに生きるための方法には、答えがあるからだ。どこかのノウハウ本を読めば、何を食べて何を食べてはいけないのかが書いてある。トレーニング方法も、鍛える部位ごとに事細かく紹介されている。

しかし、怠けがちな生活をコントロールすることは、人によって答えは異なってくる。仕事、家庭、生活環境などによって、同じ答えがない。

だから自分流のコントロールの仕方を探していかなければならない。これまで私が書いてきたのは、あくまでも私流の実践法だ。読者にとって百パーセントの正解ではないが、参考になることはあると思う。

自分流とは、自分を知り、考え抜いてやってみた結果得られることだ。自分の人生にとって優先順位は何か。仕事と家庭の両立はどうすべきなのか。日々の生活はどういうパターンなのか。自分の得意なことや不得手なことは何か。そうしたことを考えるところから始まる。

なんとなく生きていくと、後で大きなツケがたまってしまうことになる。

「こうなりたい」という強い気持ちをもて!

一般の人がイメージするようなでっぷりと脂ぎった政治家にはなりたくないと思ったことが、私が健康志向に向った最初の動機だった。

28歳で国政選挙に打って出て当選し、政治家としての日々が始まった時に、何年か後の自分の姿を容易に想像することができた。

毎晩のように宴席に顔を出し、おいしい食事を食べて、だんだんとお腹が出てきて、顔は脂ぎって、いかにも政治家然とした自分の姿だ。

●自己管理のできない人の発言は説得力がない

10年ほど前に、「料亭に行ってみたい」と発言して話題になった政治家がいた。当時もいまも政治家といえば、そんな生活を送っているというイメージがつきまとう。

これは別の機会での話になるのだが、ある女性タレントの方と話をしているときに、「政治家の方はみんな太ってきますよね。私が見てもだらしないなと感じてしまう政治家の話は、説得力に欠けますよね」と言われたことがある。

思わず「そのとおり!そうなりたくないというのが、私の健康志向の動機」と応えたことがある。太って、不健康な生活を送っていると思われると、政治家として説得力に疑問符がついてしまうように感じた。

もちろん、体型だけを見てその人の政治家としての力量を判断することは正しくはない。

体型は体質によるところもあるだろうし、若々しい体型を保っているからといって、その人の思想信条が立派であるとか、政治家として有能であるとは言えない。

だが、政治家も含めて世のリーダーたる人は、自分自身の体調や健康に対して自己管理(セルフ・コントロール)できる人であってほしい。そしてこれは、ビジネスの社会にも通底していることだ。

私がうまいものばかり食べて、ぶくぶく太った政治家となれば、政治を正そう、日本を立て直そうと叫び、これからの日本のあるべき姿をいくら語っても信用されない気がしてしまう。

「最近すっかりあいつも政治家になったなあ」と言われたくはないと思い、体型の維持を心がけようと心に決めたのである。

●将来の自分を想像せよ

健康でいたいとかカラダを鍛えたいと思うことは、そこへの想像力が求められるのだと思っている。漠然とした概念ではなく、具体的なイメージを持つことだ。

スポーツ選手が、試合に臨むに当たって、最高のプレイをする姿や表彰台にあがる自分の姿を想像するイメージトレーニングと同じだ。

私の場合は、腹が出て、脂肪肝になり、でっぷりと太った政治家になりたくないという負のイメージからだった。歯医者にかかって痛い思いをするイメージから、オーラルケアを気にかけるようになった。

こんなふうに、負の逆転イメージを具体的に想像することからでもよいだろうし、定年後も山登りをする自分の姿であったり、旅行先でおいしいものを食べる光景だったりでもよいと思う。

こうなりたい、ああなりたいと思う強い気持ちが、具現化していくのだと思う。それは、仕事でも、スポーツでも同じである。

●貧乏性だからこそ、お金をかけずに「健康」になれる!

私は、「もったいない」という言葉をよく使うし、基本的に根っからの貧乏性だ。

たとえば私は、身長や腕の長さで、日本人にはあまりいない体型だ。既製服を探しても、自分の体型に合うサイズがなかなか見つからない。

お金に余裕がない学生上がりのころは、オーダースーツなんて作れないから、古着屋で外国人の中古スーツを買ってきてダボダボなままに着ていた。

大学2年生の時に友人と韓国に行き、オーダーシャツが1着2000円で仕立てられるのを知って、10着も購入した。大学4年生の時にオーストラリアに行った時は、現地の洋品店でやや大きかったもののスーツを3着購入してきた。

当時購入したスーツとシャツは、30代になっても着続けていた。

体型が維持できていれば、せっかく見つけたスーツ類をずっと着られることに気付いた。

痛いことも嫌いだ。だから病院にはできるだけ行きたくない。

病気になって手術をしなければならないことを想像するだけで、予防するに越したことはないと思ってしまう。虫歯の治療などは、最も避けたいことのひとつだ。

病院に行かないように健康でいよう、虫歯になって歯を失うことがないようにしようという思いは、人一番強い。それでも病気になるのが人間だ。

ならばなおさら病気になるリスクを減らしておきたいと思う。

先を考えないままリスクが増え、最悪の事態を自ら招かないようにしたいと思う。そんな思考がカラダを鍛え、体調を整え、体型を維持することにつながっていると言ってもよいだろう。

忙しい人のための死ぬまで太らないカラダの作り方
中田宏(なかだ・ひろし)
シンクタンク「日本の構造研究所」代表の傍ら、各地で講演活動を行う。「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系)など数多くのテレビ番組、YouTube「中田宏チャンネル」での政治・経済の分かり易い解説には定評がある。鍛えられた体は雑誌やテレビでも紹介され話題に。青山学院大学卒業後、松下政経塾を経て28歳で衆議院議員に当選、通算4期務める。37歳で横浜市長に就任し、改革を断行して破綻寸前の財政を再建した。

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