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個人型確定拠出年金(iDeCo)における資産配分とポートフォリオの考え方

金融における「ポートフォリオ」とは、具体的な商品の組み合わせのことです。iDeCoの場合、元本確保型商品として定期預金や保険商品があり、元本変動型商品として投資信託がラインアップされています。iDeCoの加入者は、自身のリスク許容度に応じた資産配分をもとに商品の組み合わせを考えることが大切です。

運用する際の資産配分はどうすればいいのか?

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(写真=Ryan R Fox/Shutterstock.com)

iDeCoを利用すると、運用益に対して税金がかからず再投資することができます。この優遇制度を利用しない手はありません。では実際にどの商品をどのような割合で組み合わせたらいいのでしょうか。

具体的な金融商品を選ぶ前に、まず資産配分(アセットアロケーション)を考えることが大切です。つまり、初めにどのような資産にどの程度分散して運用するのか、大まかな配分を考えるのです。資産配分を考える際に重要になるのが「リスク許容度」です。リスク許容度は人それぞれ違います。どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるかという度合いによって、資産配分の決め方が変わってくるのです。

リスク許容度を測る際のチェックポイント

資産配分を決める際に自身のリスク許容度を把握しておきましょう。運用期間や資産状況、投資経験などの各チェックポイントから、ある程度リスク許容度を測ることができます。

【3つのチェックポイント】
①運用期間

長く運用できる人のほうが、たとえ損失が出たとしても資金が必要な時期までに損失をカバーする時間があるので、リスク許容度は一般的に大きい
②保有資産・年収
資産や年収が多いと投資に回せるお金が比較的多く、リスク許容度は一般的に大きい
③投資に対する考え方・投資経験
資産が減少することに抵抗感がある人、投資経験が浅い人は、一般的にリスク許容度は小さい

資産配分の組み合わせ例

上述の3つのチェックポイントをもとにリスク許容度を確認した上で、自分にふさわしいと思われる資産の組み合わせを考えてみましょう。例えば、投資経験があまりないけれども株式や債券の運用に興味があり、運用期間も長い場合はリターンを期待して、「国内債券20%、国内株式40%、外国債券10%、外国株式30%」など、株式の比率を高めた運用が考えられます。

あるいは、今までは定期預金が中心だったので、iDeCoでは少し積極的に運用したいといったケースでは、「元本確保型商品20%、国内債券30%、国内株式25%、外国債券10%、外国株式15%」といった組み合わせを考えるのも1つの方法です。

また、50代後半になり運用期間が短くなってきた場合は、安全性を重視して元本確保型商品の比率を高めにするのが基本的な考え方で、まったくリスクをとりたくなければ元本確保型商品だけで運用することも考えられます。このように、リスク許容度をベースに資産配分を決めてから具体的な運用商品をラインアップの中から選びましょう。以下の5タイプは運用スタイル別の資産配分例です。

【資産配分例】
・リスク回避タイプ:元本確保型商品100%
・安定タイプ:元本確保型商品50%、国内債券25%、国内株式10%、外国債券10%、外国株式5%
・やや安定タイプ:元本確保型商品30%、国内債券35%、国内株式15%、外国債券15%、外国株式5%
・やや積極タイプ:元本確保型商品20%、国内債券30%、国内株式25%、外国債券10%、外国株式15%
・積極タイプ:国内債券20%、国内株式40%、外国債券10%、外国株式30%

ポートフォリオの考え方はiDeCo(イデコ)でなくとも重要

リスク許容度を踏まえて資産配分を考えてポートフォリオを組むことは、資産運用全般に通じる重要な考え方です。また資産配分を考える場合、iDeCoだけでなく、持っている資産全体を見てそのバランスを考えることも大切です。

例えば、iDeCoは60歳まで引き出せないため、長い運用期間を生かしてリスク資産の割合を高めにし、一方でいつでもお金を引き出せるようにある程度預貯金で確保しておくなど、年齢や資産状況を加味した資産運用を行いましょう。

ポートフォリオの組み合わせは、資産全体の収益性や換金性を考えて金融商品を上手に組み合わせ、いかにリスクを管理しながら分散投資するかがポイントといえます。その際に、iDeCoやNISA、つみたてNISAなど税制優遇のある制度は積極的に利用したいものです。(提供:ANA Financial Journal

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