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保険会社の格付けとは?保険加入時に確認したい2つの指標

保険を選ぶ時に、保険会社の格付けを確認することはあるだろうか。格付けは保険会社の信用力を計る指標だ。安心して保険に加入するためには、保障内容とあわせて保険会社の格付けもチェックしておきたい。

保険会社の格付けは保険金の支払い能力を表す

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(画像=Stuart Miles/Shutterstock.com)

保険会社の格付けとは、保険金の支払能力について第三者の格付機関が評価したランクのことだ。財務力だけではなく、経営戦略など複数の情報をもとに格付けされる。格付けが高ければ保険金の支払能力も高い傾向にあり、保険会社としての安定性を知ることができる。

格付けはアルファベット順に評価される

代表的な格付会社には、ムーディーズ(Moody's)、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)などがある。格付けはアルファベットで示され、たとえばムーディーズでは「Aaa~C」までの表記がある。信用力は「Aaa」が最も高く、他の格付会社も似たような表記方法だ。ムーディーズを例として、格付け表記の意味を表に記載する。

Aaa 信用力が最も高いと判断され、信用リスクが最低水準にある債務に対する格付。
Aa 信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付。
A 中級の上位と判断され、信用リスクが低い債務に対する格付。
Baa 中級と判断され、信用リスクが中程度であるがゆえ、一定の投機的な要素を含みうる債務に対する格付。
Ba 投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務に対する格付。
B 投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付。
Caa 投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い債務に対する格付。
Ca 非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込める債務に対する格付。
C 最も格付が低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付。

※ムーディーズSFジャパン株式会社「格付記号と定義」を基に著者作成

保険会社の格付けは「A」以上が安心

格付けは、各保険会社のホームページに掲載されていることが多い。保険金の支払いを保証するものではないが、「A」以上だと一般的に安心できる水準だろう。「Baa(BBB)」以下の格付けは、ネガティブな要素が強くなると認識しておきたい。

保険会社選びは格付けと一緒にソルベンシー・マージン比率を確認

保険会社の格付けと同時に確認したいのが「ソルベンシー・マージン比率」だ。ソルベンシー・マージン比率は、大規模災害や大きな金融ショックなど通常予測できる範囲を超えたリスクに対する支払余力を表す。例えば、大災害で極端に保険金支払いの必要性が生じた時でも、保険金を滞りなく支払えるかを知ることができる。

ソルベンシー・マージン比率は200%以上が健全性の目安であり、それを下回ると監督官庁から業務改善命令などの是正措置がとられる。200%はあくまでも目安であり、高ければ高いほどリスクに対する備えがあると言える。もしもの時のために確認しておくべき重要な指標だ。

格付けとソルベンシー・マージン比率は似た指標だが、格付けは「信用力」、ソルベンシー・マージン比率は「保険金支払余力」を表す。保険会社の健全性を確認する時は、両方の指標をチェックしよう。

保険の加入は保険会社の格付けだけでなく総合的に検討する

格付けとソルベンシー・マージン比率が高ければ、保険会社としては安心できると言えるだろう。しかし、それだけでは保険加入を決められないことは言うまでもない。保険は保障内容が自分に適しているかが最も重要である。自分に合った商品をいくつか絞り込み、格付けなど保険会社の健全性も参考にして総合的に検討したい。

文・國村功志(資産形成専門ファイナンシャルプランナー)/MONEY TIMES

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