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人材紹介事業のハイテク化へ 中国本土最大のオンライン人材紹介「有才天下信息技術」

「有才天下信息技術」(06100、香港メインボード)は中国本土で最大のオンライン人材紹介会社だ。創業者である戴科彬会長は1981年生まれ。広東省潮汕市の出身である。中山大学でファイナンスを専攻、卒業後の2003年にP&Gに入社。マーケッティング部でグレーターチャイナ地区ブランド製品の管理者を経て2008年に独立、人材紹介のためのSNSである猟聘網を立ち上げた。

中国テンバガー予備軍#14

目次

  1. 成長初期段階で売上を追求
  2. ハイテク化、ヘッドハンターの活用が特徴
  3. 経済構造の転換で業界は高成長へ 景気減速があると業績に大きな影響あり

目標としたのは2002年にシリコンバレーで設立されたLinkedin。戴科彬会長の姉の夫は2013年11月にNY市場に上場を果たした58.comの創業者である姚Jin波氏であり、開業資金のほとんどは姚Jin波氏によって提供された。

開業当初、まず、多くの国内外の著名なヘッドハンティング事務所と業務提携を行い、彼らの専門的な求人サービスを猟聘網を通して提供した。姚Jin波氏やその豊富な人脈を利用し、企業側顧客を獲得。そうした企業に対して、在職期間3年以上、年収10万元以上のミドル・ハイクラスの人材を中心に紹介したのである。

しかし、金融危機が発生。不動産、金融機関などの主要顧客が一瞬にして消えてしまった。企業側の需要が縮小したことに加え、競争も厳しくなってきた。そこで、2011年6月、登録を無料として、求職者、企業、ヘッドハンティング事業者に猟聘網を開放した。同時に、自社のそれまでに築いた人脈を用い、50名の優秀なヘッドハンターを囲い入れ、それらが猟聘網を利用して活発に活動したことで、ヘッドハンティング事業者が大量に流入、それによって、求職者数、企業も急増した。

2012年8月、いち早く、モバイル対応を開始。利便性の良さから事業規模はさらに大きく拡大することになった。2018年6月末時点の経営データは以下の通り。

個人ユーザー登録数:4320万人(2017年末より430万人増加)
企業ユーザー数:30万4407社( 〃 5万5807社増加)
職位数:240万件(2016年6月末より100万件増加。季節性があるため前年同期と比較)
ヘッドハンター数:11万9271人( 〃 2万7846人増加。 〃 )
ヘッドハンターが接触した個人ユーザー数(2018年6月中間期):3億3200万回(前年同期比1億1560万回増加)

過去3年間の業績推移は以下の通り。