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リスクをとりたくない投資家のための公社債投資信託

  1. 投資家の中には低リスクで資産運用をしたい層もいます。

低リスクな運用をしたい人におすすめの投資信託が公社債投資信託です。株式投資はハイレバレッジのFXやオプション、仮想通貨などに比べれば決してリスクが極端に高い投資ではありません。

しかし一般的には株式投資はリスクが高そうだと考える人も多いのではないでしょうか。低リスクで資産運用をするなら公社債投資信託は選択肢のひとつとして検討する余地があります。

そこで本記事では公社債投資信託と株式投資信託の違いと、公社債投資信託の種類、選ぶためのポイントをご紹介します。資産を守りたい投資家に向いているのが公社債投資信託です。

公社債投資信託
(画像=Getty Images)

公社債投資信託と株式投資信託の違い

投資信託には主に2つの種類があります。それが公社債投資信託と株式投資信託です。まずはこの2つの違いを確認します。

公社債投資信託とは

公社債投資信託とは、株式を組み入れず国債や金融債などのリスク(ボラティリティ)の低い公社債を中心に運用する投資信託です。公社債投資信託は2016年の税制改正で、上場株式等の対象範囲が上場株式・公募株式投資信託などから特定公社債・公社債投資信託にまで拡大されたことで分配金・譲渡益などを分離課税で処理することができるようになりました。

それ以前は公社債投資信託は分離課税ではなく、総合課税による処理だったため、株式などと損益通算ができませんでした。しかし2016年以降から株式との損益通算ができるようになりました。

株式投資信託とは

株式投資信託は、約款で株式に投資する可能性がある投資信託です。つまり株式をアセットに組み込む可能性があれば株式投資信託です。一般的には株式は国債や金融債よりもリスクが高いため、公社債投資信託よりもハイリスクな金融商品です。

公社債投資信託の主な種類

公社債投資信託といっても複数の種類があります。それぞれの種類と特徴を確認してみましょう。

MRF(マネー・リザーブ・ファンド)

安全性の高い公社債などで運用される投資信託です。Money Reserve Fundの略です。一般的にMRFは普通預金に例えられるほど低リスクです。販売手数料や信託財産留保額なども発生しません。

投資家は日本の証券口座では金融商品を買い付けるプール資金として「預かり金」として預けるしかありませんでした。しかし証券会社が倒産すると預かり金が保証されないという問題があったため、開発された換金性に特化したファンドがMRFです。実は証券会社に入金すると自動的にMRFとして口座に入ることが多く、知らず知らずのうちにMRFとして資産を保有している人も多いのです。安全性の高いプール資金として機能するため、1円単位で換金できます。

MMF(マネー・マネジメント・ファンド)

MMFはマネー・マネジメント・ファンドの略称です。主要な投資対象を国債など国内外の公社債や譲渡性預金(CD)、などの短期金融資産とします。運用内容からMRFと混合されますが、MRFは証券口座に入金すると自動的にプール資金として運用されますが、MMFの場合、購入の申し込みが必要になります。

よくMRFは普通預金でMMFは定期預金と例えられます。MMFは買い付けから30日を待たずに解約すると信託財産留保額が僅かながら発生します。その代わり利回りがMRFよりもMMFの方が高くなっています。定期預金に例えられるのはこのためです。

中期国債ファンド

中期国債を中心に運用する追加型の公社債投資信託です。「略して中国(ちゅうこく)ファンド」と呼ばれます。

基本的に1円以上1円単位で購入でき、信託期間は無制限で常時解約可能です。制度改革によってMMFとあまり差がないため、廃止する運用会社が多く現在では珍しくなってしまいました。

長期公社債ファンド

毎月募集が行われる追加型の国内の中期・長期の公社債に投資して運用するファンドが長期公社債ファンドです。ファンド名は公社債投信1月号、第1回公社債投信と、何月に追加設定が行われるかが分かるようになっています。

短期公社債ファンド

短期公社債ファンドは3ヶ月、半年、1年と3種類に分けて預け入れ期間が決められていて、決済日にのみ追加設定や換金ができる国内の短期の公社債で運用されているファンドです。

公社債ファンドのメリットは低リスク

公社債ファンドのメリットは低リスクであることです。証券口座のプール資金としても利用されるものがあるほど低リスクで、財産の保全の手段としても有効です。リスクを抑えた運用をしたい場合には公社債ファンドへの投資は検討の余地があります。

マイナス金利と公社債投資信託の関係

日銀のマイナス金利政策によって公社債投資信託の多くが新規募集を停止したのをご存知でしょうか。マイナス金利政策によって公社債の市場利回りは現在、低下しており運用利回りを維持できないという問題が発生しました。そのため、公社債投資信託は今厳しい状況にあります。

マイナス金利の状況が続くと公社債投資信託の性質上、運用を続けるのが難しいため日本の金利動向次第では申し込みできない可能性もあります。

公社債投資信託を選ぶ3つのポイント

公社債投資信託を選ぶ3つのポイントをご紹介します。公社債投資信託はマイナス金利の現在、選択肢が減ってはいるものの低リスクで資産を保全する投資先として知っておいて損はありません。

純資産額が十分かどうか

純資産総額が十分あるファンドでなければ、運用自体が難しくなり繰上償還されてしまうこともあります。そのため十分な純資産総額のあるファンドを選ぶべきです。小規模な公社債投資信託は避けておきましょう。

手数料

公社債投資信託は利回りが小さいため、手数料などのコストは必ず抑えましょう。手数料だけかかってしまい結局、普通預金をしていた方がよかったということもあります。公社債投資信託はできる限り手数料がかからないものを選ぶべきです。

利回り

低リスクの公社債投資信託ですが利回りには幅があります。利回りが高ければ良いというものではありませんが、リスク・リターンのバランスのとれた利回りの公社債投資信託を慎重に選びましょう。

外貨建てMMFから直接、米国株式を買うこともできる

公社債投資信託の中にMMFがありますが、米国株投資家が知っておきたい知識として外貨MMFがあります。

外貨MMFとは、外貨建てで安全性の高い国債や社債で運用する投資信託のことです。外貨MMFの良いところは外貨預金よりも一般的に金利が高く、為替手数料も抑えられるところだと言われています。特にネット証券大手の楽天証券では外貨建てMMFで直接、米国株を購入できます。

外貨のキャッシュポジションを外貨MMFにしておくと金利がつくため、米ドルのキャッシュポジションの避難先として外貨MMFを選択肢に入れても良いでしょう。

まとめ

公社債投資信託は、簡単に言えば株式を組み込まない債権で構成された投資信託のことです。低リスクで運用されているのが特徴です。

現在、日銀の低金利政策の影響で公社債投資信託の中には募集を停止しているものも多いのですが、低リスクで運用したい投資家に向いている金融商品です。ちなみに米国株投資家の米ドルのキャッシュポジションの避難先として金利の高い外貨MMFは選択肢として検討する価値があります。

特に楽天証券では外貨MMFから直接、米国株を購入できるというのは知識として知っておくと良いでしょう。(提供:The Motley Fool Japan


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