富裕層・投資家の「今と先」を伝えるキュレーションサイト

リスクが怖いFX、レバ1倍で手数料を抑える外貨保有術

日本の財政の先行き不安が広がる中、分散投資先の一つとして、FXなど外貨投資に興味を持ったことがある人もいるかもしれません。ただFXについては、「為替変動で大損した」という話を耳にし、興味はあるけれど抵抗を感じる人も少なくありません。安全な投資方法はあるのでしょうか。

知っておきたいFXのリスクとは

リスク,FX,外貨保有術
(写真=William Potter/Shutterstock.com)

FXとは外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)のことです。一定額の証拠金を業者に預託し、差金決済を中心に通貨の売買を行います。投資金額に比べて大きな金額の外国為替を売買できることから、「少額の資金でも大きな利益が狙える」ということで昨今注目を集めるようになりました。外貨預金よりもアクティブに利益を狙うことができます。

ただ、「株式や投資信託はいいけど、FXは怖いから投資したくない」という声もよく聞きます。FXには次のようなリスクがあるからです。

価格変動リスク

外国為替市場では、24時間常に外貨の価格が変動しています。たいていの場合はその国の政治や経済の状況、社会情勢や金利動向が影響するのですが、突発的な事態が影響することもあるため、予測を完璧に行うのは不可能です。変動の値幅制限もないため、短期間で急激に変化すれば損失を被る可能性があります。

レバレッジ効果リスク

FXの場合、わずかな証拠金で元手の何倍もの資金を動かすことができます。レバレッジ(てこの原理)の効果で多額の外国為替取引を行い、少額の元手と小さな為替変動で大きな利益を手にする可能性があるわけです。見方を変えると、同じ原理で大きな損失を被る可能性もあります。

スワップポイントによるリスク

FX取引では、通貨の取引に加えてその通貨の金利の交換も行われます。これをスワップポイントといいます。金利の低い通貨で金利の高い通貨を買えば、その金利差分を儲けとして受け取ることができます。

ただ、儲けはあくまでも想定通りにうまくいった場合に限ります。金利の高い通貨で金利の低い通貨を買えば、その金利差分を払わなくてはなりません。そして、金利は各国の金融政策により大きく変動します。金融政策の発表内容によっては、ある日突然金利が大きく変わることもあります。つまり、為替変動と同じく金利の動向も読めません。結果、利益を得るつもりが損失につながることもあります。また、金利もレバレッジを効かせることができるので、場合によっては損失が倍増します。

FXのほうが外貨預金よりも実は有利

FXには多くのリスクがあります。ただ、以下の理由により、「それでも外貨預金するよりFXのほうがいい」という人もいます。

外貨預金よりFXのほうが手数料は低い

投資に際して重要なのが「手数料」です。手数料が高ければ利益がその分圧縮されてしまいます。外貨に関しては、一般的に外貨預金よりもFXのほうが手数料は低くなっています。

例えば、住信SBIネット銀行での外貨預金で円と取引した場合の為替手数料は米ドル4銭、ユーロ13銭、英ポンド28銭となっています。

一方、SBI証券でFXとして外貨を取り扱った場合の取引手数料は0円です。「最近、外貨預金の手数料が下がってきた」とはいわれますが、それでもFXで取引をしたほうがコスト安です。

FXは売りから入ることができる

外貨預金の場合、最初に外貨を買わなくてはなりません。そのため、買い時を待たなくてはなりませんが、買いたい時に資金がなければ諦めざるを得ません。

一方、FXは差金決済であるため、「売り」から入ることもできます。必要なのは「今は売り時なのか、それとも買い時なのか」を見定める眼だけです。いつでも売買をすることができます。

レバレッジ1倍にすれば外貨預金よりも有利に投資できる

外貨投資に興味がある人がFXのメリットを享受しつつリスクを抑えて投資する方法があります。それは、「FXのレバレッジを1倍にして投資する」というものです。

FXだからといって2倍以上のレバレッジを設定しなければいけないわけではありません。1倍という倍率も可能です。FX口座を開設したら、「倍率1倍」を選択すればいいのです。

先述のメリットを考慮すると、外貨投資するならレバレッジ1倍のFXで運用したほうが外貨預金よりも、手数料はお得です。意外な視点ですが、投資では思い込みで決めず、きちんと内容を吟味することが利益を出すには大切といえます。(提供:ANA Financial Journal

【おすすめ記事 ANA Financial Journal】
「お金持ちは長財布」はもう時代遅れ?
日本は借金大国?世界の債務残高はどのくらいのか
ビジネスセンスが現れる!差がつく「手土産」3選
サービスで選ぶエグゼクティブのカード
プラチナカードの審査の仕組みとは